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コラム③今から始める競馬-競馬の予想に必要なこと(出馬表の見方)

コラムの投稿、だいぶ間が空いてしまいました馬券ちゃんです。
毎週の予想にばかり手が回ってしまいコラムをおざなりにしてしまいスミマセン……
いよいよ秋のGⅠも本格始動ということで、2021年秋華賞・菊花賞をパーフェクトに馬券内埋めた馬券ちゃんから、今回は
コラム③ 競馬の予想に必要なこと(出馬表の見方)
コラム④ 競馬の予想の仕方(あくまで馬券ちゃん式)(※秋の天皇賞までに更新予定!)
についてお話します。
ちなみに、テクいことは全く書いて無くて
マジで初心者向けのお話ですので、競馬歴の長い方々は読んでも
「何だよそんな事知ってるよ!」って思うと思います。
でも、基礎を振り返るって大事よ。

全開の馬券の種類についてはこちらを見てね☆

コラム③競馬の予想に必要なこと(出馬表の見方)

馬券も買えるようになった、馬券の種類も理解した!買うぞ!の前に……
競馬の醍醐味、予想を立ててみましょう。
競馬とは、レースで走る馬のうち、どの馬が1着~3着になるかを予想するゲームです。
適当に予想して外すと後悔が残るときってありますよね。
理由を立てて自分なりに自信を持った予想が立てられるといいですよね。
馬は生き物ですので当然強いジョッキーが乗ろうと馬が弱ければ駄目ですし、馬が強くてもジョッキーが乗りこなせなければいけません。
まずは【彼らを知ること】が重要ですよね?

この記事はおそらくウマ娘経由でご覧いただいている方も多いと思います。
あの子の娘だとか、息子だとかそいう話もあると思いますが
そういった情報から何から何まで、馬・騎手にまつわる情報が乗っている便利なものがあります。それが「出馬表」です。
ここで、「じゃあ競馬新聞を買ってみましょう」とか言うものですが、この世は便利です。

JRA公式に出馬表が出ています。
TOPページから出馬表、適当な開催日程を選んで適当なレースを選択してみましょう。

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JRA 2021年菊花賞より引用

おそらくこんな感じの画面が出てきたかと思います。
これが出馬表です。
競馬新聞や、予想ソフトなど、媒体によって表示方法は様々ですが……
(正直、公式より見やすい・便利なものも沢山ありますが、まずは無料で見れるところからやってみましょう。)
でも、初めて見る人からしたらよくわからん文字がいっぱいあって、何が何だか分からないですよね。
大丈夫。これさえ見ればとりあえず「わかった気になる」ぐらいまではいけます。
予想に使いそうな要素の項目には ★ をつけておきますので覚えておきましょう。

レースの見方

まずはレースそのものの部分から見ていきましょう。

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①開催日程です 中央競馬は毎週基本、土日の開催です。

★②今年何回目の何処開催で、何日目か。
→中央競馬は1会場およそ土日それぞれ4回の8日で1セット、それを様々な場所で行います。
つまりこの表の場合、今年4セット目の阪神競馬場での開催で6日目(3週間目の日曜日)ということになります。
→ではなぜ予想に使うのか?
会場によって地形や勾配が違うため、馬それぞれ得手不得手があります。
さらに、○日目も重要で、開催日が深くなる(5~8日目)と、たくさんの馬がそれまでに走っているので、馬場が痛み、基本的には馬が走りづらい状況になっていきます。(逆にそれを得意とする馬もいます。)

③発走時刻。 馬券購入締切の時間には気をつけようね。

④今日の何レース目か。この場合は本日の11レース目になります。
 重賞はこの11レース目に行われることが多いです。

⑤レースのタイトルです。

★⑥何歳の馬が走るレースか。この場合は3歳限定戦です。
→この他に、3歳以上といったような書き方もありますがこの場合は、5歳や、6歳の馬たちも出てくるということなので、若い馬と成長した馬の対決ということにもなり、予想にも多少影響が出てきます。

⑦出馬条件です。(厳密には少し違いますが)1勝クラス、2勝クラスなど、賞金によって区切られ、そのレースに適した馬が出馬できます。

★⑧出馬できる性別です。この場合は牝馬でも、牡馬でも両方出ることができます。
→牡馬に比べて牝馬のほうが多少能力が劣ると言われており、牡牝混合戦の場合はハンデなども含めて見定めなくてはなりません。
→ちなみに牝馬(ひんば)牡馬(ぼば)と読みます。気性などの理由で去勢された牡馬で、セン馬というのもいます。

★⑨このレースで走るコースの距離です。この場合は距離3,000mです。この列の中では最大に予想にとって重要となります。
ちなみに
短距離(~1400m)
マイル距離(1400m~1800m)
中距離(1800m~2200m)
中長距離(2200m~2800m)
長距離(2800mより長い距離)
と分けられます。頭の片隅に入れておきましょう。

★⑩このレースで走るコースの特徴です。この場合は芝のコースで、右回りとなります。
→コースは主に芝とダートで分けられ、それぞれ得意不得意は全く異なります。右回りと左回りも、人間の感覚からしたら全く一緒に見えますが、「走ってる内に自然と左or右によれてしまう馬」とか「どういった原因かわからないが、特定の周りが下手な馬」がいますので、こうした馬がいるレースでは左回り・右回りも非常に重要な要素となります。

⑪このレースの賞金です。馬主や騎手など以外にはにはあまり関係のない話です。

これだけでも中々な文字数を使ってしまいました……
しかしそれだけ重要な要素が詰まっているということですね。

馬柱の見方

それでは次にそれぞれの馬の項目を表す「馬柱」を見ていきましょう。

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★①枠番です。最大8色の枠に振り分けられます。
  枠連という馬券を買うときにはここの番号を参照することになります。

★②馬番です。基本はこちらを見ます。数字が小さいほど「内枠」と呼ばれ、コースの内側からのスタートとなります。
◎内枠の利点欠点
利点
内枠ほどコーナーが短いので、コースを短く走ることができる 等
欠点
コースの内側は沢山の馬が走るので足場が不安定になりがり
みんな内側に寄ってくるので位置によっては囲まれやすくなる 等
他にもたくさんありますが……
外枠はその逆です。コースや、当日の馬場状態によってどの馬番が有利か不利かありますし、影響力も大きいので、予想には必須の要素となってきます。

★③馬の名前です。
まぁ予想するのに馬の名前は見ますよね……

★④馬の体重です。(±○○kg)と書いてある部分は、前走のレースと比較しての体重上下です。人間でもそうですが、基本体重は急激に上下しないほうがいいです。人間も突然10kgとか2週間ぐらいで減量したら体調崩しますよね。予想にも非常に影響します。
大きく減ってたら不調の可能性もありますし、大きく増えてたら、ダイエットに失敗してるかもしれませんね。こちらは当日発表されますのでよく見ておきましょう。

⑤馬主さんのお名前です。正直予想する時はあんまり見ないかな。

★⑥調教師さんのお名前と、(○○)は調教師が所属するトレセンです。
調教師は有名な方もおりますので、ゆくゆくチェックしていきましょう。
トレセンは2つしか無いので覚えちゃいましょう。
滋賀県 栗東トレーニングセンター(りっとう)と
茨城県 美浦トレーニングセンター(みほ)です
栗東トレセンの馬は関西馬、美浦トレセンの馬は関東馬と呼ばれたりします。
トレセンは意外に重要で奥が深いです。
それぞれで練習できるコースも違いますし、もちろん場所も違います。
関西の会場の場合、美浦で練習していた馬は関西まで輸送しなければなりません。逆もしかり。輸送が苦手な馬は体調を崩してしまったりするかもしれませんね。

★⑦馬の血統です。
皆さんの知っている馬の子供だったりとかするかもしれませんね。
ちなみになぜ母の父の名前がわざわざ書いているかと言うと
基本的に競馬業界の性質継承は「父」を基準に行われているからです。
距離や芝・ダートの適正などは血統から逆算できることが多く
新馬戦のときなどは非常に頼りになります。

★⑧単勝のオッズと人気です。
現在の単勝に賭けた時の倍率が書かれています。
人気も非常にレースに影響を及ぼす要素で、異常な人気(周りから勝つと思われている馬)は他の馬からのマークを受けやすく、それによって思わぬレース展開に巻き込まれるなんてこともあったりします。
逆に人気していない馬が前がもみくちゃしてる間に何も巻き込まれずに差し切るなんてことも……
ちなみに、自分が期待しているその馬の強さ以上にオッズが高く、これは美味しいんじゃないか……みたいなことを「妙味がある」と言ったりします。馬券ちゃんは基本「勝つ馬」よりも「妙味がある」馬を中心に買いがちです。ギャンブラーなので……

⑨騎手が着る勝負服です。◎つけた馬の勝負服ぐらいは覚えておくとレース見てるときにより楽しいですよ。

★⑩左から、馬の性別、年齢、毛の色です。
性別と年齢は、総体的に予想に使います。

★⑪斤量と言って、競争時に馬が背負う荷物の量です。
騎手の体重はもちろんですが、基本的には同じ重量になるように、馬具などで調整して斤量を揃えます。
「ハンデ戦」と呼ばれるレースや「牡牝混合のレース」などではパワー差のある馬同士にハンデを与えるために、この斤量を重くしたり軽くしたりすることで、弱い馬にも勝つ機会を与えたりします。これが予想に影響を及ぼしたりします。
一般的に1kg差があると、1馬身程度の差が出ると言われていたりします
(本当かどうか知りませんが……)

★⑫騎手のお名前です。有名な騎手は覚えておくと良いでしょう。
ルメール騎手や、福永騎手、武豊騎手といった超強力な騎手は騎手のパワーだけで勝ってしまうことが本当にありますので……

★⑬前走の成績です。右に行くと前前走、三走前、四走前となっていきます。
この出馬表では一番重要と言っても良いです。
なんてったって、出馬した馬がこれまで走ってきたデータですので、この中に死ぬほど情報が詰まっています。こちらの解説は次の項目で整理しなおします。

★⑭前前走の成績。

では走歴表を見ていきましょう。

★走歴の見方

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ぶっちゃけ全部予想に使うので、項目そのものに★つけました。
①開催日です。前走からのレース間隔などを見るのに使います。

②レース名です。

③そのレースの着順です。

④そのレースで騎乗した騎手です。

⑤そのレースのコースです。この場合2200m芝となります。

⑥【重要】開催当時のコースの馬場状態です。
【馬場状態について】
馬場状態は主に 良・稍重・重・不良の4段階あります。
馬場の水分含有量が云々あるんですが、簡単に言えば、どれだけ地面がびしょ濡れかということだと思ってください。
基本的に芝では不良になっていくほど、草は滑りますし、地面は柔らかく、蹴り出しが不安定になります。なので走りづらくなります。
逆に、ダートコースは特徴的で、重馬場ぐらいまでだったら、むしろ湿ったことにより砂地が固くなり、走りやすくなります。
(不良まで行くとタイムは伸びるんですが……)
それぞれ得意不得意な馬がいますので、「この馬、良馬場ではいい成績残してるのに、不良馬場のレースだけ落としてるな……」とか、思わぬ発見に繋がりますよ。

⑦【重要】そのレースで1,2,3,4コーナーを通過したときの順位です。
馬券ちゃんはこれを一番重視しています。
なぜならこれを見ることで馬の走り方がわかるからです。
この表だと、2,3,4,5ときています。
つまり、最初は14頭のうち前から2頭目というかなり先頭を走っていたことになりますね。つまりこの馬はレース序盤から仕掛けて逃げ・先行気味なレースをする馬だろうな……という予想がつくわけです。
逆に15,10,10,10から1着を取ってたりすると、瞬発力のある馬なんだなと思ったりもするわけです。
コースの通過順位を見ているだけですがこれだけ情報が詰まっているのです。
私はこの項目を平均して並べてみることによって馬の本質を考えて、当日のレースの展開を予想しているわけです。

⑧そのレースで1着だった馬とその馬との着差(秒数)です。
見ている馬が1着だった場合、この欄には2着の馬と着差が書かれます。
一度負けている相手と同じレースに出ていた場合など脅威になりえますよね。

⑨そのレースの開催会場です。

⑩そのレースのグレードです。この場合はGⅡのレースです。

⑪そのレースの出走頭数と、その馬の馬番です。
 この場合は14頭立てで、7番からの出走だったということですね。

⑫その当時の単勝オッズの人気です。

⑬その当時の斤量です。(斤量は上記参照)

⑭当時の走破タイムです。

⑮当時の馬体重です。

⑯【重要】上がり(最終)3F(3ハロン)の走破タイムです。
競馬は最後の直線、ラスト3ハロンで接戦が繰り広げられることが多く
いわゆる「末脚勝負」になることが多いです。
逃げ馬にせよ差し馬にせよこの上がり(最後)の走破タイムは非常に参考になり、ここの差が順位の差になっていきます。
ちなみに、日本の競馬では1ハロン200mで
上がり3ハロン=最後の600m という意味になります。

いかがだったでしょうか。
出馬表にはとんでもない量の情報が詰め込まれています。
こんなものが無料で公開されているのですから、見ないで予想するのは折角買ったゲームの説明書を見ないでプレイするようなものです。
ちなみに、JRA公式からこれより詳しくデータが見れるJRA-VANというアプリが出ています。

こちらのアプリを使うと、JRAのHPの出馬表より更に詳しく、更に過去のデータも見ることができとても便利です。
また、データも見やすく、スマートフォンからもデータを閲覧することができます。
(私もJRA-VANで基本的に予想を立てています。)
(世間の予想師さんからはTARGETがいいとか言われると思いますがね……)
月額もそこまで高くないので慣れてきたら是非検討してみては?

さて、次はいよいよこのデータを使って予想を立てていきましょう!

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