絶叫系の身体のお手入れ。

 中学生のときに親指の脱臼で通った柔道整骨院に始まり、所謂スポーツマッサージ、鍼灸、整体、ちょっとエステ入るスパ・マッサージ系との付き合いは長い。 

 自分では感じとれない、体調の変化・兆しを見つけてもらう”定点観測”のために、その歳なりに、身体を手入れしてくれる人を見つけて付き合ってきた。 

 ただ、もう年なので程々でいいやと思って、最近はあまり変わったところに身体を預けにいく事はやめていた。

 まぁ、でも世の中は広い。

 「痛いマッサージ」とだけ聞いていた。 痛みには強いというか、慣れているので大丈夫という事で気楽にお願いした。 

 一通り自分の体調を説明した、マットに仰向けになる。 

先生「最初は足から行きます。」 とうことで左足の大腿四頭筋から下腿三頭筋、ヒラメ筋あたりをマッサージ。あ、これは痛いな。と思った直後にそれは来た。 

 私「パキ、パキ、メキ、(シュー)(注:本人記憶音より再生)」 「痛、イテテテテテテー、ケェー %#@:」 

 先生「お、結構早く抜けますねェ」 

 「パキ、パキ、パキ、パキ(左足の指の筋肉のズレ?凝り?を伸ばしている音)」

 娘「(私の絶叫)カラスかと思った(笑)。パパの足、パキ、パキいってるよー」 

 ・右足に移り、同様の音を耳にする。 

私「痛、ケー、ケケケケk (烏天狗ってきっとこんな感じで木から木に飛び移ったに違いない)キョエー *>『〜=』

 先生「イヤー、抜けやすいですね」 ・  左腕 三角筋(メリ)、上腕三頭筋(ペリ)、上腕二頭筋(くぅー)、肘・掌(しゅー)、「からす天狗な雄叫びと泪」 

・  右腕 三角筋(メリ)、上腕三頭筋(ペリ)、上腕二頭筋(くぅー)、肘・掌(パリ、パリ、パリ、パリ ⚡⚡⚡⚡ ⚡)、 

先生「あ、電磁波が抜けました。随分浴びてますねェ(笑)」 

私「ええ、まあデジタル系の仕事が長いので(放心していてまともに応えられていない)」 

 先生「これから頭・脳に取り掛かりますが、頭、首、腕のほうへ抜いていくので、上から下へやっているときは、呼吸を吐いてください。肘までいったら息を吸ってください。」 

 ここまで、うめき、叫び、悶え、時には、マットから逃げ出しても、所謂体から力抜いて系の指示はなかった。 あ、ここからが本番なんですね。ちょっと気が遠くなった。

 前頭筋、眼輪筋、口輪筋、肩甲骨に光(稲妻かなぁ)がはしり、左腕の三角筋(メリ)、上腕三頭筋(ペリ)、上腕二頭筋(くぅー)、肘・掌(しゅー)。 

 今ひとつ抜けが悪かったらしく、再度同ルート。 

次は右腕へ。痛みに耐えかねて肘をずらすと、上手に抜けない感覚が自分でも分かるが2度ほどマットから逃れる。再び、マットに戻り組み合う。殆どプロレスの寝技状態に近いものを感じながら、なんとか終わった。 

 先生「一度お水飲みましょう。私も手を洗ってきます。」 全身から汗というか、汁が吹き出している。 

 一息ついたところで、うつぶせに。 僧帽筋、大臀筋、腸腰筋。 

私、絶叫屋敷にようこそ。状態。 

 最後にまた仰向けになり、骨盤。 

約100分にわたるセッションであった。 

 先生「今、全身リセットしました。一部筋肉痛とか痣が出るかもしれませんが」 

「お酒は飲みますか? 今日飲むとまわると思うので気をつけて」 

「このあと、粗塩で全身こすってシャワーを浴びてください。」 

「夜のお風呂には、粗塩と重曹を手づかみ三杯いれて入浴すると毒が全部出ますので、基本的に月曜日あたりから絶好調になります。」

 先生の施術は整体というかマッサージというかどういう範疇でしょうかと尋ねたところ、ご自身が学生時代に交通事故にあって、後遺症が残った。 社会人になり、様々な治療を試す中で、自分の中で、いいとこ取りをして作り上げたものとのことだった。 

 基本的に、「インナーマッスルのズレを直す。」と言われていたが、ほぐしたり、整えるだけではなく、その過程で、身体に溜まる、ある種の凝り、澱といったもの(電磁波含む)が足裏や肘、掌から抜いているとのこと。

 私は割と抜けやすい体質だったようで、痛いマッサージの分量は少なかった(これでも!!!)らしい。 抜けにくい人の施術はどのような状態なんだろう? 今は、心身ともに放心・放電?状態です。 今晩の風呂を経て、絶好調になる来週が楽しみですな。  

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