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ドリキンさんの「7万円台PC」に触発されてファイルサーバを作ってみた話 第1回 課題抽出編|@shingo1228

この記事はbackspace.fmリスナーのシンゴさんによる寄稿記事です。

自己紹介

シンゴです。
Podcast番組 backspace.fmを聴き始め、そこからガジェット系の話題を中心に情報収集、活動しています。

写真を撮ることを趣味として、最近ではPodcast番組 電器屋Walkerのカメラ回に「謎のカメラ好き(コーヒーさん命名)」として出演したりしています。

今回は、先日、自宅用ファイルサーバとして自作したPCについて、それを作ろうと思った背景、検討経緯、そして実際に作ってみた上での所感や使い勝手について書いてみたいと思います。

記事に刺さりそうな読者像

・デスクトップPCを自作してみたい
・ファイルサーバを自作してみたい
・ストレージ仮想化ソフトを試してみたい
・10GbEネットワークを導入してみたい

背景

自己紹介でも書きましたが、私は写真を撮ることが趣味です。撮った写真は自宅のPCやNASに保存しているのですが、そのデータが年々、増加しています。

振り返ると2002年ごろからデジカメに少しずつ触り始め、2003年ごろから自分のデジカメを買い、(量や質は、ひとまず置いておいて)写真を撮ってきました。

そして、2009年にマイクロフォーサーズ機であるPanasonic DMC-GH1を買ったことをきっかけに、本格的にカメラ・写真が趣味になってきました。

写真のデータは基本的に、消さずに残しているのですが、その年間データサイズ、及び撮影枚数を調べ、グラフにプロットした結果が以下の通り。

年間写真データの推移

ファイルサイズや撮影枚数は、年により若干の増減はあれど増加傾向にあります。特に2018年にSONY α7R iiiというフルサイズミラーレス機を導入してからはファイルサイズ、そして、それきっかけに参加するようになった撮影会の写真枚数の影響もあり、一気に年間ファイルサイズが増えてきました。

【参考】SONY α7RIII を導入しました

そして、2020年は5/6時点で既に1TBを突破し、今年も2TBの大台は超えそうな勢いです。

では、フルサイズミラーレスカメラ、その中でも高解像度センサーを積んだカメラの写真が、どのくらいのデータ量になるのか、というと。。。

画像3

モデルさんをバストアップで撮ったところ、カラコンのドット模様まで解像した瞳
(α7R iii + Sigma 85mm F1.4 DG HSM Art)

これまでの写真データの保存方法

こうなってくると撮った写真のデータの保存方法に困り始めます。

写真のデータを保存するにしても要件は色々あります。
撮影会でのポートレート写真に関してはPhotoshopでレタッチも行いたい、そうなると、ある程度アクセス速度の速いストレージに入れておきたい。
過去のデータも振り返りたいのでバックアップメディアだけではなく、オンライン状態にあるメディアに保存しておきたい。
HDDがクラッシュする可能性があるので、それらのストレージには冗長性を持たせたい。

などなど。。。

それらの要件を満たすため、今までは以下のような論理構成、及び手順で写真データを保存していました。

ファイルサーバ論理構成図-Before

例として、撮影会の写真の保存に関するワークフローは、このようになります。

1.SDカードからSSDへ日付ごとにデータを読み込む
2.SSDからHDD1へデータをコピー
  ※ここで冗長性確保したらSDカードはフォーマット
3.HDD1からHDD2へRobocopyコマンドでバックアップ(ここまでは当日中に実施)
4.SSD上のデータに対してPhotoshop、LightroomでレタッチやRAW現像作業を実施
5.ある程度、日時が経過したらSSD上から写真のデータを削除
6.更に日時が経過したらHDD1及びHDD2からネットワーク経由でNASへ移動

この運用は徐々にブラッシュアップを繰り返した結果として辿り着いたもので、基本的に不都合は無いのですが、問題は年間のデータサイズが増えたことにより、6TBのHDD 1台に丸々写真データを収めることが出来なくなってきました。

メインPC内のHDDやNASに内蔵したHDDは、元は4TBだったものをテラバイトあたりの単価が安くなってきた6TBモデルに換装したり、某外付けUSB 8TB HDDの中身を移植などを行い、徐々に容量を増やしてきたものの、写真データのサイズ増加には追いつかないと思われます。

このような背景があって、次期「写真データ保存環境」の検討が始まりました。

プロフィール

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