世間の「配信」に対するリテラシーが低すぎる
配信中の失言が炎上する度に思うのだが、
どうも世間の大半は配信がどういうものか、わかってないのではないか?
eスポーツ業界が炎上すると、「スポンサーがいる以上、公共を意識して発言しなきゃダメ」的な説教であふれる。
いやいや、お前はプロゲーマーの配信がどういうものか分かってないだろう。
まず前提として、公式の場で差別発言が出てるわけじゃない。
大会とかイベントとか、数万人の観客が見守る中では、プロゲーマーは適切な言葉を選べている。
インタビュー中に突然ヘイトスピーチするわけじゃない。
じゃあどこで失言するのかというと、YouTube、Twitch、ミルダムなどで行われる個人配信だ。
大会配信がテレビの生中継だとすれば、個人配信は私生活を垂れ流す超クローズドなラジオ。
つまり身内しか見てない。
eスポーツの客は基本的に大会配信しか興味がないわけで、
個人配信まで見る奴は相当なマニアと言っていい。
ここからが大事なのだが、そんな特定のファンしか見てない配信、どこが公共なんだ?
「身長170cm以下は人権ない」で大炎上したあの配信だって、見ていたのは30人程度。
30人だ、30人。むしろあの発言をTwitterで拡散した奴の方が公共を害している。
世間のイメージする「配信」は、マスに向けた生中継なのだろうが、
実際は少人数だけが視聴する身内の場だ。
そんな場でポロッと出た失言を、大げさにして炎上させることが、
はたして世の中を良くするだろうか?
最近の失言バッシングの風潮には疑問しかない。
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