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オタクがサンホラのライブに人生初めていった感想

はじめまして、BACUといいます。
普段はアイマスのPをしています。

今回縁があり、「Sound Horizon 7.5th or 8.5th Story Concert『絵馬に願ひを!』~大神再臨祭~」を拝見しました。

その感想やらを、したためさせていただきます。

回顧、予習編

サンホラへの認識は、中学時代までは友人が何人か聞いてる、ぐらいでしたが、とある作品との出会いがありました。
ブレイブリーデフォルトです。

この作品のBGMが本当に素晴らしく、特にラスボスのBGMである下記曲は、今でもRPGのラスボスBGMの中でも個人的トップに好きです。

その後紅蓮の弓矢などもありましたが、僕の中ではRevoさんは「最高のゲームミュージックを作るおじさん」という認識でした。

続編のブレイブリーデフォルト2での戦闘BGMもぜひに。
続編でイントロを前作と同じにするRPGは名作ってそれ一番言われてるから


そんな中、それから10年以上たった今年、「Sound Horizon 7.5th or 8.5th Story Concert『絵馬に願ひを!』~大神再臨祭~」に誘われました。
やはり人生体験として一度参加しておかなければならないのでは、と思い参戦することにしましたが、いかんせんサンホラのメイン楽曲のイメージはこう、耽美でダークで厨二なイメージがとれず…

まぁとりあえずアルバムをいくつか借りつつ、今回の公式の予習動画なども見ることに。

・・・

選択肢??????
どうも聞いてみると、ライブ中に当日プレミアムシートの人がリアルタイムに選んで決めるとのこと。
ほぁ…?

さらに聞いてみると本当にその場で決めるため
出演者に乗ってるのに出てこない演者もいるとのこと。
どういうこっちゃねん

ということでとりあえず最低限の予習を済ませ、いざライブ当日を迎えるのでした。

ライブ当日編

ライブ当日
ドレスコードは無いよ、とは言われていたが、
俺の中で耽美でダークなイメージが抜けなかったため、ジャケットを羽織るぐらいはしよう、と思っていたがあまりの暑さに断念。
一応襟付きシャツを着ていざ現地に行ったら
そこにはライブTシャツに短パンで闊歩するアニキが
ありがとうアニキ、だいぶ気が楽になったよ

御朱印も買っていざライブ本番。
今回曲名などをよくわかっていないので、全体的な感想になります。ご了承ください。

とてつもないエンターテインメント

まず初見の曲から予習となんか微妙に違う、女の子が礼儀を破らない。
この時点でなるほど!違うものをやるんだな!というのが直感的にわかって良かったです。
なにより、楽曲とパフォーマンスはやはり生で見ないとだめですね、より生き生きとしていました。
そう、生き生きしてたんです。ライブ予習前のイメージではもうちょいなんていうか、ダークな感じだったのですが、演者さんや演奏がめちゃくちゃ生き生きと踊り、演奏し、歌っていました。
とても素晴らしいがゆえに、こう、オタクとして湧き上がる感情が一つ

コールしてぇ…
コール、してぇよぉ…

いやだって…いやそういう場じゃないのはわかるんですけど…すげぇ楽しい曲じゃないですか…
言いたいじゃないですか…狼欒神群…

と、うずうずしていたので手振りだけはしっかりしました。

その後選択肢のパート、
ここだけ結構文字が小さくだいぶ読むのが大変だった…
けれども、自分で選ぶことができなくとも、その選択をした人と前回の選択結果が出てくることで、割と納得感がありながら見ることができました。

いやまぁ前回ミスった人が晒されるのは笑ったけど。

とにかく思っていた耽美でダークな世界観ではなく、とにかくエンターテインメントとして丁寧で、作り手が何を伝えたいのか、どうしたいのかがヒシヒシと伝わる素晴らしい世界観構築でした。

ぶっちゃけ高いと思ってたチケ代、超納得。
そりゃこんな丁寧に作ったらお金もかかりますわぁ…

楽曲で感じるテーマ性

今回演奏された楽曲で、特に心に残っているのは少年の独白
自ら以外は人間ではない、だから傷つけてもいい、痛がるような真似はするな、俺だけが人間なのだから、と独善的に言い続ける様は、
幼稚でありながらも、その歪みが一貫しており、とても刺さりました。
なんていうか、悪役というか社会的に悪とされるものは日和るんじゃなくてちゃんと一貫して悪い奴!でいてほしいので、めっちゃ良かったっすね。

あだ名がサイコパスーツなのは知って良かったのか微妙ですが。

そしてもう一曲、今回のラスト曲。
なんか聞くところによると、星が手に入らない、という結末を迎えるのが初めてだったそうなですね。なんじゃそりゃ。
今回選んできた選択肢は、新たな命が生まれる、ということには割と否定的というか、希望が見出しにくいストーリーでした。
でもその中で新たな命を生み出す、掴まねばという選択をした巫女の決意と、その人間賛歌に拳を握りながら見ていたのですが、
結果はバッドエンド、と個人的に呼びたくなる、童は冬に落とされ、声を上げることもなく。

その結末を迎えるにあたって、今まで見てきた選択肢を、今回の自分は選ぶ権利がなかったわけなのですが、
それでも自分のせいだと、なんていうか、責任感みたいなものが生まれたのは、本当に楽曲とパフォーマンスの力だなぁと感心していました。

歌がうまい

いや歌がうまい!!!!!!!
走りながら踊りながらなのに歌がうまい!!!!
優勝!!!!!

ライブ全体を通してまとめ

今まで感じていたダークなイメージが払しょくされ、サンホラというのは本当にこの世界観を通して伝えたいメッセージなどに真摯な作品群なんだな、ということを感じました。
最後にRevoさんもおっしゃっていましたが、受け手の数だけ解釈がある中で、でも何か解釈を、意味をそれぞれに持ってもらうために全力を尽くす。
本当に素晴らしいエンターテインメントでした。見れて良かったです。

狛犬が人間になるのが何かの伏線かと思って真剣に見ていたらまったく関係なかったのにはずっこけたけど。

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