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番外編 9月26日放送『It'sSHOWTIME!~秋の感謝祭~』放送後記

 番組が始まって、当初の予定から大幅に延長できる事になったこの番組。気が付けば次回の放送で第20回を迎えます。
 今回の特番が確定したのは9月に入ってから。9月12日に皆さんへ告知させていただきましたが、収録まで10日程しかなく、その間宣伝用の動画を作ったり、リクエストフォームを作ったり、そしてたくさんいただいたアンケートの集計をしたりと、実行委員会のメンバーがそれぞれの分野で大忙しの10日間でした。16日に3本収録が控えていたので、それまではそちらにかかりきり。特別番組の構成や選曲等は、19日のリクエスト受付締め切り後に行いました。

   通常放送でのリクエストが週に30~50通ほど。なので多くて500通くらいかなと思っていたのですが、1300を超えるリクエスト数、そして初めてリクエストをしましたとメッセージを添えてくださる方も大勢いらっしゃって、本当に集計スタッフは嬉しい悲鳴でした。

 いつもは1曲ずつ掘り下げてこの編集後記を書かせてもらっていますが、今回は曲数が多いので、ピックアップしていきたいと思います。当日のセットリスト及び収録時の使用音源に関しては、下記のリンクより確認ができます。

 特番の告知をした直後に、「コンサートのような形式」がいいなというある方の呟きを発見したのと、シングルメドレーをしてほしいというリクエストがあった事に後押しされて、冒頭からシングル曲のメドレーを入れることに。ただ、権利関係もありどこまでのアレンジが許されるか確認がとれるのは、収録日当日。でもできる事はやっておきたいと思い、どの曲を持ってくるか、どのようにつなぐか等迷いながらも、とりあえず思いついた案をノートに書いてみました。(汚い字ですみません・・)

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 何個か自分でもメドレーを作ってみて今回の曲順にしたのですが、作ったメドレーの入るタイミングやカットする箇所など、あまりにもミキサーさんへの注文が多すぎて、口で当日説明するのは難しいと判断し事前に(といっても本当に直前でしたが)編集した音源と曲目リストをミキサーさんにお渡ししました。

 番組開始当初から携わって下さっている方なので、こんな感じというイメージが伝わればいいなと思ってお渡ししたものだったのですが、こちらが思っていた以上に多分注文箇所が多かったのですね。その場でやるにはあまりにも時間がかかりすぎるという判断にもなり、オープニングからシングルメドレーの途中までは急遽私が提出していたものを、そのまま使用しました。

 冒頭のオープニングからの流れの中で、どのタイミングでタイトルコールを入れるか。いつもなら制作スタッフがみんな、ほぼタイミングをイメージしているのですが、今回はどうも違ったらしく、藤川アナウンサーからの、「直接キューを出して下さい」という一言に、自分で出すことに。私はリモートでの収録参加なので、タイムラグも心配だったのですが、うまくキューを出すことが出来ました。

 今回はとにかくコンサートのように、三人が歌って踊っている事を想像できるような感じをラジオを通して伝われば嬉しいなと思って作りました。

 ちなみに、今回放送の「ABC」は筒美京平さんのトリビュートアルバムから。ここまで2回かけているので、別バージョンを選んでます。

 途中のジングルは、ミキサーのUさんが判断して、いつもとは違うバージョンを挿入。収録当日はまだどんな風に仕上がるのかまったく予想もしてなかったのですが、収録後に「こんな感じで入れようと思います」という連絡を頂き、放送を楽しみにしていました。藤川アナウンサーによるナレーションもこの特番の為だけに作られたものでした。予想していたジングルと違っていたので新鮮でかっこよかったです。

 前半はシングルが目白押しだったので、後半は各人のソロ曲も含めリクエストが多かったものでこれまで放送されていない曲を中心に構成しました。中でも、「村まつり」は感謝祭ということと、「Magical童謡Tour」が34年前の9月25日発売だったという事もあったので、こっそり忍ばせました。
 もう二曲「HEAVEN」と「Sea and island」「The longest night」は今回のリクエストのみならずレギュラー放送でもリクエストが多かった曲で、ようやくご紹介出来た一曲です。

 「お好み焼き」という曲を今回紹介させていただきましたが、この曲は通常放送回では、なかなか候補にあがりながらも他の曲との兼ね合いで見送ってきた曲。とてもリクエストが多い一曲でした。この曲をセレクトするにあたって、どうしても押さえておきたかった「そもそも、なんで醤油・ソース・ケチャップなんだろう?」というお話しとして、ラジオネーム:なぁさんのエピソードを紹介させていただきました。


 紹介するにあたり、事前になぁさんには確認を取らせていただきましたが、快く了承していただき本当にありがとうございました。放送でもお伝えしましたが、ケチャップ顔という言葉がなければこの曲も誕生しなかったかもしれません。すごい功労者ですよね!

 ソロ曲は、錦織さんは「あの日」「My Dear Mrs. Las Vegas」の二曲。この番組が始まった時は錦織さんの誕生日直前で、その頃は4回で終わる予定で構成していた為、ソロ曲を紹介することが出来なかったので、今回は素敵な2曲をお送りすることにしました。東山さんは「千年メドレー」を。廃盤となっている『PLAYZONE ’90 SHOW劇 MASK』に収録されているもの(メドレー千年の季節 ~ Ever Dream ~ She's Woman)と迷いましたが、今回は限定盤に入っている千年メドレー(Ever Dream ~ All The World Is A Stage)を紹介させていただきました。かなり長い曲なので、通常回での放送では流すのが難しいと思っていたので、今回の特番でお送り出来て本当に良かったです。
 
 植草さんのソロ曲は「Dear...」。リクエストは、所属事務所のスタッフさんからでした。毎晩リクエスト集計データを担当者から受け取り、曲名とコメントを確認していたところ、この曲のリクエストに長文のメッセージが記載されているものが目に留まりました。
 よく読んでみると、そこにはこのラジオを聞いてくださっている植草さんの様子、この曲を選ばれた理由、そしてリスナーさんへのメッセージがつづられていました。その一つ一つがとても温かい文章で、何度も読み返し涙目になりながら台本に落とし込みました。
 どのタイミングで藤川アナウンサーのナレーションを入れていただくか、いつも曲をかけながら台本を読んでみるのですが、今回は涙声になりながら読み上げてました。自分で読んでても涙が止まらなくなるくらいですから、藤川アナウンサーが丁寧にこのメッセージを読み上げてくれた時は、収録という事を忘れて画面越しに本気で泣いてました。

 放送ではあえて触れませんでしたが、植草さんご本人にはサプライズにしている事と、『リアルタイムとはいかないかもしれないけど必ずこの特番を植草さんと一緒に聴きます』というメッセージも添えられていました。植草さんもこのリクエストのメッセージを聞いたらびっくりされるかもしれません。

 今回のリクエストの中で、どうしてもかける事の出来ない楽曲へのリクエストも本当に多くいただきました。皆さんの熱い想いと共にご紹介したかったのですが、申し訳ありませんでした。 

 最後に、番組が12月まで延長する事ができるのも、今回こうして特番ができたのも、たくさんの有志の皆さんと、聞いてくださるリスナーの皆さん、そして制作に力を貸していただき提供する場を設けてくださるラジオ大阪さんのおかげです。以前「True Heart」の曲紹介でも触れましたが、一人ひとりの力は小さくても、力を合わせれば熱い想いは伝わるんだなと思っています。これからも引き続き、番組が続けていけますように。

真夜中の感謝祭、お聴きいただきありがとうございました。また特番をやれることが出来たら、その時は今回至らなかった点も修正出来たらいいなと思います。本当にありがとうございました。(もも)