御幸橋(南区皆実町~中区千田町)

 明治18年(1885),宇品築港事業に伴って架橋されたという。長さ140間(約255m)と広島市内で最も長い木造橋であったため,「長橋」と呼ばれたが,同年8月,明治天皇の広島行幸を機に「御幸橋」と改称された。
 大正元年(1912)に路面電車が開通した際,橋に軌道を通すことができなかったため,当初は橋の西詰で電車からいったん降りて徒歩で橋を渡り,東詰の電停から宇品行きに乗り換えていた。その後,電車専用鉄橋が,道路橋の北側に併設され,路面電車は宇品まで直通となった。
 ①②は,電車鉄橋が併設される以前の大正期頃の御幸橋。更に昭和6年(1931)5月,道路・軌道併用橋が完成した(③④)。
 現在の橋は3代目で,平成2年(1990)に竣工した。

広島県立文書館 “広島の歴史的風景” より

http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/76355.pdf


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