君といた夏

ハローマイフレンド(松任谷由美)を聴いて想うのは、
千倉で過ごした夏休み。
友達が連れて行ってくれたその家は、 
むかし珊瑚船に乗っていたという方の家でした。

本当に昔ながらのおうちで、
お風呂に行こうとすると、
先に蟹がいたりして。

そこにはカップルが住んでいて、
彼らは、小さな畑をやったり、サーフィンしたりして、
自由に暮らしていました。

あさごはんには、採れたての茹でとうもろこしときゅうり。
ひるごはんは素麺に胡瓜まるかじり。
よるはカレーをみんなで作って食べたりしました。

ちょうど千倉海岸の花火大会があったりして、
二階の窓のない部屋から、
みんなで眺めました。

寝る時は、ここに蚊帳を張って寝たなー。
寝てると窓の外では、流れ星がビュンビュン飛んでいたんだよなあ。

近くの山の中に、鶴田静さんというエッセイストの方が住んでいらして、
(私は彼女の本を持っていて、とても好きでした)
持ち寄りパーティーにお邪魔したりして、素敵な時間を過ごしました。

あとはas it isという美術館にも行ったのですが、
これがのちに、一緒にお仕事をさせていただく(折る、贈る 折形デザイン研究所)山口さんがやられているという事を知ったときには、とても不思議な気持ちになったものでした。

きれいな岩場で岩場遊びしたりして、
これがたったの二泊三日の出来事とは、
とても思えないほど、
キラキラ輝いた夏の日だったのです。  
のちに、ここに連れて行ってくれた友達に聞いた話しでは、
あんなにぎゅっとつまった奇跡みたいな夏の日は、そうそうない事だよ、と言っていました。 

楽しすぎて、初体験ばかりの時間を過ごした帰りの電車で、
帰りたくなくて苦しい。という感情を初めて知りました。
(のちに、タイに行くようになって、
毎回この感情を味わうことになるのですが)

この夏に、テレビでやっていたのが
"君といた夏"
主題歌がハローマイフレンドでした。
千倉海岸でもかかっていた。

この素晴らしい夏を一緒にすごした人(29才のときに結婚した私の夫)は、
それから半年後に、星となりました。
とても急なお別れでした。

そんな事もあり
この曲を毎年夏になると聴いて、
あの楽しすぎた千倉の夏を思い出すのだと思います。

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