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演劇の養成所時代

さぁ劇団編いきましょう!

その前に、前回の自己紹介の記事を見て頂きありがとうございます!!

同期の芸人サンシャイン坂田から
「笑笑」を使いすぎ!おじさんがキャバ嬢に送るような文章やな!
とお褒めの言葉を頂きました!!

では本題に!

前回の自己紹介でも書きましたが、大人計画の阿部サダヲさんと、皆川猿時(前回描くの忘れました)さんに魅了され22歳の時に東京にあるENBUゼミナールという演劇養成所の門を叩きました。

この養成所は、当時演劇ぶっくを出版している演劇ぶっく社が経営している養成所で、第一線で活躍している演出家を講師に招き演劇のいろはをを教えてくれるのを売りにしていて、パンフレットに過去には大人計画主催の松尾スズキさんが講師をしていた時代もあったという記事を見て、ここに入学すれば大人計画に入れるかもしれないという淡い期待を抱きENBUゼミナールに入学しました。

松尾スズキさんが教えていた時には、現在も活躍されている「劇団、本谷有希子」主催の本谷有希子さんが在籍していたそうです。
本谷有希子さんは元々役者志望だったのですが、松尾さんの「役者より台本書いた方がいいんじゃない」というアドバイスを受けて本格的に台本も書くようになり、のちに岸田國士戯曲賞等を受賞される位の才能を発揮されています。

このエピソード好きなんです!笑

松尾スズキさんのような本当に凄い方は、見る目があるというか、その人の才能をいち早く見出せる嗅覚にすぐれてるんだなーって、すげーなーって!

いざENBUゼミナールに入学すると、1年間のコースだったのですが、前期に色々な講師の方に演技の基礎や発声等を教わり、後期には3人の講師の中から1人を選び卒業公演までお世話になるという流れでした。

僕は、黒川麻衣さんという講師のクラスに入り教わりました!
黒川麻衣さんは当時オッホという劇団を主催されており女性ならではの繊細な演技指導をしてくださるところが好きで黒川さんのクラスを選びました。

他には、カムカムミニキーナの松村さんや、拙者ムニエルの村上さんのクラスがありました。
松村さんのカムカムミニキーナは八嶋智人さんや、やましげさん等の名だたる役者さんが所属していて、拙者ムニエルは、のちに気づいたのですが、この時期にラブレターズの溜口さんが新人俳優として所属しており、芸人としてラブレターズの溜口さんを見た時に、え!?あの人拙者ムニエルの役者だったよな!?ってビックリした記憶があります。

黒川さんはとにかく細かかったです、舞台上の役者さんて自由に動いて演技してるように見えますが、最初は鉛くらい足が重くて、どう動いたらいいか分からないし、自由に動きたくても動けないんです。
自由に動ける役者さん達を見ると本当に凄いなーって感心してました。

あと立ってる時の手も難しいんです!!

はぁ?何言ってんだよ!って思うと思うんですが、無意識の時はいいんですが、意識すると手持ち無沙汰になりどうしたらいいか分からなくなるんです。
そして、てをどうして良いか分からなくなり腕を組みがちになります。

僕は黒川さんに芝居中安易に腕を組んだりして怒られたのを覚えています!
「どういう考えで今腕を組んだんだ!手を組む状況ならいいがその状況では腕は組まないだろ!」

難しいです!

芝居中は台詞の事も考えるし、動線の事も考えるし、次はこの台詞、次はこう動く等を考えながらやるので無意識で出来ている事とかが出来なくなったりするんです。
音が鳴ったら普通その音の鳴った方向を見ると思うんですが、そういう事も僕はガチガチになって出来なかったです。

まあ僕なら下手くそなだけなんですけどね!笑笑

意識して無意識を作る。
簡単そうでめちゃくちゃ難しいんです。

黒川さんに鍛えて貰った甲斐もあり、卒業公演では主役をやらせて頂き、とても充実した1年間を過ごさせて頂きました。

もっと書きたい事とかあるんですが、長くなっちゃったんで劇団結成の話もまた今度にします!

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