差別発言を取り締まるデメリット、理解してる?
ライブ配信がつまらなくなるというデメリット、ちゃんと理解できてる?
eスポーツ業界での失言が続き、相次いで重い処分を下されている。
公式リーグへの出演キャンセル、事務所との契約解除など。
そのほとんどがライブ配信中での差別発言だ。
昨今は差別発言の取り締まりが強化され、「業界の健全化」と喜ぶきらいがあるが、
取締りによるデメリットが見過ごされてるように思う。
それは、ライブ配信で面白い発言が減りかねない、というデメリット。
まず前提として、差別発言は別に面白くない。
だが、失言が出てしまうほどの"緩い空気"は配信に必要不可欠だ。
1.普通すぎて面白くない会話
2.身内ノリで面白い会話
3.調子に乗りすぎて口に出た差別発言
配信はどこまで行っても身内ノリでしかなく、
気を許した相手との無礼講の中でメチャクチャやるからこそ、配信は面白くなる。
そのためには「何を言っても許される」という心理的安全性が大事なわけ。
「3.調子に乗りすぎて口に出た差別発言」を恐れるあまり、
「2.身内ノリで面白い会話」が減るかもしれない。
そういう意味じゃ、コンプラ強化の流れは一種の危うさがある。
一度でも失言したら全てを失う…そのプレッシャーが配信というエンタメを萎縮させるかもしれない。
視聴者はなんとなくそれを感じ取っているから、
「息苦しい世の中になった」「テレビがつまらなくなった流れと一緒」「これじゃ何も言えなくなるじゃん」
といった形で反発するわけだ。
なにも差別発言をさせろと言ってるわけじゃない。
厳しすぎる制裁によって失われる面白さがあるかもしれない、
それを危惧しているから、差別発言の取り締まりに対して、
コミュニティでは「なんだかなあ…」という反応が少なからず出るわけ。
しかし外野はこの事に無頓着だ。
そいつらは差別発言を叩いて自分のモラルを誇示して気持ちよくなりたいだけで、
その結果コンテンツがつまらなくなるかもといった躊躇がない。
表面を綺麗にすることしか頭にない、つまらない人間に振り回されてはいけない。