自家感作性皮膚炎
一週間前までの地獄の日々はいったいなんだったんだろうというくらい、全身の痒みがなくなった
さて、皮膚科でなんと診断されたかというと、
「ああ、これはじかかんさせいひふえんだね」
とのこと
ん?じか?させい?
自家製(・_・)!?
初めて耳にする症状なので、自家製皮膚炎と脳内変換した
あたしが恐れていた原因は、ハウスダスト
もし今住んでるところが問題なのだったら引っ越しをしないといけない
そんなのすぐにはできない
つまりこの皮膚炎はすぐには治らない、またはこれからまださらにひどくなる可能性大
自家製皮膚炎と聞こえたからそれはつまりハウスダストの和名だと早合点し、血の気が引いた
しかしそうではないらしい
だったら自家製というアットホームなネーミングはいかがなものかと思うぞ!
アットホームなのにこんなにひどい症状なんて約束が違うじゃないか!
求人案内で「アットホームな職場です」と謳っていたくせにいざ就職すると怒号と罵声にまみれていたようなものではないか(アットホームは和やかという意味でとってはいけない何よりの事例)
「自家製皮膚炎」でググってみると、
「もしかして自家感作性皮膚炎?」という文言が出ることなく自家感作性皮膚炎なる検索結果がどっさり出てきた
=自家感作性皮膚炎とは?=
原因やメカニズムは完全に解明されていないらしいが、どこかに湿疹や火傷や切り傷ができて、それで作られたアレルゲンが全身に運ばれる
なんでもないところなのに、運ばれてきたアレルゲンに過剰に反応して激しい痒みを伴う湿疹ができる
ということらしい
確かになんでもないはずのところからいきなり強烈な痒みのプツプツが至る所にできてきた(思い出すだけで息が詰まる痒さ)
いわゆる過剰反応・誤認反応というやつか
これはあれですな、あれに似てる
=自粛警察=
根拠があるのかないのか定かでない情報に過敏に反応し、善意なき正義でなんの罪もないはずの人を異常に攻撃する
あたしは自分の中に潜む自粛警察に苦しめられたのだ
この自粛警察、どれだけ過敏過剰過激かというと、患部を守るためにガーゼをした時のこと
ずれないようにテープでとめた
ほんの数時間でテープを貼った部分がかぶれた
テープ負けのレベルじゃない
じゅくじゅくした湿疹をそのままコピペされた
「グレムリンかよ!!」
と思わず叫んだ
「ううわ、まじか・・」
絶望
その日以来、おはなちゃんが足に抱きついてくるたびあたしはその場にダウンする日が一週間続いた
歩くたびに鈍痛
「この足、もしかして腐ってるんじゃないか・・?」
この期に及んでも皮膚科に行かず、自力での回復を待とうとしたあたしの判断力はまさに異常であった
体内は自粛警察で蔓延していたというのに
おしまいまで読んでいただいてありがとうございます( ̄▽ ̄)