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中多紗江と女神崇拝の考え方

アマガミ

解説不要の恋愛シミュレーションゲームの金字塔。
ヒロインが全員可愛く、それぞれ個性的で攻略のし甲斐がある。
ゲーム原作でアニメも展開されているのでより世界観を楽しめる作品…なのだが、
何人か攻略できるヒロインがいる中で1人、「異質な」女の子がいる。

絢辻詞、上崎裡沙、黒沢典子ではない。

中多紗江

それは中多紗江である。
先輩、同級生、幼馴染…など、色々と属性がある中で主人公の妹の友達にあたる後輩の女の子。

なぜ紗江が異質なのかというと、
少し話が逸れるが…
年甲斐もなく女性経験のない男性の心理として
女性を神格化し過ぎている」というものがある。


▼映画「40歳の童貞男」で主人公が仲間内で
「お前はプ◯シーを崇め過ぎだ。」と揶揄されるシーン

女神崇拝の考え方

ヴァージンの男性が世の全ての女性を崇め奉っているワケではないだろうが、正に紗江はこの「神格化されてしまう」女性、と言える。

(ゲームに沿うとややこしいので)アニメの内容でいくと主人公の純一が唯一、「お姫様のように扱う」ヒロイン。
この「お姫様のように扱う」が上記の所以で、しかもかなり女性らしい体型でかつお姫様のように可愛いしルート最終話の映画館で着ていた黒いネグリジェがエグい。

…というのはかなり私情が絡んでいるのでアカデミックに紐解く。
2004年に大阪大学の教授が下記の論文を出していて、要は「女性は霊次元的なチカラを持っていて死と再生をも司る」というもの。


▼「女性の霊性に関する考察--女神たちのイメージから」
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/8680/aes09-107.pdf

その霊次元なチカラを持つ女神(≒女性とほぼ同義)
の中でも「処女女神」、つまり男性を寄せ付けずもちろん異性経験の無い女神は特に霊性を見込まれていたと解釈する。

要は紗江が一番可愛いってこと?

そう。
そうだし、紗江は性格的に人見知りで自分から、特に男性には声を掛けられずにおり半ば男性忌避的な状態にあってなおかつ豊穣を意識してしまう身体つきというのが、この女神像、特に「処女女神」の像を彷彿とさせて
しまう。

結論、女神として神格化されてしまう程の魅力が紗江にあるにもかかわらず人気投票で順位が低いのはどういうことだ、ということ。

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