見出し画像

2024年放送後記「夏の感謝祭を振り返る」

 久しぶりの放送後記は、先日6/28(金)に放送した「It's SHOWTIME!夏の感謝祭」について振り返ります。
 今回も、ももさん・馬場さんに加え、他の実行委員の皆さんからもコメントをいただきました。

■放送曲リスト(2024年6月特番)

◉選曲構成・もも

ー選曲のコンセプトやこだわったところはありますか

 今回の楽曲へのリクエストは140曲。
 たくさんの候補の中から「優雅で、エネルギッシュで、爽やかさもあるカッコいい少年隊」が、サマーコンサートをやったらどんな曲がいいだろうと考えながら20曲を選びました。

140曲のリクエストから20曲をセレクト


 リスナーの皆さんから寄せられた楽曲に関するメッセージのほか、番組への温かいメッセージもすべて拝見し紹介させていただきました。ご紹介できなかったメッセージの中にも、今回の構成のヒントを与えてくださるようなコメントもあり、作る上でのモチベーションにつながりました。

 また、番組を開始したころと比べ、格段に少年隊の楽曲がラジオから流れる機会も増えました。

 そんな中、この番組らしさって何だろう?と考えていた時に、実行委員のメンバーから「メドレーを入れましょう」と。そこで今回も懲りずにメドレーを作らせていただいています。

 華やかなオープニングメドレーに続き、初めて夏に行う特番ということでお送りしたサマーセレクションメドレー。暑い日差しを感じつつも爽やかな心地よさを感じるサウンドをお届けしました。
 中盤は飛び散る汗を感じさせるようなエネルギッシュなナンバーを中心としたシングルメドレー、そして終盤はコンサートのアンコールのような、会場がワッと盛り上がってたくさんのペンライトが小刻みに揺れるようなエンディングメドレーと、4つのメドレーを制作しています。

 オープニングメドレーは、SHOWTIMEの幕開けを意識して華やかさがある曲と高揚感が高まる楽曲を中心にセレクト。毎回イントロダクションは迷っていて、普段流れないインストゥルメンタルの楽曲を選んだりすることが多いのですが、今回はとにかく久しぶりの『It’s SHOWTIME!』。華やかなオープニングにしたいと思い、フルオーケストラの演奏と大階段から颯爽と歌いながら降りてくるイメージで「かがやきの日々」にしました。私のイメージはお三方は白のタキシード、そして藤川さんも黒い蝶ネクタイ姿のタキシードでした。

PLAYZONEの名曲「かがやきの日々」は、
35th BEST限定盤に初収録されました


 今回一番長めに時間を取っていたサマーセレクションメドレー。落ち着いたテンポで作るメドレーはあまり経験がなく、何度も順番を入れ替えてみたり曲を変えてみたりと、個人的には今までで1番産みの苦しみを味わったメドレーでした。ドライブ中に聴きたくなるような心地よさを感じてもらえたらいいなと思い作りましたが、いかがでしたでしょうか。特に「First Memory」から「お探しのパラダイス」への乗り変わり部分は、個人的には気持ちよくて自然につなぐことができたかなと思っています。

爽やかな「First Memory」は、
夏にぴったりのナンバー


 シングルメドレーのトップバッターは「まいったネ 今夜」。少年隊スタンダードナンバーと勝手に位置付けている一曲ですが、どのバージョンも素敵なので、欲張って4つのバージョンを織り交ぜたSHOWTIMEスペシャルバージョンでお送りしました。
 冒頭は「PLAYZONE’96 RHYTHM」から、東山さんがソロで歌う1節を。この大人っぽい歌声でメロディアスなフレーズを絶対入れたいと思っていたのですが、そのあとに続くイントロはどうしようかと思った時に、少し音色が少ない「PLAYZONE'89 Again」収録のピアノアレンジバージョンがしっくりきたのでこちらを。サビの後からは少し華やかさをプラスし、シングルバージョンへと移ります。そして最後のサビからは、少しテンポアップして2020年バージョンを。これは生演奏の場合、その時の空気によってテンポアップすることもあるなということも意識していました。
 このように色々な時期をミックスできたのは、お三方が長い年月の中でもずっと変わらず原曲キーで歌っている音源が多数存在するからです。声の感じは若い頃と円熟味がある2020年の歌声でだいぶ違うのですが、曲の雰囲気は変わらずに優雅な少年隊スタンダードナンバーをお届けできていたら嬉しいです。

SHOWTIMEスペシャルバージョンでは
こちらの4種類をミックスしてお届け

 エンディングのメドレーは、少ししっとりした、そして聴くとショーの終盤を思い浮かべてしまう曲の後にお届けしました。三方礼を終えて緞帳が下がり、会場の鳴りやまない拍手の中から再びステージに出てくるときには、やはりノリがよくてカッコよくてペンライトが小刻みに揺れているイメージかなということで、「誘われてEX」からスタート。昨年末の特番では間奏部分を少ししかお送りできなかったのでリベンジです。
 この曲といえばやはりセリフ。耳に神経を全集中させていただいた皆さんならばちょっとだけ細工したことにお気づきになったと思いますが、セリフ部分は「Prism」と「PLAYZONE’97 RHYTHMⅡ」からのミックスです。
 そしてEXCUSEからOh!!へと移り変わった変則的なバージョンは、いただいたメッセージの歌詞の部分をどうしても聴いていただきたくてあのような形にしました。

 リクエストとそれぞれに寄せられたメッセージを読みながらパズルのように組み合わせてみた4種類のメドレー。お楽しみいただけていたら嬉しいです。


ー収録時に感じたことを教えてください

 前回の特番から半年空いたということもあり、今回は準備時間を多くいただきました。リクエスト締め切りから実際選曲するまでにも、かなり時間をかけてメドレーをどうするか試行錯誤を繰り返していました。

 収録も半年ぶりでしたが、藤川さんがとにかく素晴らしく一度も止まることなくとてもスムーズな収録となりました(NGがあればもう一度同じ曲を聞けるという嬉しいおまけがあるのでちょっと残念ではありますが・・・。)。
 どのように読んでもらいたいかずっと頭の中でイメージしていたのですが、拙い台本にイメージ通りに命を吹き込んでいただきました。言葉の入るタイミングのキュー出しはディレクターの宇田川さんのセンスが光っており、収録はとても心地の良い時間となりました。自分の中でこだわっていたタイミングを本当に理解していただいている最高の制作メンバーと一緒に、今回も番組を作ることができて良かったです。

久しぶりの特番に
熱気あふれる収録現場

ー実際に放送を聴いてどう感じましたか

 今回の構成、時間配分など一番体に染みついているのは自分のはずなのですが、放送はアッという間で「あれ?もう終わりだっけ?」と不思議な感覚になりました。
 Xでは公式からリアルタイムでの曲紹介が流れてきて、たくさんの感想も流れてきて。ハッシュタグがついたたくさんのポストにイイネをつけさせてもらっていたら自分ではほとんど呟くことができませんでしたが、「ああ懐かしいこの感じ!」と、耳で放送を聞き目でXのポストを追いながら過ごした1時間はあっという間でした。

 同じ放送をみんなで一緒に聞きながら感想を言い合うというのはこの番組では当たり前のことでしたが、束の間ながらまた体感できることができて嬉しかったです。
 ありがとうございました。


◉発起人・馬場

 いつも制作時には、この台本がリスナーの皆さんの心にどのように届くだろうかということを考えながら台本と向き合っています。悩むことも多いですが、今回は実行委員からアイデアをもらって、リクエスト時に添えていただいた、特番を楽しみにしてくださっていた皆さんのメッセージをできる限りたくさん盛り込むことにしました。ラジオネームまで盛り込むことはできませんでしたが、藤川さんのお声でたくさんのメッセージをご紹介でき、素敵なメッセージが番組を盛り上げてくれました!
 本当にあたたかいメッセージ、ありがとうございました。

 曲に関しても、皆さんのリクエストに1曲でも多く応えてくださいというリクエストメッセージがあったそうで、ももさんも1時間の中により多くの曲を盛り込めるように、その中でも1曲1曲聴き応えがあるように工夫されているように感じました。メドレーなどのミックス作業は本当に大変だったと思います。素晴らしいセンスと技術に脱帽です。お疲れさまでした。

 藤川さんも久しぶりの『It‘s  SHOWTIME!』に、最初は少し力が入っているかなという感じがしましたが、すぐに以前の調子を取り戻されていましたね。やはり、藤川さんのリスナーの皆さんの心に寄り添う語りは最高でした。ありがとうございました。

今回も藤川さんの素敵なナビゲートで
お届けしました!

 また、番組のバナーや宣伝動画、予告ポストの作成・投稿、リクエストの取りまとめ、全曲のリアルタイムポスト作成、放送時にタイミングをあわせての投稿など、実行委員の皆さんの細かな作業が番組を盛り上げる土台を作ってくれました。ありがとうございました。

 たくさんのリクエストを送ってくださった皆さん、Xでリアルタイムで投稿してくださった皆さん、いっぱいいいね!しながら聴いてくださった皆さん、最高の1時間でしたね。ありがとうございました。

 では、また、いつか!



-ここからは、他の実行委員の皆さんにも、制作時・収録時のエピソードや、放送を聴いてみての感想をお聞きします

◉Q&A担当:
前回の特番から少し期間が開いて、久しぶりの特番となりました。今回は特番放送の時期を決めることに悩み、たくさん協議した結果、6月と決定した記憶があります。6月はまだ梅雨真っ最中の地域が多いですが、7月はもう目前!と言うことで、夏を感じられる特番にしたいと話し合いました。 

 今回の曲目の中で、私はサマーメドレーが特にお気に入りです!エネルギッシュな夏と言うよりは、木陰で浜辺を眺めているような、少し落ち着いた夏を感じられるメドレーではないかと思っています。

 作業面においては、久しぶりのリアタイポストのために早くから動作確認をするなど、何度かテストを行いました。特にメドレーの部分では、疾走感の波に一緒に乗れるように、リアタイポストをタイミングよく出すためのタイムスケジュールに苦心しました。

 リスナーの皆さんにとっても、素敵な夏の特番になったのなら嬉しいなと思います。


◉校閲担当:
初めての夏の特番ということで、これまでとは趣向の異なる曲のセレクトが多く、新鮮な印象を受けました。曲の組み合わせ方で新たな魅力が発見でき、少年隊の曲の奥深さを改めて感じました。
 個人的には、華やかさがありつつも少し胸がキュッとする「かがやきの日々」から、グンと明るさが増す「Be a man」への乗り変わり部分と、意外なアレンジに胸が踊るエンディングメドレーがお気に入りです。

 担当としては公式Xやnoteでの告知を行いましたが、今回は特番の解禁から放送までの期間が長く、いかに宣伝効果を持続させていくかが課題でした。そんな中、デザイン担当の方が様々な種類のバナーや動画を作ってくださり、告知文も週ごとに少しずつ変えてみたりと工夫することで、放送当日まで迎えることができたかなと思っています。

 放送中は、次々と流れる曲と藤川さんの絶妙なナビゲートに、本当にコンサート会場にいるかのような感覚になりました。そしてリスナーの皆さんの熱のこもったポストや、出資者向けLINEチャットの盛り上がりに、皆さんと曲を共有する興奮と楽しさを久しぶりに味わい、とても幸せな時間を過ごすことができました。 

◉会計担当:
夏に特番をやるのは初めてということで、リクエストの傾向も今までとは少し違って、感動や思い出の中にも夏を楽しむような曲が多かったように思います。
 そこから生まれたセットリストは熱さと爽やかな光に満ちていて、並びを見たとき、これはすごい特番になるぞという予感でわくわくしました。

 その予感は収録で確信に…。

 リモートで見るスタジオは、半年ぶりの気合いと気持ちのいい緊張感に包まれていました。藤川さんはもちろん、スタッフのみなさんがとても楽しそうというか嬉しそうに収録に臨んでいらしたのが、ありがたくて嬉しくて…。

 メドレー音源と藤川さんのナビゲートのマリアージュもばっちりで、収録が終わった瞬間から放送が待ち遠しくてたまらなくなりました。

 しかし、放送も始まってしまえばあっという間ですね。エンディングに放心状態になりながらも、今はタイムフリーでアンコールできることの喜びをしみじみと嚙みしめているのでした。

◉デザイン担当:
 初めての夏の特番なので、小学生の頃に夢中になった夏の大三角形を構図に入れてサムネイルや動画を制作しました。

 天の川を挟んでひこ星(わし座のアルタイル)と織り姫(琴座のベガ)が輝き、マイクの間にはポラリス(こぐま座の北極星)も潜ませています。

 半年ぶりの収録だったのですが、さすがの藤川さんでした。
 幕が開いた瞬間から畳み掛けるようなメドレー。少年隊のシャワーを浴びていると滑り込んでくる藤川節。
 リスナーの方々の愛あるメッセージに胸が刺さりまくり、「コレよコレ!これが『It's SHOWTIME!』の醍醐味よ!」と、ワクワクしました。

 みんなで一緒に聴いている一体感も最高です。
 本当に皆様ありがとうございました。


お読みいただきありがとうございました!


※これまでの放送のディスコグラフィーを公開しています。