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まいにちグライム/230629

まえがき

"If Young Metro don't trust you, I'm gon' shoot you."
おそらく世界で5本の指には入るプロデューサータグなのではないでしょうか。

もう説明不要なほど超売れっ子プロデューサーのMetro Boominのプロデューサータグで、Kanye Westの"Father Stretch My Hands Pt.1"DrakeとFutureの"Jump Man"などの曲が有名ですね。

今日はそんなプロデューサータグについて、グライムにフォーカスして10人紹介します。
※それぞれのプロデューサータグが入っている、僕が個人的に好きな曲も上げていきます。

"Sounds of the Sir" - Sir Spyro

『サウンズオブサー』
おそらくここ最近のグライムを聴いているとほぼ確実に出くわすプロデューサータグです。

Rinse FMの『The Grime Show』のホストやBBC Radio 1XtraのDJセット、主にP Money・Stormzy・Footsieらへの曲提供、Tinchy StryderのワールドツアーのバックDJなどグライム界においての最重要プロデューサー・DJと言っても過言ではないでしょう。

『サウンズオブサー』単体のときもあれば、
『サ、サ、サウンズ、サウンズオブサー』と分離しているパターンもあります。

"Swifta Production" / "UhhhAhhh" - Swifta Beater

『スウィフタプロダクション』
『アァ〜⤴︎アァ〜⤵︎』

2013年あたりまではロボ声の『スウィフタプロダクション』もありました。

バーミンガム出身の彼もまたグライムにおいてのモンスターヒットの産みの親であり、Jmeの"Man Don't Care"Kanoの"3 Wheels Up"をプロデュースしております。

"Filthy Gears" - Filthy Gears

『フィルシィギィアズ』
この人はとにかくリリース数が尋常ではありません。
Snowyとの"Reddit"Flirta Dとの"MC's"などのMCを使っているのもリリースしておりますがインストアルバムを大量にリリースしているバケモノプロデューサーです。

"Yo K1, beg (can?) you send me this tune" - K1

『ヨゥK1、べグユゥセンドミーディスチューン?』
こちらは少しマニアックなプロデューサータグですね。

現在はNatsirkという名前に変え、後ほど紹介するSpooky Bizzle主催の『Ghost House』レーベルに所属してトラックメイク・DJをしているよあです。

"Are you ready !?" - Rude Kid

『アユーレディ!?』
プロデューサー名をそのままプロデューサータグにする人が多い中、この方はとてもシンプルです。

Kiss FMの『KISS Grime』のホストを務め、President TやMercston、Flowdanなど大物グライムMCを呼んでセットを組んでおります。
GhettsとのコラボEP『663』をリリースするなどMCとのつながりが広く強固なトラックメイカー・DJの一人。

"Eyy" - Terror Danjah

『ェィ』
という表現が正しいか分かりませんが、小さな悪魔みたいなキャラクターの声ですね。

D Double E・Ghetts・Jammer・Kano・Storminらが所属していたあの伝説のグライムクルー、N.A.S.T.Y Crewの一員。
Filthy Gears同様に楽曲のリリース数がとてつもなく多いプロデューサーでもあります。
上で載せているグライムの大アンセム"Cock Back"が収録されている『Hardrive』は必聴です。

"Teddy!" - Teddy Music / Silencer

『テディー!』
Sir Spyroと並んで、現行のグライムシーンにおいてかなり幅を利かせているプロデューサー。

Rinse FMでのDJセットや、楽曲のプロデュースのかたわら、MCとしても一流の何でも屋さん。

10代の頃からローカルのクラブでDJをし、17歳で楽曲のプロデュースを始めた天才。

"Spooky" - Spooky

『スプーキー』
最近はもっぱら女性の声のものを使っておりますが2012年前後では男性の声やピッチをかなり上げたり逆に下げたり様々な声を使っていたSpooky氏。

グライムのミックスを聴いていると結構な頻度で使われている"Spartan"は彼の曲。
映画『300』の"Spartans! What is your profession!?』の声ネタを使った曲ですね。
2000年代のこれまたビッググライムクルー・Slew Demのメンバーでもあります。

"Scholar, Scholar, Scholar..." - DJ Scholar

『スコラー、スコラー、スコラー…』
あの伝説のクルー・Ruff Sqwadのプロデューサー/DJ、2021年12月7日に亡くなっております。どうか安らかに…

Chipとの曲だけでなく彼が手がけた曲やダブ・リミックスがまとまっているのでこちらもぜひ聴いてみてください。

"Preditah" / "That's right!" - Preditah

『プレデター』
『ザッツライ!』

僕が最も好きなグライム・ガラージのプロデューサーです。

Preditahの曲は特徴があり過ぎて、プロデューサータグを聴かなくても分かるときがありますね。
特に『Solitaire』・『Circles EP』・『Red Bull EP』はゲームのSEっぽいシンセや太いブラスがかなり特徴的です。

ちなみに彼のファーストEPの"Solitaire"は先に紹介したK1によるリミックスもあります。

あとがき

個人的に選別した10名のプロデューサータグを紹介しましたが他にも諸々プロデューサータグを付けている方はたくさんおりますのでディグって実家に帰った際におじいちゃんおばあちゃんに自慢してみてはいかがでしょうか。

それでは。TRKでした。

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