なにわ男子ライブ感想(完全なるネタバレ)

 先日観に行ったなにわ男子のライブがあまりにも素晴らしく、かつ普段私が行くようなライブハウスでのライブといろいろ様子が違ったのが新鮮で、いつもより感想が長すぎる事態となったのでこちらにしたためてみます。
 今からツアーに参加する方には完全にネタバレとなるので読まないことをおすすめします。

タイトル:なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love
日時:2022年8月10日(水) 夜公演
会場:広島グリーンアリーナ
登場人物:なにわ男子、Lilかんさい、AmBitious、関西ジャニーズJr.、なにふぁむ(なにわ男子のファンをこのように呼ぶ。騒音寺における檀家と同じ)

 幕あけを告げる序曲が鳴り響く中、まさかの実物大プラチナのジェットがステージ後方からタケノコのように生えてくる(機体に728の文字笑)。子ども向けミニ遊園地によくあるビニール製の安っぽいやつに見えたが、その実体はドロンボーのメカ仕様となっており、下部がパカッと開き階段が滑り降りてきてなにわ男子の皆さま登場。度肝を抜かれて魂持ってかれたまま「初心LOVE」。
 メインステージから真っ直ぐに伸びた花道の先に円形ステージがあり、そこからさらにハート型花道がアリーナ後方まで客席を分断するように設えてあり、その果てにバックステージという会場全体にステージが字余りしている贅沢空間。
 私は真下にハートの一片があるスタンド席最前列。メンバーが通るたびにあまりの近さにこっ恥ずかしくなる。かわるがわる来てくれるので、いわゆる推しの大橋和也・藤原丈一郎(以下「丈橋」)以外の方々もガン見しておいた。ライトに照らされた汗がキラキラ光るのまで見えたが、大西流星(りゅちぇ)は汗よりお目目がキラキラしていた。この人ほんまリアル少女漫画や。
 9か月の訓練により遠目でどれだけフォーメーションを変えられてもとにかく丈橋がどこにいるかは把握できるようになっているワタクシ。身体のラインとかダンスの癖とか知らぬ間に憶えているのだ。この二人はわりと両端に立つことが多いんで、いっぺんに見づらいのがネック。たまに寄り添って歌ってくれたりすると萌え上がれガンダムである。
 最強バディとしての丈橋を象徴していたのが「月火水木君曜日」にて客席の間を行き来するワゴン?(これにもご丁寧にハートが描いてある)から丈くんが降りようとすると近くにいた大橋くんが手を差し伸べてそのまま二人手を繋いで走り去った鬼キュン場面。声出し禁止を厳守するワタクシの心の叫び「じょ、丈橋ィィィィィ!!!!!!待って!ムリ!しんどい〜!!!!!!」
 そもそもこのワゴンはメンバーがなにふぁむの近くまで行って直接手を振ったり笑いかけたりできる夢の乗り物なんだが(燃料は人力)、ファンサービスのありがたみより丈橋の絡みにニマニマするなんて私も完全にキモオタの仲間入りしてるなあと感慨深かった。
 歌は思っていたよりうまかったが、ダンスの方がもっとびっくりした。意外と激しいのである。「2 Faced」なんかSnow Man様を思わせるほどにキレがあった。特に大橋くんと長尾謙杜くんは振りも大きく、元気印全開で気持ちいい。
 何よりなにわ男子たち、ひとっところにいないのが凄い。メインステージを使う時間は全体の半分くらいだったのではないだろうか。常に花道や円形ステージを移動しながら、会場の誰一人として置き去りにしない感じが全身から溢れ出ているところはさすがアイドル!ちなみに私が観たのは同じ日のツーステージ目であるが、みじんも疲れを感じさせなかった。
 メインスクリーンの両脇にも小さいスクリーンがあるので表情に注目したいときはそれを見ればいいが、サッカーがボールの流れや選手の細かい動きがわかる映像より試合場で俯瞰して観る方が楽しいのと同じく、やっぱり生のよさってある。歓声がなくてもなにふぁむの熱気が充満していたし、「The Answer」の炎や花火の演出なんかもロートルロックファンの私からしたら「おお!KISS!」とムダにテンションが上がった。
 普段インディーズのライブしか行ってないから流れが掴めなかったが、わざわざMCコーナーの時間が取ってあり、着席を促された。そういうもんなのか?丈くんと高橋恭平がずっと練習していたというご当地CMのマネを披露するなど地元民には嬉しい演出もあった。しかし、広島市民だからといって抽選に当たる確率が高まるはずもなく、新幹線乗り場やホテルで何組もなにふぁむと思しきお嬢さん方を見かけたので遠征も多かったと察する(私もや)。
 また、西畑大吾くんのMC力というか全体を引き締める颯爽とした態度がわちゃわちゃに流れがちななにわ男子のセンターとして頼もしい仕事をしてるよなあと感心しきりであった。
 対してリーダーである大橋くんは最後の挨拶かみかみで「今日は僕たちに会いに来てくっさ!…もう一回!今日は僕たちに会いに来て下さってありがとうございました!」と締まらないながらも、この愛嬌が持ち味やなあと大橋担のワタクシはついニヤニヤするのであった。
 2時間半のステージ、MC以外に休憩するところがないのにも驚愕。ステージを関西ジャニーズJr.たちに任せて引っこんでる時間もある。しかし、休んでいるのではない証拠に、次に出てくると必ず衣装が代わっている。つまりお色直しタイムなのだ。衣装だけでも見る価値あると言えるくらい華々しく、みんな違ってみんないいの典型。ちなみに長尾くんがデザインに関わっている模様。
 基本キラキラ王子様路線の衣装が多いが「妄想っちゅーDiscooooooo!!」のアホ丸出しのサングラスとファーマフラーも関西ぽくて楽しかった。
 確か2番目の衣装だったと思うが、ピンクと赤を基調にしたオトナめスーツの丈くんが死ぬほどカッコよかった。丈くんはなにわ男子の中ではお笑い担当で、私はもともと大橋くんを好きになってそこへよく絡んでくるから丈くんも好きになったのだが、え、もう単体で推せるやん。黒シャツ+ロングジャケットの組み合わせがワタクシのハートにどストライクだった。
 ライティングも上から横から7人のメンバーカラーをふんだんに投入するし、円形ステージは回転するし、花道ではヤグラ?みたいなタワーにメンバーが立ち、スタンド席後方のなにふぁむへのサービスも忘れない。見どころが多すぎて自分の情報処理能力が全然追いついてない!と感じること多々。目が10個くらいほしかった。
 なにわ男子の曲は明るく楽しいのが多くてどれも好きやけど、大橋くん主演ドラマの主題歌でもある「Timeless Love」から超キャッチーな「ちゅきちゅきハリケーン」の流れが最強だった。マージーで!声出せないのが辛かった。
 「魔法ヶ丘」ではなんと道枝駿佑くんがアコースティックギター、りゅちぇがキーボードの生演奏を披露。正直めちゃめちゃうまいわけではなかった…しかし、ここは挑戦する気持ちを買いたい。ライブならではの演出とレア感は大事。
 そしてアンコールで出ました、私の再推し曲「なにわの男子やねん!」。なにわ男子は関西ジャニーズ初の王道アイドルと言われているらしいけど、ゆうてもみんな関西弁バリバリやしこの手のお祭りソングめちゃ似合うんで、ライブではどんどん演ってほしい。
 ラストは「初心LOVE」再演。全員がツアーTを着てるのを見ると自分もほしくなる。メインステージではなく、メンバーがワゴンや花道に散って最後のファンサービス全開。
 ここでキセキは待ってたんだ!「ずっと離れたくなくて でもやっぱ言えなくて ハッとなってギュッとなって wow yeah」のパートを担う大橋くんが私の真下の花道で私の方を見上げながら手を広げて歌ってくれた(←事実)。いやもう完全に撃ち抜かれましたね。"wow yeah!"ときたもんだ。忘れろったって忘れられない。
 その後の丈くんパート「君の笑顔ひとつで 僕の鼓動ざわめくんだ そうさ…」の後、本来道枝くんが「ねえ、今もだよ」ってセリフを言うところ、なぜか丈くんが「今もやで」って道枝パートまで歌った!何という私得!丈くんは円形ステージにいたからめっちゃ遠かったが、私に向けて言ってくれたよね…?(←妄想)
 なにわ男子は去年デビューしたばかりなのだが、現在の破竹の勢いそのままのライブだった。先輩ジャニーズの曲をカバーしていたデビュー前のツアーDVDと比べると、今回は自分たちの持ち曲だけで勝負しており、そういったところにも成長が現れていたと思う。
 それにしても、ジャニーズだからなのかアイドルのライブってみんなこんな感じなのかわからないが、なにふぁむほぼ全員がペンライトとうちわを持参しているのに驚いた。そして、とあるバンドマンの方から忠告を受けていたとおり、ペンライトの振り方が表打ちなんで、それに影響されて曲にノリにくい。裏の曲もあるのに問答無用ですべて表拍なのが難しかった。
 うちわに関しては、なにふぁむが溢れ出る好きを熱烈に表現するためのものかと思っていたら、けっこう皆さん「メンバーにやってほしいこと」を書くのが習わしのようで「ウインクして!」「投げちゅーして♡」「うさ耳作って」など欲求の権化うちわも多数見かけた。お目当てのメンバーが近くに来るとすかさずそれを見せる。すると、メンバーも実際にやってくれたりするので、これはなにふぁむのお嬢さん方からしたらめちゃめちゃよき思い出となるであろう。最近のアイドルはわりとフレンドリーなのだな。
 そういえば、関西ジャニーズJr.の子たちお目当てと思しきお客さんもいた。自分たちで演じたのは1曲のみであとはただバックで踊っているだけなのだが、それでもすでに一定のファンがついているって凄い世界やなあと感じた。
 残念だったのが、ペンラとうちわでみんな両手が塞がってるせいで曲終わりの拍手が非常に少ない。しかたないけど、あの会場のあのキャパでちょっと寂しいなあと感じたので、何も持ってない私は盛大に拍手しておいた。普段行ってるような狭〜いライブハウスでの拍手の方が暖かく聴こえる。
 それと、これがいちばん心の底から驚愕してんけど、会場にアルコールが売ってねえ!イヤな予感がしたから前呑みしていったけど、入り口で「中にドリンク売ってますか?」と聞いたら「自販機はあります」と言われ、それってソフトドリンクやん?やっぱりな…とガッカリした。
 とまあ多少の文句はあっても、なにわ男子が全力で素晴らしいライブをしてくれたことには変わりなく、あの時間はまさに夢であった。人生初のジャニーズライブがなにわ男子だったのは幸せだったと思う。
 りゅちぇが最後の挨拶で「なにふぁむのみんなが僕らを輝かせてくれる」と言ったのがとても印象的だった。あの子たちは自分たちが輝いていると信じている。そしてそのための努力をし続けている。メンバーそれぞれ内に輝くものを持っていて、なにふぁむや周りの人たちがそこに光を当ててさらになにわ男子が輝いてるんだと思う。そして、なにふぁむはその輝きを浴びて幸せな気持ちになれる。最高ですね。
 アンコールが終わってまた例のジェット機が現れて、一人ずつ「肩サンキュー!」(よくわからんがTシャツを引っ張って肩を見せる作法。高橋恭平は「シックスパック!」とお腹見せてたけど)と言いながら階段を上がってゆくメンバーにこちらの方こそ心からの感謝の気持ちが湧いたし、あ〜まだまだ観ていたいな〜と思った。
 行く前は「一回は行ってみたいよなあ」くらいの気持ちだったが、当選してからは超楽しみにしていた。そしてライブ観終わった今は「次も絶対行きたい!」に変わっている。
 ほんまにありがとう、なにわ男子。


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