おいしい食卓

このあいだ、母の命日だったので、1年に1度の恒例行事で稲村ヶ崎へ。
その翌日が、マリデリの営業日。
ならばおいしい野菜を買おうではないか!
だんなさんとドライブがてら、すかなごっそへ。
すかなごっそは、JA横須賀葉山が運営する道の駅のようなところ。
春の野菜や蕗の薹などをたんまり買いこんで、(あ、そうだ!長井のワカメとひじきも買ったよ。)
わくわくして帰りました.
(嘉山農園の苺が買えなかったのは心残りではありますが。)

見るからにおいしそうな食材があると、料理するのが楽しみでたまりません。

作っておいたマスタードやら、醤油麹やら、
自作の調味料とコラボ。

13年ものあいだ、葉山に住んでいましたが、
"暮らしていた"
とはいいがたい日々だったかな、と今振り返ると思います。
なぜかというと、
私は葉山に越すと同時にカノムパンというパン屋を始めたのです。
お店をやっていくのが精一杯で、
自分の暮らしを楽しむ余裕がありませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、
我がカノムパンはたくさんのひとに愛された、素晴らしいパン屋だったと自負しています。
(カノムパンは現在も元相方に引き渡し、鎌倉で絶賛営業中です。)
葉山に越した理由は、おいしい野菜と魚がブランドのような扱いでなく、あたりまえに身近にある生活がしたかったからでした。

ああいうところでは、暮らしを楽しめなかったら、
たいそう勿体ない。
そして暮らしを楽しめることは、とても豊かな事だな、としみじみ思ったのでした。

そしてそれは東京であれ、どこであれ、
同じだなーと。
私はいまの住まいと環境がとても気に入っています。
そこで暮らしをちゃんと楽しみたくて、
仕事のベースを自宅に移して、
好きにやっています。

20代のころお菓子を作って卸す仕事をしていて
小さなグリーンのドアのアパートに住んでいたのですが、そこに"代官山おかし工房"という名前をつけました。
小さなキッチンでたくさんのお菓子を焼きました。
人が立ち寄りやすい場所にあったので、
お菓子のいい匂いにつられて、よく友達がふらりと訪れました。
あの小さなキッチンが、私の原点だな、って、
いまふと思ったのです。
原点回帰。
そんなタイミングなのかもしれません。
マドレーヌとか、素朴なお菓子が焼きたくなってきたぞ。
それではまたね。
チャオ♡


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