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主催のすすめ~中野・下北編~

なかなかお笑いライブができる状況ではないですが、自粛期間が解除されたら「自分も主催してみたい!」と考えている人もいるかもしれません。

そんなときに「初めて使う会場で勝手がわからない・・」とお困りの人向けに今まで使用させて頂いてきた会場のスタッフ目線での簡単な紹介を勝手にさせて頂きます!

あくまで主観であることと、くさすような内容は書きません。ちょっとした注意点などは書いておきますので少しでも参考になればなと思います。

これも完全に主観ですけど、お客様がストレスなく見れる最大のキャパと最低限必要なスタッフの人数も書かせて頂きます。完全に主観なのであくまで目安に・・・


1.中野440スタジオ

http://studio-nakano-broadway.com/

ストレスなく見れるキャパ:20人

最低スタッフ人数:1人

中野440スタジオ

中野ブロードウェイの中にある比較的小さめの会場です。

料金も安く予約も取りやすい会場です。

音響はCDもしくはPCでも可能。iPhoneの場合はイヤホンジャックがなければ変換機をご用意ください。照明はつまみタイプのものでFOも可能。CDデッキは2台あったかと思いますが、ネタライブをされる際は出囃子等はPCなどをご準備された方がいいかと思います。写真にあるようにコント用の机や椅子もありますが、少し小さめです。映像は使用できませんのでご注意を。Wi-Fiは壁にIDが書かれているのでそれを入力してください。

お客様との距離が近く少人数での漫才ライブやトークライブにはもってこいの会場です。コントをされるとなると少しやりづらいかなと。

楽屋がつい立のようなもののみとなっているので、組数はいいとこ3組くらいが本来は1番かと思います。外に出てネタ合わせをしがちですが基本的には禁止でガードマンさんに怒られますのでご注意を。

音響も照明も手が届く範囲にあり、音照スペースからで受付もできるのでスタッフは1人で十分可能かと思います。むしろ人が多いとかなり窮屈になってしまうので。

マックスで詰めれば30人くらいは入れますが、相当窮屈になりますしエアコンがオンオフのみで温度調整が開演中にはいじれない仕組みになっているので、ストレスなく見れるのは20人が限度かなと思います。熱気がこもりがちなので冬であろうと開演中はかなり熱くなることが多いので、もしもの時は舞台後ろにある窓を開けて喚起することをオススメします。


2.中野Vスタジオ

中野Vスタジオ

ストレスなく見れるキャパ:35人

最低スタッフ人数:2人

中野駅から徒歩10分くらいの位置にあるライブ会場です。マンションの地下にあるので初めて行かれる方は少し迷われるかもです。

レンタル料に関しては公式サイトを見てもらえばわかりますが、平日であれば25000円ほどで借りられます。また初回使用の方はキャンペーンで割安で借りられたり、紹介で安く借りられるなど主催を始める方に優しい会場です。予約は大体1か月くらい前なら希望の日にちでとれるかと思います。

音響はCD・PCどちらでも可能ですが、併設されてるデッキは老朽化もあり読み込まれないことが多いので、ピンクの可愛らしいCDデッキが置かれているのでそれを使った方がいいかもです。たまにCDデッキが出てこなくなることがあるので、その時は辺りを見回せばクレカみたいなカードが置いてあるので、それをCDの下に滑り込ませて取り出してください。ちなみにネタなどでCDを利用される方はCD-R(1番安いやつ)じゃないと読み込んでくれないことも多いので(新しくついたピンクのデッキなら大丈夫かも)、一応予備でスマホなどに音源を入れておくことをお勧めします。地下なので電波はあまりよくないですがWi-Fiもありますので、使う場合はスタッフさんに伝えましょう。

映像はHDMIでもDVIでもどちらでも流せます。HDMIの場合は管理人の方に言えば変換機を出してもらえるのですが、絶対に最初どこにおられるかわからないと思います。管理人さんの居場所は隣のMスタジオですのでMスタジオのドアをノックするか、横にあるドアをノックして出てきてもらってください。割とすぐにどこかに行かれてしまうので、気になることは会場入りの際に全部聞いておきましょう。

映像は正面でなく横についているモニターに表示されます。正面で出したい時は別料金はかかりますが、スクリーンをお借りください。スクリーンの開け閉めは会場後ろから行えます。

マイクは基本音は出ませんが、ワイヤレスマイクを付ければ音の通った状態でも可能になります。机・椅子は大小色んな種類のものがありますので、用途に合わせてチョイスしてください。袖は上下に一応ありますが上手は隠れることしかできないので出はけは下手のみです。

個人的に大阪の時によく使っていた「日本橋UPs」という会場に雰囲気が似ていて好きな会場です。お客様との距離も近くコアなライブをする時によく使わせて頂きました。楽屋のモニターが兎に角綺麗で下手にもモニターがあってネタライブはやりやすいです。音照スペースも下手にあるので道具出しも音照をやりながらでも可能です。本気を出せば受付も合わせて1人でできますが、最低2人がオススメです。受付では20本ほどですがボールペンもお借りできます。

注意点としてはトイレがあまり綺麗でないので、お客様にアナウンスはしておいた方がいいかと思います。時たま水が流れないというハプニングがありますので。あとペーパーは基本ないので持参していった方がいいと思います

あと出待ちを会場上がってすぐのマンションの前でやりがちなのですが、マンションの私有地なのですぐクレームが来てしまい、凄いスピードで警察が来てしまいます。なので出待ちは地下でやるかマンションから少し離れた場所でやることをおすすめします。

楽屋は10人ちょいくらいでいっぱいになってしまうので、外で待機することが多いのですが、横の「女芸人パブ」のおばあちゃんに滅茶苦茶怒られますのでご注意を。以前は結構大所帯のライブをよくやってたのですが、10組くらいが丁度いいと思います。単独ライブやツーマンはあまりオススメしません。

客席は写真のようにベンチのような一体のものなので、詰めて座ってもらうことをアナウンスしておかないと後から来たお客様が少し入りづらいかと思います。追加で席は出せますがバーとかにある丸椅子なのでお尻に大きなダメージを与えてしまいます。また地下ということもあり空気がこもりがちですので冷房は強めをおすすめします。気が付いたら切れていることがあるので、ちょいちょいチェックしてください。

あと使ったことはないけど、スモークやら色付きの照明やら割と色んなことができるみたいです。誰か試しに使ってみてください。


3.シアターミネルヴァ

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ストレスなく見れるキャパ:50人

最低スタッフ人数:2人(でも3人いた方がいい)

下北沢駅から徒歩5分くらいの会場です。地下への階段を下りてもらえれば会場が姿を現します。

かなり人気のスタジオで土日はほぼE-3さんが使われているのでほぼ取れません。半年以上前から希望の日を決めてレンタルするのをオススメします。

照明は色付きにできるなど結構本格的ですが、初めてだと色々触るとこがあって若干混乱するのでしっかりスタッフさんに聞いておきましょう。実際は使うのは2つくらいなので割と簡単です。

音響はCDでもPCでもどちらでもOK。iPhoneは例のごとく変換機は必要です。CDデッキは長時間触らないとスリープするタイプなのでご注意を。Wi-Fiもありますが、使用される際は最初にスタッフさんに伝えましょう。

映像はHDMIでもDVIでもどちらも使用可能。使い際はスタッフさんにその旨を伝えればスクリーンやコードを用意してくれます。ただ、開け閉めが下手でしかできないので意思疎通が少し難しいです。また強く引っ張ると開け閉めの紐が切れて大パニックになります。その時は手動で開けるしかないです。あきらめましょう。

マイクはなんとサンパチマイクが使えます!音もスタッフさんに言えば通してもらえると思います。袖は上下どちらも出はけ可能。机や椅子も色んな種類のものがありますので、用途によって使い分けてください。あまり広くはないので袖からネタを見るのはおススメしません。

楽屋は2回にあり、そこにスタッフさんや管理人さんのおられる事務所もあります。なので会場入りしたらまずは事務所をノックし使うものなどを準備してもらいましょう。がなりマイクもここでもらえます。あと楽屋に喫煙スペースがあるのがかなり嬉しい。壁には色んな芸人さんのサインが所せましと書かれており、多くの芸人さんから愛されている会場であることが伺えます。あと楽屋のモニターが綺麗。

椅子の数も多く本気を出せば70~80人くらいは入れるかと思いますが、かなり窮屈になると思います。あとエアコンがかなり有能なので冷房だと一瞬で極寒になります。特に直撃で受ける前列のお客様はかなり寒いと思うので温度調整は気を付けてください。

客席は段段になっており、前のお客様の頭が被る心配も緩和できます。椅子には備え付けのクッションもありますので、お尻爆発も回避できるはずです。舞台や設備、客席共にかなりネタをやりやすい環境に作られているので単独ライブを考えられている方もミネルヴァはおススメできます。

音照ブースは客席後方にあるので道具出しをされる方は必須です。ブースに暗視モニターがあるので暗転中でも舞台の様子は見れますのでがなりはブースからでも可能です。音照ブースから受付も近いので、頑張れば全然やれますが最低3人くらいはいた方がいいと思います。


4.しもきたDAWN

http://shimokita-dawn.com/

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ストレスなく見れるキャパ:70

最低スタッフ人数:3人

下北沢駅出てすぐのピーコックの中にある劇場です。設計などを先日お亡くなりになられた「フォークダンス・DE・成子坂」の桶田さんがされており、桶田さんの思い描く理想の会場となっております。

お笑い以外にも演劇やYoutuberの方も使用され、希望の日を予約されるなら3か月前くらいをおススメします。レンタルの仕方は少し特殊で先に予約金としてレンタル料の半額を支払い、残りの額を当日支払うというシステムになっております。ハンドマイク・プロジェクターなど使用の際には別料金がかかりますが、演劇の人に向けての設備も多いのでスモークをたけたりとかなり色んなことができます。なので専門の音響さん・照明さんがいればかなりクオリティの高い舞台を仕上げることができます。

注意してほしいのが、楽屋が下手にあるとは書かれてますがせいぜい5人くらいが入れるスペース(鏡や冷蔵庫、衣装掛けなどもあります)なので大人数で使用される場合は別で横のスタジオを借りた方がいいと思います。そこは引くほど広いです。最悪、こっちでもライブできます。その場合は横のスタジオはドーンの管轄ではないのでまた別料金はかかっちゃいます。

音響卓・PC卓とも設置されており、音源は基本何からでもOK。もちろんiPhoneの場合は変換機が必要です。CDデッキは2つあるので、出囃子用とネタ用でわけても使用可能です。

照明は基本は客電と舞台電の2つだけで十分ですが、手慣れの方ならスポットにしたり色付きにしたりと色んな遊びができます。

スクリーンはHDMIでもDVIでもOK。Wi-Fiもあるのでスタッフさんに聞いてみてください。

ブースは客席後ろにあり、暗転すると漆黒になり袖との意思疎通は困難です。インカムを借りられるのでそちらを使用することをおススメします。

漫才マイクはサンパチマイクに限りなく近い何かです。音も通せますのでスタッフさんにお願いしてみてください。

会場は横に広くなっています。配置次第では100くらい入りますが、絶対におすすめはしません。70が限度かと思います。ミネルヴァのように段段にはなっていないので、間隔をずらすなどして後ろの席の人も見やすい工夫をしてください。あと50を超える場合は定番の真ん中に同線を作るという椅子の置き方は厳しくなるので、横1列に並べるやり方をおススメします。その際は前から詰めて座ってもらうことをおすすめします。また椅子は上手側に立てかけられているので、邪魔だなと思えば最初に全部外の通路に出しちゃってください。脚立とかカラー椅子とかも全然出していいので、帰りに片付け忘れないように注意だけしてください。

舞台は横にも広く奥行きもあるのでコントする方に割と評判がいいです。照明がなかなかに強いので明転時に目の前が真っ白になるという事例をよく聞きます。照明さんは少し絞ってあげた方がいいかもです。

椅子はパイプ椅子、机は受付にコントでよく使う机が1台あります。袖にあるのは、かなり用途が限られる細長い木の机なので受付の椅子を持ってきてください(受付用に折り畳みに机もあります)。もしくは楽屋スタジオにある長机をコッソリ拝借しちゃいましょう。

上記したようにブースは後ろにあり、ミネルヴァのように受付も兼任するのはやや困難です。道具出しも含めて最低3人はいた方がいいですね。映像を使うなら4人は必要です。慣れてない方は照明と音響に2人ずつ配置するのをおすすめします。照明自体は凝ったことをしなければ簡単なので1人で音響・照明も全然できます。

割とよくあるハプニングとして本番中に消している会場の蛍光灯がついてしまうことがよくあります。蛍光灯のスイッチは上手の壁についていて、ついついもたれかかっちゃって付けてしまうハプニングが多いです。ボタンが5つくらいあり、どれがどの蛍光灯のスイッチなのか2年くらい使ってる僕でも把握できてません。だから1度付けてしまうと完全に全部消すまでかなりバタバタしてしまうので、付けないように注意してください。

あと舞台をしきってる壁が取り外し自由なので、もたれかかったりすると外れてしまいます。外れれば最後、本番中は仕切りがブランブランした状態でライブを進めなければいけないのでご注意を。

また初めて来られる方は若干場所が分かりにくいです。ピーコックからなら、3回までエスカレーターで上がって下北グリップをさらに奥に進めばあります。正式な正面は古着屋さんの横にある階段を上まで上がってドアを開ければ会場があります。余裕があれば案内役のスタッフさんを配置するのが賢明かと思います。

もう1つ注意点が入り口のドアが大きな引き戸で、暗転中に開けるとかなり光とドアを開ける音が漏れて目立ってしまいます。演者さんはブース横にあるドアからの出入りをおススメします。

上記したようにかなり設備の整っている会場ですので、単独ライブにはおススメの会場といえます。最後に元に戻せさえすれば照明の位置も自由にいじれますので、そういうことができる人がいればできることも広がります。個人的に2年くらいお世話になり、管理もさせてもらっている思い入れの深い会場です。亡くなられた桶田さんのためにもこの会場を残していきたいです


5.最後に

中野・下北の会場紹介は以上となります。ほかにも中野TWLやグリップもありますが、TWLは使用したことがなくグリップは1度だけなので省いてます。ここに書いたことはあくまで個人的な意見なので本当に参考程度に見ておいてください。次回は新宿のライブハウスについて(あと、ここまで書いて「シアターかざあな」を書くのを忘れたのに気付いたのでそれも次回)書いていきます。


ほなね

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