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十六山病児保育室Bambini完全閉室のお知らせ

この度、2018年4月の開設以来、6年にわたり運営してまいりました「十六山病児保育室Bambini」は2024年9月30日をもって完全閉室することとなりました。皆様には、大変ご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

 病児保育は、共働き家庭やひとり親家庭にとって欠かせない「究極の子育て支援」として知られています。大変残念なことに、本市では他自治体とくらべ病児保育事業に対する理解も予算も共に足りていないのが実情です。開設以来、これまで設置者が人件費等の必要経費の半分以上を自己負担する異例の条件のもと運営してまいりました。子育て世代の転入が続く大和市では、他市と同様に行政の責任のもとで維持運営される公の福祉インフラとすべきと、市に病児保育制度の見直しを繰り返し申し入れてきましたが、理解を得ることができませんでした。

 閉室を余儀なくされた理由はこれだけではありません。市長選の公約で「病児保育の充実」「現場の声を聞く現場主義」を掲げた古谷田市長には大きな期待を寄せていました。しかし就任後、市長の考える「病児保育の充実」とは病児保育制度の見直しや改善ではなく、自治体間で施設の相互利用の推進を意図したものと見解が公式に示されています。大和市議会でも子育て支援における病児保育の存在意義を理解する議員は極わずかです。健全運営の必要性を訴えれば、「必要悪。病児は親が家で看るべき」「単なる利益誘導」等の発言が何度も聞かれたことを記しておきたいと思います。

 こうした市政をとりまく現状から今後の運営継続を断念せざるを得ず、苦渋の決断をすることとなりました。9月30日まではこれまで通り開室いたします。10月以降は大和市のホームページに案内のある施設の利用をご検討ください。病児保育室を頼りにしてくださった皆様、「病気の時の保育園が楽しかった」と笑顔で利用してくださったお子さんたち、快く協力してくださった地域の医師の先生方、そして、たくさんのお子さんにあふれる愛情を注いでくれたスタッフに、この場を借りて心から感謝を申し上げます。

 末筆となりましたが全てのご家庭の幸せとお子さんの豊かで健やかな成長をいつも心からお祈りしております。

2024年4月17日

十六山病児保育室Bambini
施設長 西田恵美 


病児保育室閉鎖に関するご意見、お問い合わせ先

〇ご意見
■市長室 マーケティング課 広聴係 TEL 046-260-5124
■市長への手紙 メールフォーム

〇病児保育施設の利用に関するお問い合わせ
■こども部 ほいく課 保育指導係 TEL 046-260-5672

※病児保育事業は国の根拠法令(児童福祉法及び子ども・子育て支援法)により実施主体は市町村と定められた事業です。


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