止まらない何か VOL.3

日時:2024年7月7日(日)
場所:難波Mele
登場人物:騒音寺、THE PERRY、岡部洋子、よっさん
写真:おミソ、かうちゃん、たかこ

フライヤー表

なべさんお誕生日おめでとうございました!
ツイッター見たら今年もやっぱり29歳になってましたね、無言で(笑) 物語はいつもハッピーエンド。

さて、『止まらない何か vol.3』無事に終わりました。

今回は自主企画であって自主企画ではない。なぜなら事の発端はなべさんのひとことだったから。
「騒音寺来年30周年でツーマンシリーズいくつかやるんだけど、THE PERRYとやりたいからたかちゃんやって」
去年の12月にそう言われた私はすぐにTHE PERRYに連絡した。若者たち喜んで受けてくれた。
会場がメレというのもなべさんの希望。バンドが30周年なのにいつまでも29歳を自称しているなべさんの「いったいいくつになるねんバースデーパーティー」を一緒にやっちゃえ!と7月10日にいちばん近い日曜日に決めた。

大好きな2バンドの夢の共演…文句などない。しかし、騒音寺からの依頼とはいえこれは自分企画である。ちょっぴり自分の色も出したいし、だいたいせっかく七夕なのに騒音寺とTHE PERRYて男臭すぎる。女性を入れたいなあと思って岡部洋子に声をかけた。ただし、あくまでツーマンなのでスペシャルオープニングゲストとして。
そして、パーティーとくればDJ!よっさん!なべさんお好みの80年代洋楽ガンガンかけてくれる同世代DJ(29歳笑)。間違いないメンツが揃った。

スーパーDJよっさん!

とはいえ、磔磔やら拾得やら自分が行きたかったりお客さんがカブッてそうなライブが同日開催の報を聞くにつけ、集客には不安しかなかった。
しかもアホのTHE PERRYはめちゃくちゃ告知してくれるのに予約フォームをオープンにしていないという大テヘをやらかし「ペリーで予約できないから主催者予約して〜」という駆け込み予約が私に来たりした(笑)

そして当日。
頭脳警察PANTAさんの一周忌に当たるというのはだいぶ前に両バンドに伝えていたが、もちろんみんな周知だった。さすが!
騒音寺は2013年ごろか「騒音警察」と銘打ってスプリットツアーを行ったし、そのときにTOSHIさんにいたく気に入られた当時のドラマーもとのすけが後に頭脳警察に正式加入するなど縁は深い。
THE PERRYの方はアルバムで「コミック雑誌なんか要らない」をカバー、PANTAさんから直々のコメントをいただいたりしている。
ロックンロールとは伝統と革新、そして偉大な先達からハートを受け継いでゆくものと思っているので、一周忌にあたって追悼の意を表したくてなべさんに「会場に飾りたいからレコードを持ってきてもらえますか?」と聞いたら「重い、重い」と返事が返ってきてヘンだなと首を傾げていたらめちゃくちゃたくさんお持ちくださった。1枚でよかったのだが。けど、マニアックなコレクション、愛があってなんかよかったな(笑)

PANTAへ思いを馳せる

開場すぐのお客さまは韓国からCrying Nutのキム兄とパートナーのちょっちゃん。めちゃくちゃ嬉しかった!
同時によっさんのDJ開始、容赦ない80年代地獄。おそらく出番トップの洋子ちゃんに合わせてか、女性アイドル連打。一緒になって歌い始める妙齢女性客たち。酔うの早くない?(笑)

少しずつお客さんが入って来る。知り合いもそうでない方もできるだけ直接お礼を言うようにしたが、そのうち追いつかなくなる。そうなんです、意外とお客さん入ってた…!

そんな中、岡部洋子登場。ギターを弾きながらフロアに降り立ってお客さんを煽る(?煽ってたんかなあれ笑)。
私は表に出るタイプの主催者ではないので開演の挨拶とか演者さまの紹介など一切しないでただフロアで待っている。洋子ちゃんがイベントを紹介してくれて嬉しかった。
そこからの洋子ワールド…言葉もギターもひとつひとつ丁寧に紡いでゆく。「血管」とか「飴玉」とかごく身近にあるものが地球規模の大切な存在なのだと気づかせてくれる。
華奢な体のどこからあんなパンチのきいた声が出るんだろうと思えるほど強い。しかし、不思議と押しつけがましくないというか圧がない。歌詞の世界と相俟って聴く者に余韻を残す。
30分だと物足りない感じした。洋子ちゃんその人をメインにアコースティックライブの企画もしたいな。

堺の歌姫・岡部洋子!

THE PERRYにはやられた。一曲目が最新曲だった。正継くんがアコギを抱え、ゲンちゃんのスライドギターをフィーチュアしたポップな曲。毎回THE PERRYのライブに行ってるようなコアな客しか知らないはず。こういう人を喰ったところがいいねえ〜若者!
その後も新しい曲多めに攻める攻める。と言っても、THE PERRYっていつも無理に盛り上げようとするような悲壮感がない。常に余裕綽々に見える。そっぽ向きながらこちらの懐にスルッとはいってくるようなふてぶてしさと愛嬌が同居している。騒音寺の長いキャリアの途中でようやくこの世に生まれ出た若者たちが堂々と渡り合っててなんか感動したな〜。
騒音寺のお客さん(いわゆる檀家)もとても楽しんでる感じを受けた。ヤングが降りてきたりするの大好物な檀家の皆さま大騒ぎ(笑)
そして、「コミック雑誌なんか要らない」やっぱり演ってくれた!THE PERRYの激しいバージョンカッコいい!カバーといいつつライブ定番曲なのでもうお手のものって感じの大爆発やった。
あと正継くんが普段より感情豊かで色気が増していた…心からやめてほしい、心臓に悪い…

THE PERRY〜!雰囲気ある♪

後攻はこの日の主役・騒音寺。いやー騒祭の再来くらいのパンチありました。
正直ここ何年かの騒音寺の大阪ライブは盛り上がりが足りないように感じていた。それもあって集客のことなんかも私はめちゃくちゃびびっていたのだが、それについては上述のとおりすでにクリアしていたからライブにも期待していたが、予想以上のぶっちぎりっぷりだった。
頭脳警察「銃をとれ!」カバーにこーへいくんボーカル曲などスペシャル感もあり、なべさんのお色直しも!ホワイトフレイムや、わ〜!!!

最強衣装のなべさん!

最後の方はもう前の方ぐっちゃぐちゃ(笑)いつもTHE PERRYのライブに来ている若者がおっさん檀家衆と一緒になって大騒ぎしていたのが私の中でのハイライトでした。

騒音寺は若いバンドとやった方がいいよ、とは拾得のヒロミさんの言らしいのだが、私も前々から同じことを思っていた。
ベテランが若手を呼ぶとき、時として先輩風吹かせたいだけちゃうの?と思ってしまう様子が見えることがあり、そういう場合の私は果てしなくスンッとなるのだが、騒音寺はいい意味でそういう大物感がなくて(アレ?これ悪口?笑)どこかアマチュアな雰囲気を残しているところがいいんだよな〜。なべさんほかメンバーの皆さんのお人柄にもよるのだろう。

騒音寺30周年!

なべさんが「乱調〜止まらない何か音頭!(長い笑)」と叫んでくれたのも嬉しかった〜!ここらへんもはや暴徒と化すフロア。THE PERRYの連中が踊っている。岡部洋子が笑っている。いい光景だった。

終演後はなべさんのやっぱりどうしても29回目のバースデイパーティー。なべさんはのび太とかカツオとか名探偵コナンみたいに一生29歳でいいと思う。

ケーキ美味しかった〜♪

あんまりふざけてばかりもなあと思って言い訳に騒音寺の30周年お祝いケーキも用意した。29歳で30周年を迎えるバンドのフロントを張ってるなべさん、ほんま凄い!

今も騒音寺は30周年記念ツアーの真っ最中。北から南へ東へ西へと駆けずり回っている。そして、トドメのツアーファイナルは10月12日、味園ユニバース。私も、ほかにどんなライブがカブってもこれだけは行かなくちゃと思ってる。

みんなで行こうユニバース!

騒音寺、THE PERRY、岡部洋子さん、よっさん、ありがとうございました!
メレスタッフの皆さま、メレンちゃん、ありがとうございました!

そして、きてくれたお客さん、告知をリツイートしたり応援してくれた皆さま、フライヤーを受けとってくれた方、ほんとうにありがとうございました!

メレの床

終わりに。
床と一体化した洋子ちゃんを床からひっぺがし、洋子ちゃんの鞄とギターと洋子ちゃん本体を抱えてメレの階段を上っていった岡部謙吾氏がこの日のMVPでした。ありがとうございました!

フライヤー裏

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