コンピューターのこと
わしが最初に触れたのは、子供の頃、アタリの8ビットのやつとか
じゃった。その頃、アメリカのみならず、日本でもコンピューターの
言語を使ってプログラミングしている大学生とか話に聞いていた。
任天堂がゲーム・ウォッチを出したのも70年代のことじゃった。
クロックと周波数、そしてメモリーバンクを演算素子で結ぶ簡単な
ものであった。これは、計算機側からすると、記憶媒体がカセットテープで
どっとプリントする、といふ形で、計算機(電卓)にプログラムとその言語
を搭載させる、というふものであった。
これを、航空学校(パイロット・スクール)の教科書と教材にプログラム用
の電卓が付いてきていてこれを所持していたので、マッキントッシュが出
て、それを購入する前に、簡単ものでやってみたのだった。そのとき用いた
言語が、ベーシック言語といふやつでおよそプログラミング言語の原型を
なしていた。けれども既に、IBMなどが軍事産業とのからみですでにFortran
をつかっていてそれがそのころのスタンダードじゃったはずじゃ。
そのようなわけで、最初から、コンピューター言語に触れる意味は、
実際に飛行機に搭乗し、それを操縦することに結実され、それに尽きた。
水平的な均衡などの姿勢制御の感覚は、ITの登場を予告するものであった
し、ITといふ時、つねにその水平感覚の保持にかんして一貫性のある
Dateの上をグライドする運動性、とかがそれを髣髴させるものであろう。
もちろん、その際、アメリカ軍規にも触れて、倫理を磨いておくことは
たいへん有意義であることじゃ。
次に、ずっと欲しかったマッキントッシュを仕事用の機材(音楽制作)
としてがんばって資金を貯めて購入した。PlusかClassicか迷ったが、
カラーが出たばかりのClassicをモノクロで買った。シーケンサーを
走らせるだけの分には全く申し分なかった。これを日本の地を離れる時に
持っていこうと考えていた。
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