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第40回 2月17日 放送後記

 まず、タイトルを見てビックリしたのですが、通常放送回が40回を迎えました。2本の特番を合わせ、熱烈なリクエストによるアンコールがあるにしても単純に計算して160曲以上の少年隊ナンバーをお届けしているんだなと思うと、ここまで続けてこられた事への感謝と、幅広いジャンルにわたる楽曲の多さに驚かされます。

 さて、先週はバレンタインを前に少し甘い気持ちになれるナンバーをお届けしました。実は、今回新たな試みとして2週続けてのテーマを設定。「Sweet&Bitter」という構成にしていました。先週の「Sweetソング」との対比で今週は「Bitterソング」を。ピリリとスパイスの効いた恋の歌ということで、歌詞ももちろんですが、サウンド的にもクールなナンバーを中心にお送りしました。

オープニング 『EXCUSE』※
(1993年11月19日発売 シングル)

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 以前、アルバム「愛は続けることに意味がある」に収録されたバージョンをお送りしましたが、今回はシングルバージョンをお届け。シングルとアルバムではアレンジャーが異なり、シングルバージョンは多くの楽曲に携わってこられた船山基紀先生によるもの。アレンジの違いがあるのでそれぞれ好みが分かれるところですが、大きな違いとして歌のキーが異なっているところでしょうか。シングルバージョンの方が一音高いのですが、サビの錦織さんのパートの「逢えなくなれば~」の部分はメインのメロディラインを歌っていて(アルバムバージョンではメインパートの3度上のメロディを歌っています)アレンジだけでなく全体の印象が違って聞こえます。なお、アルバムバージョンは第18回(9月16日)で放送しました。どちらがお好みだったでしょうか?

M-1 『君は不思議』
(1989年9月21日発売 「PLAYZONE'89 Again」 A-6)

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 先週に引き続き、錦織さんのソロナンバー。前回のさわやかな路線とは打って変わって、ブリティッシュハードロックナンバーはタイトルや歌詞を表現するかのように妖艶な魅力を醸し出す一曲です。同アルバムには、お三方のソロ曲が2曲ずつ収録されているのですが、それぞれの個性に合わせながらもメジャーコードで進行されるSweetな曲(錦織さん「My Dear Mrs. Las Vegas 」植草さん「恋はいつも」東山さん「キッチン!」)とマイナーコードで進行されるBitterな楽曲(錦織さん「君は不思議」植草さん「独り祭りの夜に」東山さん「ダーティー・ヒーロー」)が提供されているようで、まさに今回のテーマにピッタリと思いセレクトしました。リクエストもたくさん頂戴していました。多くのメッセージありがとうございました。

M-2 『WORKING WOMAN』
(1990年12月23日発売 「Heart to Heart 5years 少年隊 ・・そして1991」 M-10)

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 次にお送りしたのは、植草さんをフィーチャーした楽曲。去年行われたショーでも久々に歌われたそうで、改めていい曲だなと思ったんだとか。Jazzyなイントロから始まり、リズムインしてからのスピード感あるベースラインとリズムギター、それにブラス、シンセサイザーなど多彩な音色をフルに入れ込んでいて豪華な楽曲です。1990年代初頭は女性の社会進出が目覚ましく、流行語として「アッシー・メッシー・ミツグ君」といった女性優位な状況があり、そんな女性を男性からの視点で描いた歌詞だという事は今になって読むと判るのですが、当時はまだそこまで歌詞に対して深く読み込むこともなかったので、リクエストメッセージにもあったように「一目ぼれならぬ一聴きぼれ」という言葉に思わずうなずいてしまいました。植草さんが改めていい曲だと思ったように、リスナーの皆さんの中にも改めてこの曲のカッコよさを実感した方も多かったのではないでしょうか。

M-3 『迷路』※
(2002年7月31日発売 「PLAYZONE 2002 愛史」 M-11)

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 最後にお送りしたのは東山さんが得意とするマイナーコードのダンスナンバー。恋人に別れを選ばせた男性の苦悩が描かれているのですが、ふくよかでたくましいボーカルと美しいファルセットを使いこなし、ダンスだけではない、ボーカリスト東山紀之としての魅力も存分に詰まった一曲となっています。なお、この曲は、「PLAYZONE 2002 愛史」のFinal Showの中で歌われた楽曲です。DVDでは多くの女性と絡む、ちょっと嫉妬してしまいそうな振付ですが、汗まみれで歌いこなす東山さんが堪能できますので、ぜひお手に取ってご覧いただけたら嬉しいです。

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2週に渡ってお送りしました「Sweet&Bitter」回。いかがだったでしょうか。今回はサウンド的にもピリリとスパイスの効いたナンバーが多かったので、制作スタッフの男性陣に好評でした。たまにはこういったテーマ設定もいいかもしれませんね。今週もお聴き頂きありがとうございました。(もも)

※『EXCUSE』収録の「少年隊 35th Anniversary BEST」及び『迷路』収録の「PLAYZONE 2002 愛史」は全国のCDショップ・オンラインショップで発売中です。