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ヤバTがなぜ今こんなにアツいのか

最近、ヤバTが個人的にとてもアツい。
なにがアツいのかよくわからんけど、アツいなと思ってる。
ほんで、なんでアツいのかちょっとよくわからんから、自分の中での整理の意味も込めて、ひっそりとアカウント作ってひっそりとなにもしてなかったnoteを開いているなう。

いつか好きな音楽について熱く語りたいと思ってnoteはじめたのだが、まさか最初にヤバTのこと語るとは思ってもみなかった。

長くなるかもしれませんがお暇な方はちょっとだけお付き合いください。

さて、語彙力なくヤバTアツいとここまで既に4回も書いてるわけだが、筆者はヤバTがCD・DVD出せば初回盤を必ず買い、ライブが行われれば、先行抽選でチケットとって平日であろうと全国遠征するような超有料顧客、、というわけでは全くなく、音源はサブスクで全部聴いて、ライブはフェスでヤバTが出てれば可能な限り観に行くそんなレベルのゆるい顧客である。
あ、サイン欲しくてYou need the Tank-topは買いました。あとツアーDVDも。

(言い換えると、好きなブランドのTシャツなんやけど、お金の事情とかもあるから、セールになったら買い行くで!ぐらいのレベルの顧客)

そんなゆるーい顧客の私だが、ヤバTがいまアツい理由を今回は3つの観点に纏めてみたいと思う、、
超優良顧客の方が見たら「何分かりきったこと言ってんねん、こいつ」と思われるかもしれないが、そこは温かい目で見てくれると。

ということで、前置きが長くなったが、ヤバTが今アツい理由3点、どうぞ。

①コロナ禍におけるライブ(ハウス)との向き合い方

コロナ禍において、多くのバンドがまず取り組んだのはオンラインライブじゃないだろうか?
これは個人的には打首獄門同好会がツアーファイナルをYouTubeで無料無観客配信で行った影響がめちゃくちゃでかいんじゃないかと思っている。

多くのバンドがオンラインライブを開催して、私も一時期は通常のライブ参戦スケジュールを上回る勢いでいろんなオンラインライブを見ていた気がする。

そんな中、ヤバTは何をやっていたかというと、これ。

どのバンドよりも早く、ばりんばりんにライブハウスツアーを再開するという。
しかもこれ、感染対策をしっかりやるために、キャパ半分以下にして昼夜二回公演でまわっているわけで。
さらに、最後はzepp tokyo 5daysという過去行ったことのない規模でのライブを行っているわけで。

この時代を逆行してる感じがパンクだなぁと、アツいなぁと思うわけだ。


ヤバTが主催でオンラインライブやったのは私が記憶してる限りでは以下ぐらい?

まぁ、これはネタの要素もあるので、ノーカンとするとして。とりあえず徹底的にリアルライブにこだわっているのである。

ちなみに私はオンラインライブを否定してるわけではない。オンラインはオンラインの良さがあると思っている。
手軽に今まで興味あったけどライブに行けてなかったアーティストのライブをみれるのはオンライン"ならでは"だ。

でも、私たちはリアルのライブを記憶している。
耳を劈く爆音、声と身体が入り乱れる客席、会場がひとつの生物のように蠢く一体感を知っている。
だから、ときおり、オンラインライブに物足りなさを感じていたのも事実ではないだろうか?

極論、ライブは非日常なんだと思う。
音楽にライブに生かされてる人は世の中で結構な数がいると思う。そんな空間を忘れたくない、大事にしたい。

だからヤバTはリアルのライブをライブハウスの温度感を大事にしているのではないかと勝手に妄想していたりする。
(違ったらごめん)

だって、ヤバT、絶対オンラインライブは得意分野だと思うから。
この方々、ライブのシチュエーションに合わせてライブパフォーマンスをつくり込んでくるわけで、オンラインだったらそのTPOに合わせた超絶おもしろライブをやると思う。得意の癒着もやりやすいだろうし。

そんなオンラインライブを捨てて、全力でライブハウスツアーに臨んだその姿に彼らのライブの美学を感じて止まない。

②コロナを逆手にとったライブパフォーマンス

そんなライブハウスツアーで魅せた彼らのパフォーマンス。
もちろん、コロナ前のライブとは大きく違っていた。

もともとモッシュ・ダイブ当たり前の密密ライブがヤバTのライブスタンスだか、コロナ禍ではもちろん全部封印。
発声もダメだから彼らの本領がなかなかに発揮しづらい環境ではあるが、それを逆手にとったパフォーマンスを彼らはしている。代表的なのはこれ。

敢えて堂々と無視させる。そして、この顔である。

もちろん、これだけでなく、声が出せないからこそ、身体全体を使った反応を顧客に求める煽りをしたり、ガイドライン内でできることを最大限に顧客から引き出そうとするのである。

前述した通り、ヤバTはライブのシチュエーションに合わせてライブを作り込んでくる。
だから、これがヤバT流のコロナバージョンのパフォーマンスなんだと思っている。

武道館よりも葡萄館でライブをしたいと言っていた彼ら。

そんな彼らがホールツアーや大阪城ホール単独公演をやってもいいかも?と思えたのはコロナ流のパフォーマンスでそれでも存分に盛り上がってくれるアツくなってくれる顧客がそこにいたからなんだと思う。
これはまさにコロナ禍における怪我の功名とも言えるだろう。

そして、なによりライブを楽しんでいる顧客の感染対策リテラシーが素晴らしい。
今まで、モッシュダイブが当たり前のライブを見てきた顧客が徹底してガイドラインを守ってライブを楽しんでいるその姿には、ヤバTが大事にしているライブという場所を守り抜きたいという意志をひしひしと感じる。

こやまさんは以前、なんかのメディアでコロナ禍に入ってからライブを趣味にしていた人たちが一定数離れていってるという発言をしていた。
確かにそれは事実だと思う。ただ、コロナ禍でガイドラインを守りながら楽しんでいる人たちはきっと濃度の濃いファンなんだと思う。

そんなライブという場を通じて相思相愛の関係にあるヤバTと顧客だからこそ、会場はコロナ前と比較しても引けをとらない熱量に満ち溢れているのだと思う。

私がコロナ禍になってから、ヤバTのライブをはじめて見たのはビバラロックの5日目なんだが、贔屓目なしに5日目に出演したどのバンドよりも会場が揺れ、熱狂していたのを記憶している。

コロナ流のパフォーマンスで顧客を飽きさせず熱狂させる。
これもヤバTのライブにおける美学ではなかろうか。

③コロナ禍だからこそ響く素晴らしい楽曲

これは百聞は一見にしかず。
まずは何も言わずに以下をフルで見てほしい。
※ヤバTってコミックバンドでしょ?好かんなぁ、って人にこそ見てほしい。

ライブが好きな人、バンドが好きな人、ライブハウスが好きな人ならきっと何かを感じとってくれたのではないだろうか。

前述したzepp tokyo 5days最終日。120曲歌いきったこやまさんのガビガビな声、コロナ禍のライブとは思えない顧客の熱量。
このライブからは今だからこそ伝えたい前向きなエネルギーが溢れきっている。

ヤバTの曲は一聴するとふざけていて、どうでもいいことを歌っている曲が多い。
ただその根底にあるのは間違いなくパンクロックなのである。
特にこの「Give me the Tank-top」はコロナ禍を経験したからこそ生まれた、またあの日を取り戻そうぜ、というヤバTと顧客の約束の歌なんだと思っている。

コロナは全人類を、関係ない人がいないぐらい、すべての人を不幸にした。
職を失った人、夢を奪われた人、希望を無くした人、そして、命を落とした人。。
いろんなカタチの不幸が銃弾爆撃のように全ての人に降り注いだ2020-2021年。

ヤバTの3人にも不幸はきっといっぱいあっただろう。

でも、そんな今だからこそ彼らはライブで歌うのだと思う。
全力で、どれだけ批判されようとも、全力で。

彼らは知ってるから"音楽の力はまじで凄い"ということを。

そう、彼らはどんな状況に立たされても"前しか見とらん"のである。

だから彼らの楽曲は真っ直ぐな言葉で真っ直ぐに心に届くんだと思う。


あ、あとヤバTと関係ない話をすると、最近、Buyer Clientという新人バンドの曲も結構アツい。

このMVもぜひ最後まで何も言わずに見てほしい。

この曲はMVの面白さに目が行きがちだが、歌詞に込められた思いが熱いのなんの。
この曲はコロナ禍でそれでもライブを続けた彼らがたどり着い決意の曲なんだと勝手に思っている。

コロナになって大声出せなくなって、人々は疲れ切って、チルいなんて言葉が流行語大賞に選ばれる時代。
そんな時代には迎合せず200近いBPMのパンクロックで逆行していくで!という決意。
BGMになんてなりたくない、ライブという場所で全身全霊で音楽をこれからも楽しませるというメッセージ。

そう解釈している。ヤバT関係ないけど。




ということで、ヤバTについて語ってきたわけだが、読み返してみると纏まりなくてちょっと恥ずかしい。
でも熱量もってばーっと書き上げたので2021年の最後になんかスッキリできた気がする。
そして、改めてヤバTアツいなぁと思っている。

そんなヤバTのライブを今度はしっかりと単独公演で見に行くのが来年の目標。
セールになってない新品のTシャツに袖を通す日を今か今かと待ちながら、この4,000文字にも及んだnoteを結ぼうと思う。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。

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