透析液の原液を作製する装置

お疲れ様です。ばじる🍃です。

今回のテーマは、透析液原液溶解装置。

それでは早速参りましょう。

透析液の原液を作製する装置です。

ばじる🍃の所属する施設には、某N社製の装置が入っており、●A剤とB剤の粉末(パウダーともいいます)の入ったボトルをセットするだけで後は完全自動で溶解し原液を作製をしてくれる、しかも閉鎖的な環境で。なんとも優秀な装置ですが、世の中的には、●洗濯槽みたいな装置に決められた量の透析用水を貯留し、決められた量の粉末(A剤もしくはB剤)を入れるものや、●A剤もしくはB剤の粉末をあらかじめ入れておき、決められた量の透析用水の中にフィーダなどで決められた量の粉末が自動で入っていくもの、●決められた量の透析用水が入ったタンクに粉末を入れ、攪拌棒で攪拌する(手動溶解)など、いくつかの種類があります。どれも濃度値を監視しており、規定の濃度になるようにプログラムされているんですね。

上記には主に粉末の場合として綴ってみましたが、原液には、粉末タイプとリキッドタイプがあります。

また、装置としては、A剤溶解装置とB剤溶解装置にわかれているものが大半で、特にB原液の管理が重要で、透析液の清浄化を考える上でも重要となってきます。それは、B原液とA原液を比較して考えてみるとよくわかるかと思いますが、B原液はA原液に比べ浸透圧が低いため、細菌の温床となる可能性が高いんですね。なので、B原液の管理には十分注意し、装置出口にはETRFを設置したり、日々の洗浄をしっかりと入れたりすることが大切となってきます。また、パウダーでもリキッドでも同じですが、残ったB原液は翌日に持ち越さないこと。同じく菌繁殖を防止するためです。

それでは、A原液溶解装置の管理は?といったところになってくるかと思いますが、こちらも浸透圧が高いからと何にもしなくてよいのではなく、定期的に洗浄をすることとなっています。また、装置出口にはB原液と同じくETRFを設置したりすることもありますね。(ばじる🍃の施設では、毎日洗浄が入っています。A原液とB原液、両方同じ装置で作製されているので。)

日常の点検としては、日々の濃度を記録したり、使用後は洗浄を入れたり、定期的に内部の洗浄を入れたり、ETRFを交換したり、、、。

開放式となっているB原液装置では、湿度によっては粉末が装置内部で固着してしまうこともあるので要注意です。固着してしまうことで、規定量の粉末が入らず、濃度がずれてきてしまうこともあるため要注意です。

日々の粉補充の際には、開放するタイプのものでは特に、清潔に十分注意を払い、補充しないといけません。補充の際には、ごみなど余計なものが入り込まないようにしていかないとなりません。

清浄化については、この装置でもよくよく考えなければならないことで、原液の生菌・エンドトキシンを測定します。


透析液を溶解する装置について、こんな感じでまとめてみました。

世の中的にもたくさんの参考書がでていて、ネットを調べればたくさんの情報が入ってくるかと思いますが、ばじる🍃なりにまとめてみました。

いかがでしたでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。









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