VMagicMirror v1.8.0で有料版(フルエディション)を追加しました
リリースノート+αです。
コンセプトの共有の狙いも兼ねたnoteです。
公式ページ: https://malaybaku.github.io/VMagicMirror/
BOOTH(無償版): https://baku-dreameater.booth.pm/items/1272298
BOOTH(有償版): https://baku-dreameater.booth.pm/items/3064040
Fanbox: https://baku-dreameater.fanbox.cc/
VMagicMirror v1.8.0の新機能
v1.8.0の目玉アップデートは大幅に強化された画像ベースのハンドトラッキングです。webカメラを使用して、検出範囲は狭いものの手指の動きが従来より高精度に検出可能です。
このほか、有志の方の協力で簡体字中国語のローカライズが増えたり、OS言語によってiFacialMocapと正常に連携できなくなる問題を修正したりしています。
有料版(フルエディション)とは
ここから本題です。
VMagicMirrorは本バージョン(v1.8.0)から2つのエディションで配布されます。
・基本エディション: 無料のバージョンで、機能制限がある
・フルエディション: 有料の、機能制限がない新バージョン
基本エディションの機能制限はただ1つで、webカメラでのハンドトラッキングを有効にしたとき、専用のビジュアルエフェクトがかかります。これだけです。
※YouTube紹介動画からの抜粋です。
違いはコレだけです。つまり基本エディションでもハンドトラッキングさえ使わなければ、他の全機能が有料版と同様に使えます。
フルエディションの入手方法
フルエディションの入手方法は2通りです。
・BOOTH→その後のアップデートもDL可能になります。
・Fanbox→アップデートのたびに限定記事にダウンロードリンクを貼ります。
Fanboxの場合、脱退すると将来のアップデートにはアクセスできなくなります。またFanboxは先行公開ではなく、BOOTHと同時であることに注意して下さい。
なぜ有料版を作ったのか
実は有料化の計画と理由は先月にFanboxで書いていました。
ただし上記記事はFanbox加入者限定のため、改めてこのnoteで説明します。
有料版を作った理由としては、現状のVMagicMirrorが当初想定より遥かに多機能になったため「この機能量なら有料のほうが良かったのでは?」という気がしてきたからです。
そこで、「もし最初から有償ソフトのつもりで作ってたらどの程度の価格にしてたかな?」というのを示す狙いで価格を設定しました。
先ほど説明したとおりフルエディションの機能的な優位性はハンドトラッキングの制限が解除されるだけですが、フルエディションの価格はソフトウェア全体の価値を考えて設定していることに注意して下さい。フルエディションを買う場合、ハンドトラッキング単体ではなくてVMagicMirrorの全機能に対してお金を払う感覚で検討下さい。
2,500円という数値は類似ソフトと比べた機能水準とか、メンテナンス・サポートの気合の入れ方のほか、今後にVRM 1.0対応を絶対やるといった将来的な更新も踏まえて設定しています。
実績としてVMagicMirrorは2019年3月から現在(2021年7月)に至るまで持続的にメンテナンスされてきました。これを踏まえて今後の更新に期待している方に対して任意で応援を求めるのは筋が通っているはずと考えています。この意味では以前よりはきちんとシェアウェア・ドネーションウェアになったとも言えます。
無料版(基本エディション)のメンテナンスについて
今後は基本エディションとフルエディションを同時にアップデートします。つまり無料版は今まで通りメンテナンスします。
昨年にv1.0.0を公開した時点から、「誰かがどこかで無償のVRM向けツールを出しているべき」というコンセプトは変わっていません。ここは従来通りにしたいですし、実際無料公開されるVRMツールできっちりメンテされてるものは決して大量にあるわけではないので、無料版の公開と更新は続けます。
ソースコードのオープン性について
ここは若干おもしろポイントですが、実はVMagicMirrorのフルエディションのソースコードは全部GitHubに上がっています。そのため自力でビルド出来る人はお金を払わないでもフルエディションが入手できます。
とはいえ、実際にはVMagicMirrorを自力ビルドするのは単純に面倒ですし、有料アセットも必要なので特にオススメはしません。
売上の使いみちについて
まず単純に売上があるとメンテナンスのモチベーションが出ます。これが一番大きいです。
それ以外では個人的にアバター製作を依頼しているのに使うほか、今年から心理学の資格目的で大学に籍を置くため学費に充てる予定です。
それでも余ったらVMagicMirror用のデフォルトアバターを誰かに作って貰うのに使いますが、優先順位がこういう感じなため、あまり期待はしすぎないで下さい。
今後のアップデートについて
GitHubに色々issueが載ってますが、機能追加系のタスクだけでもそれなりに溜まってます。
もちろん新規機能の要望や不具合報告も従来どおり受け付けているので、GitHubなりTwitterなりで随時ご連絡下さい。
今回は以上です。有料版に興味がある方、従来の無料版で引き続き利用する方のいずれも、今後のアップデートにご期待下さい。