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【雑記】同人名刺の配布を手伝いたい

 即売会やオフ会などで、ハンドルネームとSNSアカウントの情報を載せた「同人名刺」と呼ばれる名刺を交換し合う場面がよく見られると思う。
 遊びの一環で作るもよし(楽しい)、真剣に自分の名前と創作物を知ってもらうために作るもよし。同人名刺を作ることは、あらゆるクリエイターあるいは創作趣味の人たちにとってたいへん意義のあるものなのだ
 詳しい同人名刺の利点は、猫ろんだ様の『イラストレーターとしての名刺を作ろう!』をご覧いただきたい

 作る楽しみを味わうためだけに名刺を創作しておしまい。そんな作り方も私個人としては大いに指示したいのだが、やはり名刺の本分を果たすためには誰かに配る必要がある

既知の問題

 同人名刺の配布・交換にあたって考えられる問題をあげていく。
即売会でのマナーの問題
 基本的にいち参加者が名刺を配ることは難しく、タブー視されていることもあるということを最初に覚えておかなくてはならない。理由としては、出展者以外の頒布行為とみなされる場合があるほか、一か所に立ち止まることで他の参加者に迷惑をかけてしまうためである。
 参加者が名刺を渡せるタイミングはブースで買い物をしたついでだとか、たまたまフォロワーと休憩所で出会ったときくらいだろう。交流を目的としたイベントでない限りは名刺交換の機会はほとんどないと思っておくべきだろう。
 即売会での一般参加者同士の名刺交換はオンリーイベント(特定のコンテンツをテーマに企画される即売会)でよく見かける光景ではあるが、マナーの面で決して好ましいとは言えない。

交換相手が知り合いになりがち
 先述の即売会のシーンでも見知らぬ相手と会話をしたり、ましてや名刺交換など非常に困難である。怪しいビジネスや宗教を警戒して、声をかけられた時点で怪訝な顔をしながら去っていくものだ。そんな中で会話をしてくれるのは顔見知りくらいなのだ。
 オフ会に関しても、SNSのフォロワーからのお誘いや共通の知り合いを通じて参加することがほとんどだと思われる。身内のフォロワーが主催するオフ会に何度も参加するうちに、同じ相手に同じ名刺を渡し続けていた……なんて事態に陥りがちだ。

 新しい人脈の形成やファンの獲得につながらない名刺交換を繰り返していては、名刺本来の目的を果たすことができない。
 「名刺づくりあそび」推奨派の人間としてはコウ果的な名刺コウ換にコウ献して人をけしかけた責任を取っておきたい。

『ボド号』から学べること

 ボードゲームカフェkurumari様が主催した『ボド号』は、インディーズゲームを詰めたコンテナを加盟店間で共有してより多くの人にボードゲームを遊んでもらうことを目的とした企画だ。

 ボードゲームの方からお客さんに向かっていくため、プレイヤー側が受け身であっても様々なゲームを体験、発掘できたようだ。
 名刺配布支援の仕組みを考えるうえで非常に参考になる取り組みなのだが、郵送方法の確立や協力者の募集など体制を整え、さらに継続的な支援を行うとなると実現は容易ではない。

『旅するトランプ』という試み

 以前、私の所属するチームで『旅するトランプ』という企画を実施したことがある。
 54枚組のトランプをオフ会やオフイベントに持って行って、出会った人々のサインをカードに集めていき、最後にポーカーゲームで遊んだりイベントの景品にして締めくくるという企画だった。企画のタイトル通り、オフ会でトランプの所有者が変わり全国各地での出会いを記録していくので、既に私の手元にはなく現在の進行状況も把握できていない。

 この企画でトランプは私の活動圏である関東を飛び出して、関西と北海道でサイン集めが行われていたことが把握できている。人から人へ、リレー形式でトランプは本当に日本各地を「旅」したわけだが、道中で出会った人に企画の意義を理解してもらえないということがあった。カードに集めたサインは次のイベントにいる人に向けた自己紹介も兼ねていたのだが、サインの収集だけが目的になってしまった結果、その宣伝効果が薄れてしまったのだ。
 善意に頼る部分があるものの、コストをかけずに各地にモノを届けることに成功した企画だった。

旅する貴名箱

 2つの取り組みを合体させる形で『旅する貴名箱』を計画している。
 貴名受(貴名箱)とは、多忙や不在などで応対のできない場合に訪問者が挨拶の代わりに名刺を入れておく箱である。
 この貴名箱をリレー形式で様々なオフ会へ届けていってはどうだろうか

 オフ会参加者は貴名箱の中から名刺をすきなだけ持って行っていいし、持参の名刺を投入することもできる。そして、イベントの最後に参加者のうちの誰かが余った名刺の入った貴名箱を次のオフ会に持っていく。
 人に話かけるのが苦手な人でも名刺を渡すことができ、イベントと地域をまたぐことで繋がりのなかった相手との交流のチャンスを生み出すことができる。本人が現地に出向く必要がなく、自動で名刺配布ができるので、作り過ぎてしまった名刺の消費にも役立つかもしれない。

オンラインイベントも並行する

 ここまで語ってきたものは名刺を実際に作って、必ず一度は対面で名刺を交換する必要がある。自宅で印刷するにしても業者に発注するにしてもお金はかかるし、『旅する貴名箱』に参加するためには必ずどこかのイベントに参加しなくてはならない。
 もっと名刺づくりと交流のハードルを下げるためには、オンラインでの名刺交換会も並行して行う必要があるだろう。
 名刺の原稿データや現物の写真を掲載するハッシュタグを作成してSNS上で交流する企画を行うのだ。

 そこでTwitterとInstagramで『#オンライン名刺交換会』というハッシュタグから投稿を募集をすることにした。
 ・Twitter
 ・Instagram

 新型コロナウイルスの流行が収束したら実際に交換しましょう。という願いも込めて。

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