夏の夜の殺意

寒い冬よりは、うだるように暑くても夏の方が好きだ。
だけど、こいつだけは許せない。
温和な僕だけど、マジで殺意を抱く。

奴らは、暗闇から近づいてきて無防備な僕に向かって鋭利なもので突き刺し去って行く。
いや、刺されるのは別に構わない。
突き刺したときに一緒にヒスタミンの入った唾を入れていくのがムカつくのだ。

ましてや、足の小指を狙ってくるとは、どういうことか。

こちらとしても、実害がなければ君たちを追いかけてまで殺したりはしない。
それでも、やり合おうというのなら、この6畳一間が戦場と化すだけだ。

まっていろ。

本棚の隙間だろうと、ベッドの下だろうと、フマキラー製のオキシジェンデストロイヤーで身を焦がすような苦痛を与えてやろう。

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