見出し画像

95年のサッカー旅

95年 平成7年 2月24日(金)
大学4年 卒業旅行へ。
人生初の海外旅行への期待と不安を胸に集合時間2時間前に成田空港に到着していた。
人生初の海外旅行というより、人生初の飛行機での旅だ。チェックインから何から何までが人生初の体験。

もちろんこれから起こる事は全て人生初体験だらけの旅ということになる。

『地球の歩き方 イタリア編』と週刊プロレスを小脇に抱え、他のツアー客も集まり、ぎこちない会話をしていると時間厳守とパンフレットに書いてある旅行会社の人が15分遅れて到着したのであった。
大丈夫かよ…

偶然にもツアー客の中に、2年前に長野県川上村でのサッカー大会で対戦した人が居て(ケンカになりそうなほどエキサイトした試合だったんだが)会話も弾み、ほっとしたのを覚えてる。(その彼とは令和になってもたまに連絡を取り合っている仲だ。)

成田で3万円ほどリラ(当時のイタリア通貨)と5000円ほどポンドに両替した。
当時のレートは1ポンド166.2円。

KLMでアムステルダムへ。
人生初の飛行機は12時間以上のフライト。
隣の席はツアーで同室となる関西大学アーチェリー部の同じ歳のN君。
最初会話は弾んでリラックスムードだったが、N君は離陸時の感覚が苦手のようで、いきなり静まり返ってしまった…
私は人生初のGを感じ、興奮していたのだが。
はじめての機内食は楽しみだったが、ビーフorチキンに応えるのも緊張し、飲み物も何が飲めるかもわからないので、周りをキョロキョロしながらである。

とりあえずビールにしたような記憶だ。

緊張と興奮からあまり寝れず、途中出てくるカップヌードルやアイスまで全てを堪能したように思う。

あと、外国人のCAさん、当時はスチュワーデスさんの香水がキツくて辛かったのを覚えている。
幼少期に20歳前後の女性が20人ほど住み込んでいた町工場で育ったのだが。日曜日の朝になると都会に出かける女性たちの化粧の香りが苦手で逃げていたのを覚えてる。

なんせ人生初なので、狭い飛行機もトイレも機内食も何もかも新鮮なのでアムステルダムまでの12時間以上のフライトも乗り切れたのであった。


アムステルダム空港で2時間ほどのトランジット。周りはけっこうぐったりしていたので、ひとりで空港内を徘徊。
スポーツショップはアヤックスグッズばかりだ。当時ライカールト、オーフェルマウス、リトマネンなど擁する世界トップクラスのチーム。
エンブレムもかっこいいので、とりあえずキャップを購入。
(この時は年末に。国立競技場でそのキャップを被ってアヤックスのトヨタカップ制覇に立ち会うことになるとは想像もしてなかった。)

本屋ではすけべーな雑誌とサッカー雑誌を物色。サッカー雑誌のほとんどはベルカンプ、ライカールト、ヨンクが表紙だったな。

まだまだ22歳
体力無尽蔵 2時間を休むことなく過ごし、最初の目的地 ロンドンへ。


税関がめんどうという噂のヒースローだったが、日本人のツアー客だったからか、比較的スムーズに通過もでき、
現地ガイドの藤崎さんの案内でバス移動。
ホテルに着いたのは夜10時過ぎ…流石に疲れて、9階からロンドンの夜景を見るぐらいで就寝…

つづく?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?