遠い日、遥かなひかり

宇宙(ソラ)に地球を眺めていると、もう一つの空が

時に光を受けていた。雲は流れ色彩を視る。

色彩は海にも映った。それは与えられて以来、太古から静かに揺れていた

だけなのに、《たなびくもの》は 穏やかにほどけていった。

光は、《たなびくもの》に微かに震えていた。そして、何か思い出したかの

ように緩やかに少しだけカーブした。それで記憶するものが踊った。

開けていくものが《時間》へと逆行する保たれ具合に極めて冷たい熱を感じ

て。


Text by Yosh from Lily's Scene

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