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うちの子に自作の五月人形(木目込み人形)を作ってあげた話

元々人形をカスタムしたり、裁縫してみたりが好きだったあたちは、うちの子(犬と猫)の男の子達に「こどもの日に五月人形を作ってあげたい!!」と思いました。
女の子たちはね・・・着物とかドレスがあるんですよ。すでにww

ちなみに亡くなった犬の幸太だけは、唯一男の子で正装として袴を持っています。
もともとネグレクトされていた老犬・幸太。彼の死期が近いのを悟り、
「今まで誕生日の一つも祝ってもらったことなかっただろうな」と思ったわたしは、七五三の時期前に幸太に袴を作りました(オール手縫い)。
写真など撮ったあとは保管し、幸太が亡くなった時には火葬場に行くまでその袴を正装として着せてあげてました。今でも大事に取ってあります。

今は亡き風太と幸太(二人共犬)は心臓が悪かったため、冬場などに保温が必要で彼等にはたくさん衣装を作ってあげたのですが、リキと琥珀と八房は、なーんもそういうの持ってなかったんです(服とか必要ない子等のため)。

そんな折、タイミングよく母が「木目込み人形キット」なるものを仕事先で頂いてきまして。しかし開けてみると、人形本体はあるけども付属品のはずの生地や接着用の糊が欠けている。
どうやらそれをくれた方は、作ろうとして一旦出したものの早々に根気が尽きてしまったようでして。その際に紛失したようでした。
ちなみに、見本通り作るとこうなる予定の木目込み人形だったのですが ↓

木目込み人形もともとのやつ

このキットであたちが作りたいのは、「こどもの日っぽいお人形」である。
この葵人形は色味も渋いし、子供らしいハツラツとした表情ではない気がする・・・・。
よし!どうせ生地もないんだからカスタムしたろ☆彡

とは言っても、日本人形はいじったことがない。手持ちの道具で使えそうな物はあるが、おそらく塗料からして違うはずなので台無しにはしたくない。
とりあえず、まじまじと顔を観察して、墨やアクリル絵の具ならいけると判断したあたち。顔立ちを明るくすることから始めました。
まずは顔!!
顔ができないことには衣装のイメージが出来ぬ。


その後、生地もどうせ無いし、もっと子供の日にふさわしい明るい色にしたかったので手持ちの生地を引っ張り出してきてまずは合わせてみる。
いけるな、と思ったやつを体のラインに沿ってやや大きめにカット。
パーツをまたいだ箇所もなるべく着物の柄が合うように、生地の柄を取る場所を考えながらカット。

ついでになんちゃって烏帽子と扇子も作る。
ここまですると、人形を入れて飾るケースにもこだわりたくなり、ケースに背景を入れる。
すると組紐も欲しくなり、リリヤンで夜なべして組紐を編むww
するとケースを囲う屏風も欲しくなり、100均で材料調達して作成ww


後から「手順逆だったのかww」と知った部分もありましたが、完成したのがこちら~~~ヽ(*´∀`)ノ

力琥珀八房の五月人形

なんということでしょう。
匠(←素人ですw)の技により、表情に活気と血色が出て、元気いっぱいの子供の顔に!!

下半身の波文様が逆向きですが、これはわざとこうしました(これはホントw こっちのほうがしっくりきたのww)
右肩に立体的に乗っている花は、最初難所を隠すために貼ろうとしたのですが、
「まてよ。これ貼らずに立体的に立たせたほうが、木の上から落ちてきた花をそのまま肩にのせてるみたいでいいな」
と思ったので立体感あるままにしました。

ちなみに生地を本体の溝部分にグイグイと入れて固定していく作業(木目込んでいく)は、かなりな力仕事でした。
生地をやや大きめにとってあるとはいえ、片手で人形と生地の端をガッツリ押さえてないと、反対側の生地を溝に木目込んで行く際の力で引っ張られてずれてしまうんですよ。
生地を木目込む作業が一番時間と、物理的な力が必要でした。

どの部分から生地を木目込んでいくか、用意した生地と人形のボディを見ながら考え、一つのパーツが終われば溝に仕込んだ接着が乾くまで待つ。そしてまた同じことを繰り返す。
ボディのパーツを区切る溝にはそこへ予め流し込んでおく専用の糊があるようなのですが、それもキット内に最初から無かったのでカスタム道具の中からケマージュを抜擢。
ケマージュとは、接着と撥水を同時にしてくれるスグレモノです。
これでいけると踏んだわたしは、糊の代わりにケマージュを使いました。

人形ができたので、いざケース作成。
カスタムドール用のプラスチックケースの予備があったのでこれをケースにすることにしました。
ケース背面には、端午の節句とわかるように名入れ背景をつけ、日本人形が入っているガラスケースを模して「貼れる布・金」を同じく背景にオン。
ケース上部と下部もガラスケースを模して黒テープできっちり巻く。
同じ要領でスチロール板の屏風を作り、屏風の左右に兜・菖蒲・鯉を入れました。

総製作費、770円なり!!(屏風にほぼ全額使っているww)

これは完成したのが今年3月末日です。
こどもの日に間に合ったよ~~ヽ(*´∀`)ノ

これが由縁で、市松人形にも興味を持ち始めることになるとはこの時はまだ知らなかったあたち・・・・www
市松人形はさすがに高いから買えないけどねw
でもネットで見てるだけでもいい気持ちになれるのだ(*‘ω‘ *)
ていうか、自分で作りてえ!!( ← 職人舐めてるとかではなくて純粋に作ってみたいという願望です)

以上!!
いつも犬猫のことばかりなので、たまには他の趣味のことも書いてみようと思いましたニャ(*‘ω‘ *)☆彡
自己紹介にカスタムドールって書いてる割に、それっぽい記事書いたこともなかったからwww

いかがでしたかにゃ?
下画像は自作のドレス姿の鈴(猫)と、今は亡き幸太(犬)の袴姿。
幸太の着物の上半身ポコンと飛び出てる部分は、正面から見ると裃になっているのです。なんちゃって裃も付けた袴(*‘ω‘ *)

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