「子2人在宅、妻は出勤」での在宅勤務の難しさ
在宅勤務で1か月過ごしました。
在宅勤務、テレワーク、リモートワーク、いろいろ言いますが、家から仕事しているので日本語では「在宅勤務」英語では「work from home」です
家で働くっていうのは、何が難しいのかわからないまま、始めました。
私の場合は、
妻:変わらず出勤
5歳男子:保育園自粛要請
6歳女子:小学校入学したのに休講、学童自粛要請
タイミング良く、私の在宅勤務が決まり、始まりました!・・・って不安しかなかったのは言うまでもありません。
環境が必要
基本的にエンジニアで設計・解析・実験等を中心に行っている日々を送る私。実験はできないけれど、それ以外はできるはずです。
ところが、モニタは普段通り2つ以上使いたいし、ちょっとした設計確認をするCAD、解析ソフト、重くないネット環境、上司部下とのコミュニケーションツールが必要です。
そんなことはわかってたのです。そんなものはツールもアイテムもなんとかなるんです。
それより、「こどもとどうやりくりするか」の環境のほうがよほど大きな課題です。
そこで、私がとった施策は、
8時間を分けて働く
というものです。
つまり、労働時間を細分化して、業務を効率化させなくてはなりません
結局、採用した方法は以下の方法でした
朝:6時前後に起床、朝ご飯準備、妻の弁当準備、仕事支度をして6:30から就業。中断できない設計・解析を行う
8:30から:妻出勤、こどもは午前中は授業の代わりに30分で1コマとして時間割を設定して、先生(私)のところに丸つけや質問に来てもらう。仕事はリビングで、会議は片耳bluetoothイヤホン、作業はプロジェクト管理とレポート作成(これらはすぐに中断できるため)
12:00:ランチ準備開始。3人分ランチを作って、食事。午後に会議がないときは中抜けで、こどもと工作・音楽等一緒にやることを優先。こども2人で遊んでくれる時間を見計らって1~2時間仕事。ここも仕事は午前と同じ中断可能なもの。
17:00:夕飯準備、風呂準備、子供を風呂にいれて、夕飯を作っておきます。
18:00:妻帰宅、夕飯を食べて、19時から22時までの3時間を設計・解析等の集中業務に充てます。
ふぅ、朝6時に始めたことが、夜10時にやっと終わるのです。
自分の時間がほしい・・・
基本的に自分のやりたいことをやる時間がないと「人生やってらんない」人なので、捻出しないといけません。
22:00:自分の時間開始、酒を飲んだり、映画やドラマを見たり、読書をしたり、工作をしたり。1時くらいまで起きて自分の時間を持ちます
これで、なんとか8時間くらい確保、プライベート確保できます。ところが、体力的にキツイ。眠いとかじゃなく、2日これをやると、若干ふらつく感じがするのです
COVID-19に太刀打ちする体力が残ってない気がして恐ろしい。ですので、
休み時間でなく、休む日を作る
ということにしました。
とりあえずたまりまくって毎年捨てている有給休暇をここぞとばかりに半日休暇で水曜と金曜に使うことで、夜仕事をしない、という日を作ってリラックスするようにしています。
こうすると、週に1日消費してしまいますが、週5日のうち2日は身体(もですが、心も)落ち着けることができます。
考え方を変えて3つのルールを作ることで、なんとか1か月持ちました
途中からいろいろと心境の変化があって、それによって決めたルールが3つあるのです。
①在宅中にこどもに邪魔されることを「よし」とする
②効率が上がったかどうかではなく、やるべきことを達成できたかどうかをみる
③仕事しない時間は、「仕事をしない」
です。
①在宅中にこどもに邪魔されることを「よし」とする
話しかけられるんです。当たり前ですが。
最初は「あー、ちょっとまってよ!何回もなんなの!」とか言ってましたが、そもそもこどもから見たら「おとーさん家にいるんだから」になります。
もっというと、会社に居ても、若い社員や上司から「どうでもいい話」で話しかけられて時間を無駄にしています(失言?)
だったら、それってイコールなんじゃない?と思うようになると、おおらかになれます。
仕事の円滑コミュニケーションとは質が違うかもしれませんが、こどもと接する心のサプリで、仕事に精が出るなら、結果にコミットするんじゃないかって。
②効率が上がったかどうかではなく、やるべきことを達成できたかどうかをみる
前の日に「明日何をするか」を記しておくのです。
そして、その日何に何時間費やしたかを記す。すると、どこで自分がてこずっていたか、なにができたのかが一目でわかります。
できないこともあるんです。でも、それも含めてまた翌日の「明日何をするか」にフィードバックする。これをしていくだけで、むしろ普段以上に自律・自立している状況を作れていると思うのです。
もちろん、同僚とのオーラルコミュニケーションが少ないのも事実なので、「あーこんなにできてないじゃないか!」と焦りだけ増えて、心を病む可能性もあります。だから、ほどほどに、なんですけどね。
③仕事しない時間は、「仕事をしない」
正直に言うと、Before COVID-19では家で仕事をしていることが結構ありました。最初は、22時すぎてもやってしまったり、思い出したら土日に触ってしまいました。
ところが、家で普段仕事をしているのに、さらにそれをやると、いつ仕事しているのか、自分でもわからなくなってしまうのです。
だからこそ、やめなくてはならない。境界をはっきりさせなくてはならない。働かなくてはならない分は働く。それ以外は仕事はしない。
きっぱり線を引くことで、自分の心の健康が保てるし、むしろ以前よりも健全で、効率も上がっていると感じられるようになりました。
新たなステージへ
在宅勤務で明らかになったことがいくつもあります
その大きな部分としては
「毎日出社しなくても仕事は進められるし、効率も上がる。ましてや、子供が家にいなかったら、ものすごい集中できるのだから。」
というものです。いや、もしかして・・・最初から子供がいなかったら、私は堕落していたかもしれません。
しかし、子供がいて、頑張らなくてはならなくなって、自分のステージが一歩前進することができたように感じます。
もう1つ、大切なことがあります
「たとえ家にいても子育てと仕事を両立することは難しい。これが出勤して時短で働いていたら・・・」
というものです。この経験をしなければ、身をもってそんなこと思わなかったと思います。
しかし、世の中にはたくさんの方々がそういう境遇でいらっしゃいます。これから、仕事をしていく上で、プライベートなかかわりの中で、そういう方がいたときに、どこに気を付けてあげるべきかがよくわかって、大変よい気づきになりました。
人を大切に、まだまだ続く在宅勤務を頑張って切り抜けたいと思います。
明日からの在宅勤務の方々、頑張りましょう~
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