ついに!スノーマンに!会ったぜ!

タイトル:Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME
日時:2023年6月18日(日)
会場:福岡 PayPayドーム
登場人物:Snow Man

ライブハウス界隈の人間からしたら信じられへんのやけど、ジャニーズというのはツアー発表→わーどこ行こう!てこっちが行きたい場所を選べるようなモンではないのである。
今回のスノーマンで言えばドーム4か所10公演、全部申し込んで全部落ちた人も珍しくはない。
だからいちばん遠い福岡といえど当たっただけで丸儲けなのである。
そう、昨年の滝沢歌舞伎、ホールツアー、今年の滝沢歌舞伎と都合3回全落ちしてついにスノーマン絡みのチケットが当たった!ウォンカ!

これまで共に挑み励まし合ってきたライブ友だちY嬢(ジャニーズにも詳しい)も今回ようやく当てたとのことで、2枚申し込んだ私は「それなら当たってない人に譲りたい」と同行者探しの旅に出た。ウソ。旅など出なくても行きたい人は腐るほどいる。とりあえず頭に浮かんだP氏(32歳男性)に行きませんか?と声をかけた。
去年のなにわ男子は1枚だけ申し込んだ広島のみ当たって独りで行ったので、もちろんめちゃくちゃ楽しかったが誰かと盛り上がれる方がもっと楽しいに決まっている。まあ全然キャピキャピしてない同行者でしたが…。

当日、福岡は快晴。スノーマンの名前通りの天気やったらテンション下がるからな。梅雨のさなかラッキーだった。
ジャニーズのコンサートは会場でアルコールが売っていないので、当たり前のように前のみ集合して整えてからいざゆかんPayPayドーム。
私は同じ土地にスノーマンがいると思うだけで眩暈が起こりそうだったがわりと冷静なP氏。このときはまだあんなコーフンな事件が起こるとは予想だにできなかったのだ。

ジャニーズ特有のシステムなのか知らんけど、全席指定なのに会場入口でチケットを引き換えるまで自分の席がどこなのかわからない。これがまたドキドキ感を高める。
発券機からずお〜っと出てきたチケットにスタンド26列という文字。え、これめちゃくちゃ後ろですやん…いやいや来れただけでラッキーなのよ…と若干フクザツな気分で指定席へ向かう。するとあれよあれよ、おーいめっちゃ前やん!
なんと、ステージ下手側やや斜めのスタンド席最前。アリーナを見下ろすとやっぱりある、数メートル前方下あたりに花道が!
こりゃワンチャンあるぞ!(何が?)

余裕を持って乗り込んだが女性トイレが入場規制かかりそうな勢いで混んでいて、座席に戻るとわりとすぐ開演とあいなった。ちなみに男子トイレは貸し切り状態だったらしい。ですよね〜。

前方ステージはなんて表現したらいいのか、宮殿?のようなしつらえ。ナントカ式と呼べそうな偽モンの柱、どでかいスクリーンにゴージャスな雰囲気の写真か絵画かが映し出されている。めちゃ本格的!
アイドルと言っても制作側も本人たちにも敬意を払ってステージ作りをしているし、客に対しても侮っていないのが見てとれる。

客電が落ちて会場がどよめく…え?どこどこ?ステージを見てもどこにもいない…みんな、何に騒いでんだ?と数秒不審者と化した後、ようやく気づく、降ってきたよ雪男たちが。宙吊りではなく救命ボートみたいなちまっとした台に乗って。
もうね、初手から目も心も鷲掴みにされるようにできているわけ。さすがジャニーズのドーム公演。舞台そでからスタスタ歩いて出てくるような普通なことはしない。

正直、曲順はあまり憶えていない。ずっとキラキラ光ってバキバキ動いてるものを必死で目で追っていた。福岡ドームは他と比べると見やすい方だとは思うけど、それでも個々の表情などは花道かトロッコで近くに来てくれたときしかわからない。
メインステージやセンターステージで複雑なフォーメーションチェンジをしながら高速で踊ってるスノーマンはほぼ塊としてしか認識できなかった。

その中で、遠目でもはっきりと個性的な動きをしていたのが私の推しのひとり・佐久間大介くん。
佐久間くんのダンスはもともと定評がある。素人目でも動きがキレているのがわかるし、MVなどでもダイナミックで見ていて飽きない。小さい身体をめいっぱい使ってときには子供のように楽しそうにときには艶やかな色気をまき散らす。
スノーマンは全員がビシッと揃ったダンスも見どころだけど、自由にラフに踊っている時間もあり、特にそのフリー演技(て言うのか知らんけど)での佐久間くんのダンスがほんとうに活き活きとしてて目を奪われまくりだった。ちょっとした肩の入れ方や脚のケリの角度など細かいところまでキマっていて、とにかく見る者を飽きさせない。
生で見ると違うなあというのは野球もジャニーズも同じ。古の阪急ーロッテ戦でセンターの辺りから見てたら伊良部のフォークが落ちるのがはっきりわかってびびったけど、あれを思い出した。

もうひとりの推しの阿部ちゃんこと阿部亮平くんは、そもそも何で推しなのかよくわからんが、ジャニーズ初の大学院生だったり気象予報士の資格を持っていたり、見た目の華奢な感じと裏腹にムダにど根性がありそうなところが好きである。
ただ、残念ながら遠目で見るスノーマン集団の中では全然目立たず、深澤辰哉くん、渡辺翔太くん、宮舘涼太くんと見分けがつかない(ヒドイ笑)。
ライブに知性はあまり関係ないのが残念であるが、ステージ両脇にでかいスクリーンがあるので、阿部ちゃんが映るとここぞとばかり目線を合わせておいた。まあそんな客あの会場に5000人くらいいたと思うし、なんなら舘サマの方が積極的に目を合わせてきていたけど。

私をスノーマンに引き入れた元凶・目黒蓮くんも初めてご尊顔を拝することができて嬉しかった。ドラマ『消えた初恋』がなければ、あの漫画から抜け出したような井田くん(役名です)を見なければ、私はスノーマンやなにわ男子など一生知らなかったであろう。
そういう意味で目黒くんはなにわ男子の道枝くんと並んで私の中で殿堂入りジャニーズであり、推しもクソもない。ひたすら尊い。
スノーマンの中でいちばん歌える渡辺くんとのデュエット曲なんかたぶん会場にいる全女性が昇天していたと想像する。

唯一の関西ジャニーズJr. 出身者・向井康二は実家が奈良なのでなんとなく親しみを覚える。
スノーマンは全体としてちょっとキレすぎて完璧すぎてイヤミな感じさえしちゃうところを向井康二のアホさ加減がいい抜けとなっていると思う。
あと、しゃべるとカン高い声でまくし立てるのでめちゃくちゃうるさいが、歌うと甘くていい声してる!
実は私、スノーマン9人の歌声を全然聴き分けられていないんやけど、佐久間くんと渡辺くんと向井康二の声はわかる。たぶん好きな声なんよなあ。

あとさすがリーダーと思ったんが岩本照くん。筋肉を活かしたキレのいいダンスはもちろんのこと、ファンサが凄かった。
開演前、隣の席の女性が持っていたうちわに「小指立てて」というイミフなお願いごとが書かれており、うちわの色からして岩本担だよなあと思っていたら案の定で、トロッコに乗ってきた岩本くんに向けてそれを見せた。するとなんと!ほんまに小指を立てたんである。何で?(笑)隣の子、奇声発してたよ。
こういうのほんといい思い出になるし、めちゃくちゃ嬉しいだろうなあ。岩本くん、客席を見渡してはちゃんとうちわの文字を読んで的確に返していて、そういうところ感動した。

そして、生スノーマンを初めて見て、いちばん感銘を受けたというか、印象に残ったのがラウール。
高身長揃いのスノーマンの中でもひときわ高いが、単に物理的に目立つとかいうのと違って、なんかとにかくオーラが人間離れしているのだ。
何曲目だったか、始まってすぐくらいに割と近くの花道に立ってくれたのだが(いうてもそんな普段行くようなライブのロックスターたちほど近くなかったよ、なんせドームですもん笑)それでもパーンと目に飛び込んできた。立ち姿があまりにもカッコイイ!
スノーマンは各自自分の趣味ややりたいことをかなり自由な感じで活動に取り入れている人たちで、ラウールはダンス枠に収まりきらない、いろんな身体表現に興味があるようなのだ。モデルとしてパリコレに出たりしたときも普通のウォーキングと一味違った、奇妙な動きを取り入れたパフォーマンスを披露して拍手喝采をもらっていた。
ラウールは最年少でもあるのだけど、最近ハタチにおなりになり、福岡のときはまだ未成年だったが、ほんま末恐ろしい。

驚いたことにスノーマンにはバック(ジャニーズの多くのコンサートには選抜されたジャニーズJr.がバックダンサーを務める習わし)がついていなかった。つまり全行程自分たちだけでライブをやり切っていた。ときどき引っ込んでもおそらく衣装の早変わりしてるはずで、休む間はほぼなかったと思われる。
唯一休めるのがユニット曲、つまり全員ではなくて何人かでグループ化して歌う場面。
私はひとつめちゃめちゃ楽しみにしていたユニットがあり、それが佐久間くんとラウールのやつ。これがもう神パフォーマンスであった。一分の隙もない。ライブなのに一つの完成されたMVを見ているようだった。私の中ではあれがひとつ目のクライマックスだったなあ。今思い出しても震える。

他には「CRY OUT」での炎の演出、あれは凄かった。スタンド席やのに熱を頬に感じた。ステージ上は何度あったのか。ライブも後半だったから疲労もあるはずなのにスノーマンたちそういうところは絶対見せない。
アイドルなんてみんなそうなんだろうけど、「みせる」ということについて徹底的にプロであろうとする姿はいっそ潔い。

そして、最後の方のトロッコタイムにて目の前にラウールが立つという奇跡が。それだけなら席運としてあることかもしれないが、うちわも持たずひっそり手を振ってるだけの同行者P氏(32歳男性)をめざとく見つけたラウール、指差しからの両手フリフリ、めちゃめちゃ嬉しそうにP氏にファンサしまくっとるやないか。隣の私はスルー(笑)なんでやねん!
ここが今回の最高のクライマックスでしたね。雲の上の人がこちら(の方)を見て(隣に)目を合わせて手を振っている!こんなことあるんや!
しかもかなり長い時間だった。P氏、恥ずかしくなり自分から目を逸らしてしまうほどに…もう完全にラウールに落ちてたよ。後でインスタフォローしてたもん(笑)

アンコールでは再びの「ブラザービート」を各人他人のパートを歌うサービス。正直、ほぼ歌えてなかったが(笑) まあこういうのは余興でありご愛嬌。ライブならではのレア感を出してくれたらそれでいい。

昔のPLの花火の帰り道みたいにどこまでも続く人の波に揉まれながらドームを後にする。天神で打ち上げようと繰り出したら、よさげなお店はみんなスノ客の予約で満杯。最後まで凄さを見せつけられた。

そして一ヶ月経った今もあのラウールの神ファンサは忘れられませんな…自分にしてほしかったが(しつこい)それは次回のお楽しみに取っておこう。

最後に、私がのんびりとこの観戦レポートを書いている間に世間ではジャニー喜多川の小児に対する恐るべき性犯罪が取り沙汰され始めた(まあみんなうっすらわかってた感は否めないがこういくつも証言が相次ぐとなあ…)。
正直ジャニーズ事務所に対しては断罪の気持ちしかないのだが、目の前で素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてくれたスノーマンのメンバーに罪があるわけではないし、現実的に彼らはジャニーズに所属してアイドル活動をして日々の糧を得ており、事務所をやめろだとかましてやカミングアウトなど個人の問題なので他人が言うことではない。
でも、私は黙ってることもできない。ジャニーズ事務所は相当数いると思われる被害者に対する救済、賠償などきちんとしてほしいし、明らかにジャニーズに忖度し結託し沈黙している各メディアに身を置く人たちは勇気を持って告発した被害者の気持ちを汲んでまともな報道をしてほしい。
だってずっとモヤったままスノーマンやなにわ男子見るのイヤやもん。
ほんまお願いします!




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