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【蔵前】文房具屋 カキモリ

常に何かしらのノートを持ち歩きたい私。
無印のノートがなくなりそうだなと思ったのが数週間前。
今度は違うノートが欲しいな、可愛いやつ、いつものロールバンも良いけど違うのを試してみたいな、と思ったのが数日前。
三連休だし暇だし、そうだ文房具屋さんに行こう、どうせなら行ったことないところにしよう、と思ったのが今日。
蔵前と浅草橋の間あたりに「カキモリ」という何やら素敵な雰囲気の漂う文房具屋があるらしいとの情報を見つけて行ってみた。

蔵前からのんびり歩くこと7,8分。
ものづくりの街並みを楽しみつつGoogleマップが示す方向にゆくと、ぽんと現れるシックなお店。明るくお洒落な外観はレトロさも持ち合わせていて、なんとなく町工場、みたいな感じ。
きっと歩いていたらすぐわかる。お店のほとんどない通りなのに突如ここだけ楽しそうにざわめき賑わっているから。閉店1時間まえという時間にもかかわらず、出る人、入る人が入れ替わり、それだけで楽しくなってしまった。

中に入るとまあ!広々として、中央にノートの製本作業をするスペースが大きくとられている。店内は明るくパッと見渡すだけで可愛らしいメモや壁一面に綺麗に並べられたペンや万年筆、棚にストックされたオーダーノート用のたくさんの紙、ともうわくわくせずにはいられない。
ぐるぐると何周も歩き、オーダーノートとそれに合うペン、台湾からきた厚めの洒落たメモ用紙を買うことに決め、嬉々としてノート注文の手順を眺める。閉店1時間前に来てしまったことを悔やむくらい、心躍る時間だった。

普段の雑記にはシンプルなノートを好んで使うが、今日はずっと考えていたノートをつくろうと思った。料理のレシピを書き留めるためのもの。
長く使うものにしたいからこそ、表紙も中の紙も造りも全て自分好みに決められるオーダーノートにしてみたかった。

表紙はシンプルで美味しそうな黄みがかった厚紙、裏表紙は切り絵のような花が可愛いデザインのものに。中の紙は丈夫で扱いやすそうな無地のフールス紙にした。
綴じるリングは金色で、書きやすいように真ん中が空いた上下綴じのもの。
留め具は安くて雰囲気のある封緘留めと迷ったけれど、書きたいときにすぐ書けるよう、実用性重視でペンホルダータイプのボタン留めに。表表紙とも裏表紙とも合う優しい緑色の革を選んだ。

全て決めたら店員さんにお願いし、待つ間に一緒に使うペンを選ぶ。中紙と同じ試し書き用紙にとにかく色々試してみた。
いくつも比べた結果、三菱のuni-ball UB-155 PROTECH というのが一番書き味が好ましく、色写りもしない、耐水性の顔料インキで熱などにも強そう、しかも安いと好条件だったのでこれにした。

さて20分ほどでノートが出来上がった。仕上がりを見ると、なんて可愛いこと!!もう、最初からこういう売り物だったのではないかと思うほどしっくりくる(自画自賛である)。自分で好きなものだけを選んだから、そりゃそうだ可愛いに決まってる。さっき選んだペンもぴったり!!
ノートは一式で1990円、それにペンとメモ帳を買って3000円強でかなりの満足感を得た。

文具好きには本当に堪らないお店だと思う。
次もまた別な目的のノートをつくってみたいし、ほかにも欲しいものが次から次へと出てきてしまう。
蔵前はどうやら夜が早い街なので、次はもう少し早くから出かけよう、と思ったのだった。

家に帰り、早速気に入りのレシピを数ページに書き付けた。
最高、これぞ求めていたもの、という感じがした。
見るたび可愛すぎてにやけるし、次はどのレシピを書き足そうと思うとウキウキする。
とても良い買いものをした。ありがとう。


七海

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スマホのバグなのか、ノートにお店の外観が重なっている

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