第72回 おばば日記 好きな事はやり遂げられ、上達する。

 「好きこそ物の上手なれ」と言うことを聞いた事がある
未熟でも、本当に好きならば上達する望みがあると言う事だそうです。
好きな事なら、飽きずに挑戦しやり遂げるから上達するのだと思う。
我が家一族は感性に長けている人達ばかり、絵画、陶芸、イラストライター 文筆家
とさまざまです。

今回は孫の絵画について書きます。
保育園の頃より絵を描く事が好きだった。
それは周りの人、学校の先生、クラスメイト、親族も認めることとなっていきます。

小学校6年間
       小学一年生 一年生合同学習発表会のプログラムの表紙を描く。
       一年生から6年生まで何度となく区展に絵、図工の作品出される

夏休みゲームばかりやり勉強しなくなる…中学受験すると決めていたが、気分転換、やる気を出させるため、絵のコンクールに、挑戦してみたらとうながす。
出品するも賞は取れたものの納得する成績では無かった。
よほどルーブルに行かれなかったのは悔しかったのだろう。
しかしこの年は、フランスは暴動(テロ)が起こりルーブルの出展は中止になった。

中学生となった孫は意欲的に絵を描き始めることになった。
絵画展出品   中学1年 大切にしたい自然   入選 水彩
        自然の大切さをテーマに人と自然の共存をイメージした作品

        中学2年 樹海の中のケツアール 特選 アルコールマーカー
        ケツアールが食べていると言うアボガドの実、樹海を感じたままに 
        描いた作品
        再びケツアールを描く
        優しい色合い、納得いく作品に仕上がりました。
        ケツアールの良さは描けたものの軽いタッチは歪めません。
        やはり、油彩の方が重厚感出ますね。

        中学3年 家族の絆       大賞 クサカべアキーラ
        日本では子どもへの虐待が大問題となり、子供の命が奪われた。
        ケツアールは夫婦で子育てするそうです。
        人間である私たちはもう一度家族の絆ということを考えてほしい
        という思いで描きました。

        ある画家に油彩とアクリルの中間の絵の具で描いてみてはと
        アドバイスを頂きアキーラで描く


3点ともケツアールを描いたものです。

ケツアールは世界で最も美しい鳥といわれています。
手塚治虫の火の鳥のモデルになった鳥
中南米コスタリカ 熱帯雨林に生息しています。
絶滅危惧種

孫がケツアールを描き始めたのは中1の時でした。
絵の一部があまりにも空白があり、インパクトが無さすぎました。
そこに何を描くか考えた結果、鳥しか考えられませんでした。
そこで初めてケツアールの存在を知るきっかけになったのです。


本人は色使いに満足出来ませんでした。
これ以来 孫はケツアールの虜となります。

それからというものケツアールについて調べました。
インターネットでに情報は著作権の問題により参考にする事はできません。
同じような画像ばかりですし、なかなか構図の参考になる写真がありません。
理数系の学校に通っていたので、課題、研究レポート提出、クラブと帰り遅いので
頼まれたのは、ケツアールを写している写真家及び資料を探して欲しいと言って来た。

手助けしてやることにした。
著作権のこともあり未発表の写真でなくてはならない

①コスタリカ大使館 何度も電話するが繋がらない。
②鳥類研究所 資料なし
2年の月日が経ってしまった。

高校の担任
絵は趣味 勉強しろと言われ続けるが、暇があると絵ばかりかいている。
ケツアールの資料と写真は探しているのだが、、、、、
ある日 ケツアールの写真を撮ったいる人の記事が新聞に載っていた。
すぐ新聞社に電話したが、個人情報のためか教えてもらえなかた。
名前だけは出ていたのだが、、、、
ただ調べてその人に連絡はしてくださることを約束してくれた。
ただその人が連絡してくるかどうかは何とも言えないとのことだった。

私たちは連絡ださることを願った。
なんにちか過ぎて連絡あったんです。

高校生であること
絵を描き続けたい
著作権の問題もあるので未発表の写真が欲しいこと
インターネットでは同じような写真ばかり、などなどを話した。

こんなにケツアールに想いを寄せている人がいるとは思わなかった。
若い高校生だとは思わなかったようだ。とても嬉しい、役に立てるのであればと、何枚も写真を送ってくださった。

もうかれこれ4年のお付き合いとなった。
コロナの時は撮影に行かれなかったが、去年の写真を今年も受け取ったところだ。

孫は言う 私らしいケツアール 一生描き続けると言う。
幸せになれるのだから、

得意は鳥 植物 花 風景なのだ。

夢は その写真家と二人展が出来たらと思い筆を進めている。
孫は続ける 私がたくさん描かないと始まらない話だ、
大変だー
今年 何作 描けるかなーと言いながらキャンバスに向かっている。


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