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柴田聡子『雑感』の雑感

(バカ公園・花)


まず、柴田聡子について簡単に紹介します。

柴田聡子


北海道出身のシンガーソングライター。

2010年より都内で活動している。

フォークっぽいポップな曲が多い印象。

主にミュージシャンとして活動しつつ、詩人として詩集も出版している。


今回はそんな柴田聡子が2021年にリリースした曲『雑感』をテーマにお送りします。


節々にコロナ禍を意識した歌詞、ちょっとした非日常を感じさせるエスケーピズムも去ることながら、バンドセットとしてのアレンジも素晴らしい。


ここ最近はずっとこの曲を聴いて「分かるわ~。」と共感して楽しんでいます。

ということで、順を追って歌詞を見つつ、「分かるわ~。」なポイントを探していこうと思います。


共感する部分以外は、少し突き放した感じで相槌を打っていきます。






雑感/柴田聡子


だんだんと消える霧の中を走っている

そうなんだ


この調子なら明日には静岡くらいには着くはず

そうなんだ


私ほど運転が上手い人もなかなかいないです

そうなんだ


車よりバイクの方がぜったい速いときがあります

分かるわ~。


どこにだってあるものでもこことそこじゃちがうので

ここにないからどこかにあると思って来ただけです

分かるわ~。


毎日のせいで涙を流す暇もないだけです

ちょっと分かるわ~。


片目で歩いているのを偉いって言われるのも妙です

ちょっとよく分からない


霧の中をありえないような速さで行く

そうなんだ


考え抜いた末にしたことで恨まれて愛される

そうかもしれないね


積み木を崩さないように見ていないとこで押さえている

ように見せかけていつだって離せるのは私です

分かるし、すごくかっこいいわ~。


揺れながらあたたかい朝を待っているだけです

分かるわ~。


あなたなんかにはきっと一生分かるはずない夢です

分かるわ~。


染みついたものばかり抱き寄せて眠らせている

ずっと勇気になって私の中に住んでるだけです

分からないけどかっこいいわ~。


どこのあたりにキスをしたらよろこんでくれる

そうなんだ


それはそういう野原に出た時のためとっておく

よく分からない


トイレの鏡に映る私は私を焚きつける

諦めない顔と目つきは格好良くてしびれる

そうなんだ


車はぜったい羽根や自由ではないです

エンジンかければ誰でも動かせる危ない

本当にめっちゃ分かる。一番共感できる。この歌詞を紹介したくて記事書いたみたいな所もあるし。


手招きをされてもまなざしをくれたって行かないです

私には私にしか分からないことがあるんです

分かるし、カッコいいわ~。



頼りにしていた人が死んで途方に暮れている

分かるわ~。


この羊の前でどんな私でも羊は羊です

そうなんだ


この頃は暇なのでこれまでの分まで黙ってます

分かるわ~。


ここは夢の中だから何をしてみたっていいんです

↑そうなんだ


いつもの扉を開けて私はどこへでも行く

続いてはさらなるあたたかい夢のなかほどを行く

そうなんだ


毎日のせいで涙を見落としているはずだから

さあ今ならいくらでもやってみて全部受け止める

めっちゃカッコいいわ~。


霧が晴れたら紺色の空に点々と星粒

そうなんだ


給料から年金が天引かれて心底腹が立つ

本当にね。ちっともよくならない国と将来。漠然と残る不安。腹も立ちますわ。


腹が立つ自分でも驚くくらい

うーん腹が立つ

ね!本当に


行けるようになったから行きたいとこに来てみただけです

来てみただけです

来てみただけです

そうなんだ




意外に「そうなんだ」率が多かったです。


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