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明けましておめでとうございます🎍

最近、初詣で神社に行きました。
御札や御守りをいくつか購入した際、「神宮大麻」と印刷された袋に入れてもらい、なんで「神宮大麻」なのかと気になり色々調べてみました。

今も神社で使われている「大麻」
神宮のお神札は「神宮大麻」と呼ばれており、大麻とは「おおぬさ」とも読み、お祓いに用いる祭具を意味します。
古くは伊勢の御師によって御祓大麻として配布されていました。
大麻には、神宮の御社頭で授与されている「授与大麻」と氏神さまや近くの神社で頒布される「頒布大麻」があり、この頒布大麻が神宮大麻と呼ばれています。
「授与大麻」は、神宮に参拝された方々個人の祈り願いが込められたお神札のこと。
現在は紙のお札ですが、昔は大麻草が使用されていました。

大正5年に神宮奉斎会本部が発行した『神宮大麻と国民性』によると、「大麻は之を仰ぎ崇敬の念を致すべき御神徳の標章」であるとされています。
家庭においても大麻を※奉安し、朝夕家族で拝むことは子供たちの教育上も多大な効果があるとしている。

※奉安(尊いものを安置してて祀ること。

今では考えられないですね!!!

神道における大麻の使用は、
その美しい繊維の束を棒の先にくくりつけ、参拝する者の頭上や特定の場所などの穢れを祓う大麻や御幣であったり、聖域を囲む結界のための麻紐であったり、注連縄や神殿に吊るしてある鈴の縄として、現在も使用されています。

神道では「清浄」を重視しており、大麻は穢れを拭い去る力を持つ繊維とされています。

神宮大麻は節目ごとに様々な祭典を重ねて、皇室の弥栄、国家の安泰、各家庭の平安を祈りつつ一体一体丁重に奉製されています。

汗や汚れなどを吸収してくれる清らかな大麻繊維は、人間にとっても身体を清潔に保つだけではなく、病気や災いからも守ってくれると考えられています。

相撲の横綱力士の綱にも大麻
日本の国技である相撲は現在スポーツとして浸透していますが、本来は神に捧げる行為であり、国の平和を願う神事でした。

力強く踏み鳴らす四股は、大地を浄化し平穏をもたらす。鍛え上げられもの同士のぶつかりは、神の偉大さや超越した力への尊敬の証。
そして、人間の力で上り詰めた最高位である大関を超えた者だけが、神技を持つ「横綱」と呼ばれるようになる。
その横綱だけが着けることが許される注連縄の名称なのだ。

麻が尊ばれる理由

その1
「麻中之蓬(まちゅうのよもぎ)」である。
まっすぐに伸びる麻の中に生えれば、曲がりやすい蓬も影響を受けてまっすぐに伸びることから、良い環境の中では悪しきものも正されるということを指しているが、この短期間でまっすぐに成長する麻の成長力の強さ、そして周囲におよぼす強い影響力は、信仰の対象に値するであろう。
その2
大麻繊維そのものの強さ。
引張強度では綿や絹の二倍、羊毛の三倍の強さがあるのだが、さらに海水につけても切れにくいという耐水性ももっている。そして繊維を撚(よ)ること、そして編むこと、結ぶことといった技術で変幻自在の強さを発揮するという点も、神秘性に値する。
その3
大麻の持つ覚醒作用。
国産大麻のテトラヒドロカンナビノール (THC)の量は少ないにせよ、意識を変える作用、向神経作用はある。この力が神秘性を言うに値する。

国づくりを始めた女王がこの大麻の呪術性を使って、人々の幸せを願い、政(まつりごと)をしていたとあれば、大麻がそのまま信仰の対象となったとも考えられます。神道の本家本元が大麻と考えても許されるだろうから、大麻は神社神道での神事には欠かせない植物といえる。

天皇家と大麻
天皇が交代すると年号が変わるが、同時に、皇太子が天皇として即位するためには、天皇ならではの力が、大神によって授けられなけば、国が治まらない。
その皇位継承の儀式である「大嘗祭(だいじょうさい)」において、もっとも重要な「麁服(あたらえ)」という巻物のように長い一枚の大麻の織物が祀られる。
大麻の麁服は、どこの地方の誰が作ったものでもよいわけではなく、朝廷が指定するのは、必ず徳島の三木家が作った大麻の麁服である必要があり、正式には「阿波(あわ)忌(いん)部(べ)族(ぞく)」の麁服でなければならない。阿波忌部族とは、大和朝廷建国にも関わった古い氏族であり、農業を中心とした産業技術を持つ職人を引き連れた集団で、日本全国に散って大麻を普及させたことでも知られている。

大麻は、「神」「政治」「経済」と人々の幸せに大きな力を持つ植物であることがわかります。

一説によると、GHQが大麻規制のメモランダムを発行した背景には、大日本帝国の根幹である国家神道と大麻の関連性を重視し、精神的に日本人を矯正しようという考えがあったともいわれているようです。

まとめ
いろいろ知ると大麻が奥深い事がよくわかります。
「大麻は危険!!」というのも色々歴史があっての事です。
そして現在、ドラッグとして違法に扱い様々なニュースが飛び交いますが、
本来は神聖な植物。ということを念頭におき、大麻についてもう一度見つめ直していただければと思います。

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