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2022年5月 1周年特番 放送後記

毎回収録に立ち会っている発起人・馬場さんと台本制作・ももさんのお2人に、5月21日に放送された特別番組「1周年だよSHOWTIME!ありがとうスペシャル」について振り返っていただきました。 

■1周年特番 放送曲リスト

※表中の黄色の色付け部分は、現在も購入可能なCD収録曲(ページ最下段に各CDの購入参照リンクがあります)

2022.5月特番
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■オープニングから盛り上がるメドレーを

もも:特別番組(特番)を制作するに当たって、まずはアンケートを取らせていただきました。アンケートでは、3人が歌う曲で皆さんが聞きたいイチオシナンバーと、これまで放送した中から印象に残った放送回の2点をお聞きしました。
 集計後に内容を確認してから曲を決めていくのですが、特番の時にいつも迷うのがメドレーを入れるかどうかですね。

ばば:私はメドレーが必要かなと思っていました。

もも:特番のたびにメドレーを流していたこともあって、考えた結果、今回もやりましょうということで、最初にメドレーから作り始めました。
 まずはオープニングですね。特番はノンストップで1時間曲を流すので、緩急をつけながら、コンサートの雰囲気を意識して考えています。何の曲にしようか迷って、なぜか「フィナーレ」という曲からスタートしました(笑)。

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オープニングが「フィナーレ」という異色のスタートを飾りました

ばば:ももさんらしい選曲ですね。

もも:「フィナーレ」は、PLAYZONE'87 TIME-19のインストゥメンタルなのですが、私の中では、豪華なオーケストラの中で藤川さんが正装して司会をしているようなイメージがあるので、それに合うのはこの曲だなと思って選んだんですよね。

ばば:ただフィナーレは、曲が盛り上がるまでに結構時間がかかりますよね。最初フィナーレから入ると聞いた時に、オープニングのタイトルコールをどう入れようかと悩みました。
 特番のタイトルが、「It’s SHOWTIME!1周年だよSHOWTIME!ありがとうスペシャル」と長かったんですよ。フィナーレの曲の入りから盛り上がりまでの間に入れようと思っても、普通にタイトルコールすると盛り上がりまでに間が開いてしまって。それで、台本に小さく括弧をして、(7秒かけて粘っこくお願いします)って書いたんです。そしたら藤川さんが素晴らしいタイトルコールをしていましたよね。

もも:「ありがと~う スぺシャ~ル!!」ですね!

ばば:そう、そう(笑)。見事でしたよね。かっこよかったです!

もも:通常の放送であれば、曲がつながっていないところで録り直しも可能なのですが、今回はオープニングから4曲目まで続いているデータで納品しているので、藤川さんやミキサーさんの気持ちとしては、間違えられないというプレッシャーもあったかもしれないです。
 このオープニング「フィナーレ」から、同じくPLAYZONE’87 TIME-19の楽曲「ガ・ガ・ガ」、その後に割と早いタイミングで35th Anniversary BEST 限定盤の「GATE」を入れました。

ばば:もういきなり盛り上がる選曲じゃないですか。

もも:コンサートを意識しているので、激しめの曲からスタートしたいなと思って作りました。「GATE」の次は、99年のアルバム「Prism」から「Act- Show」を。ここはね、メドレーのようにつなげて編集しています。
 あと、特番の時はリクエストされた方のお名前を多く読み上げてほしいと思っているので、できるだけ多く紹介させていただきました。
 曲をつなげていたのはここまでで、次は「STRIPE BLUE」ですね。

ばば:「STRIPE BLUE」は、5月に行われた植草さんのコンサートでオープニングを飾った曲だったので、Twitterでも反応してくれた人が多かった印象です。

もも:そして次はどうしても入れたかったこの曲、「あなたに今Good-bye」です。ラジオパーソナリティの東郷さくらさんからもリクエストをいただいていた曲ですね。
 私はもう毎年のようにTwitterにも書いているのだけれど、特番の放送日の5月21日は、”少年隊”というタイトルでビデオデビューした日なんですよ。
 リクエストくださった方のメッセージが、”レコードデビューは”仮面舞踏会”ですが、その前にビデオデビューした時の一曲です。私の中ではこの曲がデビュー曲のように感じます。”と、まさに私が伝えたいなと思っていたことだったので、そのまま言葉を使わせていただきました。あと、番組後半で分かることなんですけれど、この部分が結構重要なキーワードでもありましたよね。

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怒涛のように盛り上がる曲の連続は、まるでコンサート会場にいるかのよう

■印象に残った放送回を振り返り衝撃の展開へ

もも:そのあとですね、今回はソロ曲はリクエストから外していたんですけど、皆さんご存知の通りこの特番で錦織さんからのコメントをいただいていたので、これはソロ曲を流そうと思いまして。 
 まずは東山さんから。そもそもなぜこの順にしたのかというと、事前アンケートでいただいた特に印象に残った放送回、その話からこの番組の一年を振り返りたいなと思っていたんですよね。

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 東山さんのソロ曲は、「HEARTS」など色々あったのだけれど、今までかけてない曲の中から人気がある曲をということで、3月の春の感謝祭のソロ曲リクエストの時に上位だった「back to BACK」を選びました。
 そして、アンケートの特に印象に残った放送回ということで、一番多かったのは6/3の第3回放送、東山さんからのコメントとリクエストをいただいた回ですね。そのエピソードを「おしゃれ泥棒」に合わせて、藤川さんに紹介してもらいました。台本には、”あまりの出来事に、私も読み上げながら声が少しうわずってしまったことを思い出します”って書いたんですけど、ここは、藤川さんに直接自分の言葉で言ってもらった方がいいと思いまして。台本とは少し言葉を変えて話していましたね。

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東山さんリクエストの「おしゃれ泥棒」は、当時の番組の時間帯にもピッタリな選曲でした

 そして「おしゃれ泥棒」の次に、植草さんのソロ曲「Dear...」ですね。特に印象に残った放送回のアンケートでは、昨年9/27の初めての特番「秋の感謝祭」を選んだ人もすごく多かったので、この曲にしました。
 秋の特番の時、植草さんの事務所の2Stepsのスタッフの方からリクエストをいただいたんですよね。予想してなかったのでとても驚きました。普通にリクエストフォームからリクエストされていて、集計の時に長いメッセージがあるなと思って読んでみたら、植草さんの事務所の方だったという。そのエピソードがとても印象に残っているという人も多かったと思うので、この曲の中でもう一度このメッセージを流すことにしました。

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「Dear...」は、最近の植草さんのコンサートやディナーショーでもよく歌われている一曲です

 この「おしゃれ泥棒」と「Dear...」のリクエスト時のメッセージを読んでいる藤川さんが、放送当時は予想だにしていなかったのが分かる話し方なんですよね。でも、今回の特番でもう一度読んでもらった時には、とても落ち着いて読まれていて、すごい時の流れを感じたというのが私の中では思い出深いところですね。
 そして次にここからどうしようかなと考えた時に、この後に衝撃が待っているので、一旦ブレイクしようと思いまして、こんな曲を選びました。

ばば:Magical 童謡 Tour のアルバムに収録されている「シャボン玉」ですね。

もも:はい。これは一応錦織さんのソロと見せかけてというのもあったんですけどね(笑)。ここで9月までの放送継続が決定したことと、今回、アチーブメント出版さんが”令和の少年隊論”を3冊プレゼントでとご提供くださったので、プレゼントの話と応募方法のクイズ(※)を出題しました。
※この時のクイズの答えが、6曲目「あなたに今Good-bye」の時のエピソードであるビデオデビューしたときのタイトル ”少年隊” でした。

ばば:選曲はだいたい終わって台本の内容を考えてもらっているときに、ちょうど私は仕事だったのだけれど、ももさんから「この部分に”シャボン玉”入れていい?」ってメッセージが来たんですよね。
 その時に私が思ったのが、「シャボン玉」の歌詞を見ると、”シャボンだま とんだ やねまで とんだ”で、こわれて消えちゃうんですよ(笑)。だから、一周年でこの曲でいいのかな?って思ったんだけれど。でも実際にこの曲の流れで「シャボン玉」を聴くと、あぁ、なるほど!と思う流れで、結果的には良かったなと思いました。

もも:私は全然大丈夫だと思ってました。一応、錦織さんのソロということもありましたしね。

ばば:素敵な選曲でした。さすがにフェイントだとは気づかなかったけれど。

もも:で、プレゼントのお知らせが入った後に、「Happy birthday to!」ですね。実はこの曲へのリクエストが一番多かったので、ここに持ってきました。今回は本当にリクエストが多くて、もう名前が呼びきれないほどだったので、お誕生日ですという人たちをピックアップして名前を呼ばせていただきました。

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今回の特番で最も多くのリクエストを集めた「Happy Birthday to!」

ばば:放送日の5月21日が自分のお誕生日という人、娘さんがお誕生日という人、友人がお誕生日という人がいましたね。

もも:ほかにも、この番組の1周年ということや、錦織さんのお誕生日ということに関連してリクエストされていた方もいました。

ばば:そして、この曲の後が衝撃だったんですよね。

もも:そうなんです。あの錦織さんからのコメントをいただいた時から、これはもう曲のラストの「Happy birthday to!」の後、間を置かずに錦織さんのコメントが来たら、みんな驚いて喜んでもらえるのかなと思って。このような流れにしてみました。

ばば:本当に驚きましたよね。スタッフの中でも収録現場に立ち会ってる人間しか知らなかったくらいですし。かなりの衝撃だったと思います。

もも:そしてコメントに続けて「Song for you」ですね。昨年、錦織さんのファンクラブのお誕生日配信の時に初めて披露された曲でした。事務所を離れられて初めてのソロ作品、コメントでもファンクラブを立ち上げてちょうど一年というお話もあり、錦織さんにとっても節目の一曲ということで今回放送させていただきました。

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「Song for you」は、事務所退所後にリリースされたマキシ・シングル「Cafe Uncle Cinnamon」に収録された一曲

■後半は怒涛のメドレーでラストへと

ばば:錦織さんの曲までで前半30分という感じですね。そして残りの30分で怒涛のメドレー!

もも:「自然にKissして」から始まり、一部の曲は少し編集も加えているのですが、コンサートも終盤ですよというような怒涛の構成にしてみました。
 次の「ミッドナイト・ロンリー・ビーチサイド・バンド」は、前半は「君だけに」B面収録の20代バージョンをそのままで、間奏後のサビの途中から、35th Anniversary BEST 限定盤の方に収録されている50代バージョンに移り変えて編集しています。
 これは、リクエストいただいた方の”70代のシルバーグレーの3人に椅子に腰かけながら歌ってもらいたいです”というメッセージからインスピレーションをいただいたんですね。この曲ってテンポやキーも変わっていない状態で歌い直しているので、これはもしかしたら声が移り変わるようにできるのかなと。

ばば:ここはよーく聞かないとわからないですね。すごい見事な編集だと思います。

もも:最初は、サビの”寒くないかい”から50代の声に変えようかなと思ったのだけれど、ここだと少し違和感があったので、非常に細かいのですが”寒くないかい”の「い」から新しい方に移り変わってます。
 どこで歌声が移り変わるのが良いのかなと色々試した中で、一番良かったのがその”寒くないかい”の「い」から重なって大人の声に変わるというのが非常に自然で、時間が経過した感じが出て良いかなと思ったんですよね。この部分をどうしても聴いていただきたかったので、20代から50代への移り変わりをお楽しみくださいと台本に書いてしまいました。

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番組では20代から50代へと移り変わる歌声が楽しめた「ミッドナイト・ロンリー・ビーチサイド・バンド」

ばば:Twitterでは、何度も聴き直してここから移り変わっていると気付かれていた人もいましたね。

もも:本当?それは知らなかったですね。

ばば:気づくなんてすごいなと思いながら見ていました。
 あと、個人的にこの曲のリクエストメッセージが、”椅子に座りながら歌ってほしい”ではなく、”椅子に腰かけながら歌ってほしい”という表現をしているところが憎いなあと思いながら見ていました。
 つづいて「HEAVEN」ですね。

もも:「HEAVEN」は、もともとはシングル「封印LOVE」のカップリングなのですが、今回は別バージョンということで、PLAYZONE'90 MASK収録の「メドレー1」の方にしました。このメドレー1では、「Baby Baby Baby」と「HEAVEN」でメドレーになっているんですね。
 選曲した理由としては、ちょっと話が前後するのですが、錦織さんの声のジングルを使った通常回の収録が先にあったんですね(5月26日放送回)。このジングルで使用した曲が、MASK収録バージョンの「HEAVEN」だったこともあって、この曲を選んでみました。

ばば:もうこの特番の収録の時には、錦織さんバージョンのジングルはできていたんですよね。

もも:そうなんです。それで、ちょっと前振りということで「HEAVEN」を流しました。
 そして、後半のメドレー最後はPLAYZONE'01 新世紀から、「プリマヴェラ~灼熱の女神~」を。特番のフィナーレに近づいている感じにしたいなと思い、勢いがあって盛り上がる曲にしました。
 また、作詞の西寺郷太さんからは、以前番組にコメントもいただきましたよね。やはりこの番組の中で節目の曲のひとつだと思います。

※西寺郷太さんからコメントをいただいた時の記事は下記をご覧ください。

ばば:そうですよね。この番組を立ち上げるときに、西寺さんには励ましの言葉をいただいたと聞いています。今回番組を振り返って一周年ということで、感謝の意味も込めての選曲だったのですよね。

もも:そしてここからなのですが、コンサートってだいたい盛り上がった後に、一息いれるためにバラードのような静かな曲を選ぶ傾向があるんですよね。最後の盛り上がりの前に何を入れようかなって迷ったんですけど、今回「仮面舞踏会」は入れなかったので「君だけに」を選曲しました。

ばば:あ、確か今回の特番は「仮面舞踏会」か「君だけに」どちらを流そうかって聞かれましたね。

もも:そうそう。で、考えて「君だけに」のNew Vocalバージョンの方を、ほぼフルコーラスでかけさせてもらいました。やはり限定盤に収録されているNew Vocalバージョンの曲は、常に上位にリクエストが来ていますね。
 そしてここからは、終盤を盛り上げていくような構成にしています。まず、PLAYZONE'90 MASKから「Morning Train」。リクエストも多く人気がある曲ですね。”この曲を聞くたびに涙があふれます。もう言葉はいらないさ、君のそばに彼がいる。今の私たちには少年隊がいます。”という素敵なメッセージもいただきました。
 次は「星屑のスパンコール」を。今回はオリジナルバージョンの方にしました。やはりこの曲は、少年隊のファンの人たちにとって夢もありますし、またいつか会えるよねという気持ちを思い起こすナンバーだと私は思っていまして。それで、この曲に乗せて、”皆さんがいつか少年隊に会えるようにと願っています”と、ファンの皆さんに対して藤川さんの立場から伝えるにはこの曲がふさわしいのかなと思って選曲しました。
 そして、最後の最後に盛り上げましょう!ということで、「The longest night」と「PGF」ですね。

ばば:「フィナーレ」からはじまって最後に「PGF」。これがエンディングですという曲で終わるのは寂しいのかなと私は思っていて。みんなで「PGF」を楽しく聴きながら明るい雰囲気で終わるというのが、とってもももさんらしい選曲だなあと。特番を1時間聴いていると、最後はやっぱりちょっとロスみたいな寂しい気持ちが残ってしまいますよね。その寂しさがなく終えられて、さすがの選曲だなって思ったのが今回の特番でした。

◎5/21の特番収録の模様は、5/23のサンケイスポーツにご紹介いただきました。紙面で大きく取り上げて下さり、ありがとうございます!
(リンク先からウェブ版の記事を読むことができます)


■購入可能なCDリスト

※下記のCDについては、全国のCDショップまたはオンラインショップで購入可能です。

◎M-4 「Act-Show」、M-20「The longest night」(「Prism」収録)

◎M-5「STRIPE BLUE」、M-6「あなたに 今 Good-bye」、M-19「星屑のスパンコール」、M-20「The longest night」、M-21「PGF」
(「35th Anniversary BEST 通常盤」収録)

◎M-7「bach to BACK」(PLAYZONE'99「Goodbye & Hello」収録)

◎M-9「Dear...」(「PLAYZONE 2005~20th Anniversary~Twenty Years…そしてまだ見ぬ未来へ」収録)

◎M-12「Song for you」(「Cafe Uncle Cinnamon」収録)

◎M-16「プリマヴェラ~灼熱の女神~」(PLAYZONE'01「新世紀 EMOTION」収録)