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思考日記19日目

今日はフランスの印象画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールの発言を使っていくことにする。

「百の欠点を無くしている暇があるなら、一つの長所を伸ばした方がいい」

この言葉で考察する。

まず、ルノワールの残した言葉は、あまりにも女性(主に裸婦)に関する記述が多く、思考日記に向いている発言が少なかったこともあり、調査がより入念なものになった、

ということがこの言葉を選出した背景にあることを知っていただけると面白くなると思う。

そして、言葉の解釈に移る。

長所を伸ばすことは人の特性を伸ばすにあたり、とても有効であり、また、精神にストレスを掛けないとされる。

私にも心当たりがあるし、これまでにも「苦手」を切り捨てて「得意」をたくさんやってきた経験がある。

ある種、絵を描くということに関してはルノワールと同じく楽しく長所を伸ばしてきた自覚があるし、そうして伸ばしてきたことはもともと「苦手」であれば成し遂げられなかったという感覚もある。

というわけで私はこの言葉に共感を覚えた。

では、苦手、短所に関してはどう対処するのが正解なのか。

そもそも人は苦手なことにじっくり取り組むことが出来るような仕組みで出来ていないし、今までそうして挫折してきた人もいるので、絶対的な正解が定義されていないのが現状だ。

私は今まで苦手からひたすら逃げて生きてきたし、これからも逃げるような気がしているので(得意を伸ばすために克服しなければならない場合を除く)、これからも正解は出ないと思う。

注釈に出した通り、得意を伸ばすために克服する苦手は、逃げずに取り組まなければならないし、そこに一切の妥協は許してはいけないと思っている。

直接的でないものの、得意を伸ばすためになることであれば、自分の中で踏ん切りをつけて立ち向かうというのが「出来る人」になるための筋であると私は思っているし、そうして出来るようになってきたこともある。

デザイナーになるために扱いづらいソフトの演習はたくさん繰り返したし、専門用語の勉強も惜しまずやった。レポート作成も難解な内容から簡易な内容まで等しく自分で考え、納得のいく答えを欄に詰めてきた。

苦手であったが、これは「デザイン」という得意を伸ばすために努力した取り組みであり、ルノワールで言えば長所を伸ばしにかかっていることになる。

すなわち、今回の言葉を考察するならば、

長所を伸ばすための努力の中に苦手なことがあっても、短所の克服とは異なると判断し、取り組む必要がある。

という解釈で締めることができるだろう。

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