見出し画像

WEEK39 真田宝物館:昌幸の贈り物とむかごくるみ和え、最終日のお楽しみ!

長野県にある真田宝物館の展示会最終日にすべりこんできました。真田昌幸の書状特集だったので、時差ボケ状態でも行きたかったのです。行った甲斐があって、今回の展示会用の図録がありました。昌幸のみで図録…!まじか…!展示品を網羅した図録というものは、一般の本屋で売られることはないので、現場で買うしかないのです。

「昌幸の選択」のみどころ

昌幸好きの私が気になったのは、昌幸が秀吉にLサイズ蝋燭を300本贈っていたことを示す書状です。というのも前日の大河ドラマで、秀吉が巨大な水囲炉裏に赤い蝋燭を何百本も立てて満足げに家臣と話すというシーンがあったから…!貴重品の蝋燭を豪華に使っちゃうこの演出は、もちろん「演出」なのですが、秀吉ぽくて好きだなあ!と思っていたところに、昌幸からのプレゼントだったIF証拠がでてきて、昌幸の贈答センスかっけー!!と震えました。実際は秀吉の秘書・石田三成や大谷吉継が一本一本使ったり、家臣に分け与えたんだと思いますが、あんなふうに惜しげもなくLサイズ蝋燭300本を使ってもらえたら、京都の話題になるし、贈り主である真田の名前が秀吉から出るだろうし、贈った甲斐ありますよねえ。秀吉はほんと人使いがうまいな。

あとは、真田家の戦法で「エキストラに紙旗を持たせて大軍にみせかける」というのがあり、私は「真田家御事績稿」で既に読んでいたのですが、それが陣絵図にちゃんと記録されているのに笑ってしまいました。昌幸はどこでそんなこと覚えてきたんだろう…まちがいなく武田家幼稚園だと思いますが。

昌幸の花押スタンプがあるのはレアい…!

イラスト仕事初営業。

松代観光案内所に幸村くんの本を持っていって、こんなイラストと漫画描いてます〜と言ってきました。最初、電話してからいこうかと思ったのですが、松代観光案内所の場所が真田宝物館の真となりで、電話するまでもなく。沼田か松代でイラスト営業やっていたお兄さんからきいた方法のとおり、受付の方にまずはおたずね。

「イラストとか採用の担当の方いらっしゃいますか、あ、いませんか、そしたら今日は本だけおいていっていいですか、これが幸村で…」「あ、うちはどちらかというと信幸で…」「あ、信幸もいます、メガネのこれです、昌幸がこれで…」「はあ、かわいらしいかんじですね」「ありがとうございます!メールアドレスや電話番号をここに手書きしておいたので、なにかありましたら〜」で、あわあわと多分30秒で速攻退散したのですが、なんか…もっと…もっと!やりかたがあった気がします。名刺作っていかなかったって最大の敗因。

でも、真田宝物館は信幸メインだとわかってよかったです。「幸村の兄」ってなかなか覚えやすいいいポジションだと思うんですが…!戦国一の長寿武将93歳とか、背が高くて棚におでこぶつけることがしょっちゅうなので、棚にベルベット貼ってたとか、ワイン好き書状が残ってるとか、食べられないものはつくしとかエピソードにはことかかない兄上!

お持ち帰りできないむかごのくるみ和え

真田宝物館にいくと必ず食べるのが、竹風堂のくりおこわセットです。

栗もおいしいのですが、栗が苦手な私のめあては、むかごのくるみ和え。これが実なのか山菜なのか根なのか豆なのか種なのか不明なのですが、食べるたびに、ほこくりっ、ほこくりっとかみごたえもよければ、味も甘くもなければ辛くもなく、いつまでもいつまでもこれだけを食べていけるリスのような動物になれます。食べ物に興味がない私が、一生のうちで一度しか言ってない「これ、持ち帰りで売ってませんか?」ときいたぐらい大好きなのですが、売ってないんですね。人気がないんだろうなー。「幸村くんと地取り散歩」で、このむかごを描いたと思ったんですが、栗で描いてましたね…。読者さんにとっては栗のほうがわかりやすいとおもって、ネームを変えたことをすっかり忘れてました。

テクテクライフ再開

歩いた軌跡を塗って日本の全塗りをめざすというスマホGPSゲームを2〜3年やっています。留学中はGPSが羽田空港で止まっていたのでなんにもできませんでした。帰国しての初遠出だったので、うきうきと課金(3時間160円)をしたものの、速すぎる新幹線では塗りロストが発生することを忘れていました。しかも新幹線は山を貫くトンネルばかり。そう、ここは山がじゃまをして統一武将がついぞ現れなかった長野!とはいえ、カナダで毎日5ポイントしかもらえなかった受難時代を思えば…。テクテクライフをやっていると電車の中で本を読むひまがないということも忘れていました。

ところで、長野駅から真田宝物館までバスで行くとき、降りる場所が偶然一緒だった80代の女性とずっと雑談していました。留学先から帰ったばかりで、先週まで南米の友達の家を泊まり歩く貧乏旅行をしてまして、などと徒然に話している途中で、「えっ、このバス現金のみなんですか」と私が言ったのをどう解釈されたのか、急に660円を「いいからいいから、いろいろ教えてくれたから」とさしだされました。いや、全然よくないです…!と、咄嗟に、イラスト営業用に持っていた「幸村くんと地取り散歩」漫画をさしあげたところ、今度は、東鳩オールレーズンをいただき…。(私の東鳩オールレーズン好きを知ってのことか…?)そして、無事にバスを降りたところで、2000円を握らされてしまいました。しかも、アメリカ人並にこなれたスムーズチップの渡し方で…!あの女性は、嫁に来てから60年、松代から一歩も出たことがないと言っていたけど、さてはNetflixとか見まくってるタイプなのでは…。固辞するのは逆に失礼にあたると思ったので受け取り、なにかあったら編集部へと言って別れたのですが、なんだったんだろうなあ。ペルーの話、人も犬も守らない交通ルール事情とかが楽しかったのかな? 楽しんでくれたのならなにより!

※タイトルはAI様に考えてもらいました。昌幸の贈り物がむかごのくるみ和えになってるような…。蝋燭ですよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?