【GOSEN】FGポリマスターⅡ インプレ【長方形断面】

GOSEN FGポリマスターⅡ

既に廃盤となったモデルとなりますが、四角形断面のストリングを使ってみたかったことと、某SHOPで格安で販売されていたことから今回購入し、実際に使用してみることに。

本当は四角形断面のストリングをクロスにして、メインを5角形のポリポリハイブリッド用に購入したのですが、まずは単張りで使用感のチェックです。

スペック・仕様

• 使用ラケット:PURE AERO 2016

• ストリング:FGポリマスターⅡ

• ゲージ: 1.00~1.43mm

• カラー:ホワイト

• テンション:42P（ATW張り）

ゲージ表記的に広い面が1.43mm、狭い面が1.00mmでしょうか。
断面積でいうと丸形の1.35mmとほぼ同じなんですよね…。
ホールド感はあるけど反発力に欠けそうなイメージを持っちゃいますね。

だからフレームの硬いアエロをチョイスしたというのもあるんですが..
42Pもそれを見越していつもの48Pよりかなり落とした形になっています。
※1月末の寒い時期というのもありますが..

使用感（フィーリング）

感触・ストリンギング

• ガット自体は芯をあまり感じないしなやかさ

• かなりガットが滑る

• 意外にもストリンギングしやすい

まず自分でストリンギングをする際にガット自体の柔らかさを触って確認するのですが、断面形状の性質上、広い面に対しての曲げは非常に柔らかく通常の丸ポリよりしなやかな印象。
対して狭い面の曲げは非常に硬く、世間で硬いとされているポリよりも硬い印象を持ちました。すぐ折れてしまいそうな感覚に近いです。

テンションをかけた状態で垂直方向に手でテンションをかけるとさらに伸びていきます。弾性変形しない感じでしょうか。あまり芯を感じません。

クロスを張っているときに感じたのは非常にストリング同士の滑りがいいこと。やはり面接触のほうがストリングは動きやすいのかもしれません。
※参考：川副研究室 テニスラケットの科学(43)　 滑りやすいストリング断面形状とスピン挙動

また面でガイドしてくれているような感覚があるので、クロスを張るのは通常の多角形よりねじれにくいと思います。メインの方がガイドがない分クロスよりねじれに神経をつかいました。

ポリポリハイブリッドのクロスに採用しようとしていたので一安心。
※ここが一番の懸念点でした😂

性能面

ストローク

• ストリングのたわみを感じやすくホールド感がある

• たわみ戻りで飛ばすイメージ

• たわみ戻りはそこまで早くない

• スナップバックの恩恵かしっかり回転がかかるため抜ける感じはない

• 球速は出にくい

ストリング自体がしなやかなので、硬めのフレームのラケットと相性がいいと思います。ストリングでホールド感を補うイメージ。
しなやかな分、スイートスポットを外してもつらさはほとんど感じません。
悪くいうとレスポンスはそこまでよくありません。

回転はしっかりかかります。特殊な表面処理は施されていないとは思いますが面接触の効果かしっかりスナップバックしている感覚があります。

また球速が出ないわけではないですが、出るタイプのストリングではないです。たわみ戻りも早くないですし、スナップバックもしっかり起こっていると思うので..。

飛距離に関しては十分確保されるのでディフェンスのしやすいストリングだと思います。

ネットプレー・サーブ

• ホールド感があるため一瞬つかむ感覚がある

• 載せて運ぶボレーが吉

• 回転系サーブもしっかりかかる

• フラット系サーブは速度よりもプレースメント重視

ストロークもそうですがホールド感があるため、当たってから少し時間ができる感じなので暴発する感じはないですね。
※持ちすぎて角度が付きすぎてしまう感じはボレーで感じる部分もありましたが..

サーブはとにかくコントロールがしやすかったですね。
回転系も曲がる、落ちる。フラットサーブも一瞬持ってくれて左右のコントロールがしやすかったです。
球速は出ないのでしっかりコントロールする方法がよさそう。

性能維持・耐久性

現状2時間のみの使用のため、継続利用して確認していきます。
面接触なのでノッチはできにくそうなので性能維持は良さそうな気はしています。

総評

• 柔らかくホールド感がある。

• 飛ばないわけではないので扱いやすい。

• とがったコンセプトだが性能は至ってマイルド。使いやすい。

• 安定感を求めるプレーヤーにおすすめ。

色物だと思ってましたが、使ってみると非常に使いやすく癖のなさが
既に廃盤となってしまったストリングになりますが、まだ格安で購入できるためしばらくは何とかなりそうです。
※移行先はテクニの4Sかな？