見出し画像

カーディガンの寿命

 って何年くらいなんだろうか。最近、職場のカーディガンが一新されて防寒仕様の裏起毛カーディガンになった。どうでもいいが写真は後輩にもらったぴよりん……がプリントされたラングドシャ。
 それまで就職当初に支給された3枚入り2980円くらい(適当)の、なんの変哲もない薄いカーディガンを着用していたので、袖を通した時のあまりの暖かさに感動した。最近のカーディガンってこんなに進化してるんだ〜……。
 薄いカーディガンを◯年ずっと使い続けていたので、元々薄いのに最早ガーゼか?みたいな状態になっていた訳だが、私はこれまた就職した当時から冬は寒いので高校時代の合服だったカーディガンを着用していた。どうでもいいけど合服とかいう概念、全国区ではないらしいと聞いたことがあるが本当だろうか。冬服と夏服の間の服……私の高校はカーディガンとセーターで、個人的にはセーターとスカートの組み合わせが可愛いと思っていたが当時は寒すぎるのでカーディガンばかり着ていた。そして今も、やはり寒いのでカーディガンばかり着ているしセーターはどこかに行ってしまったのか見つからない。捨ててはないと思うんだけどな。
 そういうわけで、つまり今一番長く最前で私に使われているのは学生時代のカーディガンということになる。なんなら現役で着用していた頃より長くなっている。物持ちがいいとかいうレベルではなく、ここまで来ると着たきり雀状態である。そういえば昔も、永遠に同じコートを着続けている私を見かねて父親にスタジャンを買ってもらったことがある。ここで買ってくれるものがコートではなくスタジャンなあたり、父親の好みをひしひしと感じるがスタジャン、私も結構好きなので当時は気に入っていてよく着ていた。なんなら当時(中1)から体の成長が止まっているので全然今でも着れるが、流石に生地が傷んでいるので廃棄した。
 話が逸れたがこの高校時代から永遠に着倒されているカーディガン、一体いつが捨てどきなのだろうか。学校指定でやや値が張っていただけあり、かなり丈夫なのだ。なんなら毛玉も一つもない。せいぜい◯年着倒されてなんとなくくたびれている程度だ。これを捨てるの、勿体無いな〜……と思いつつ、職場で支給されたガーゼのようなカーディガンはあっさりと廃棄するのであった。先生からの「みんなのタイミングでいつでも新しいの買っていいからね」という言質も頂いたことだし、今後はもっと短いスパンで入れ替わっていくことだろう。それなのに自分のものとなると中々捨てる決心がつかない。そういう人の部屋って散らかりやすいらしいが、まさにその通りである。

おしまい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?