見出し画像

第15回 8月26日 放送後記

8月最後の放送回になりました。ようやく、radikoでの聴取可能期間内に放送後記をアップすることが出来そうなので、ほぼリアルタイムで放送を聞きながら、この放送後記を書いています。
 前回同様、構成時から一つの柱みたいなものはあったのですが、『じゃあテーマは?』と聞かれると、一言では言い表すのは難しく、公式Twitterでの告知の際には「軌跡」としてもらいました。スターを夢見て切磋琢磨した若者たちが、スターとなり新たな道を歩いていく・・そんなイメージを名曲達の中からピックアップしてみました。

オープニング 『サクセス・ストリート』※
(1986年9月1日発売 翔SHONENTAI A-2)
 デビュー前から歌っていたこの曲。デビュー曲候補ともなった一曲。こちらの曲は作詞:ちあき哲也さん・作曲:筒美京平さん・編曲:船山基紀さん。
そう、「仮面舞踏会」を作ってくださった方々なのですよね。
 この曲がデビュー曲だったら、どんな未来に変わっていたのだろう?と以前ふと思ったこともありましたが、「幻の一曲」とならず、ファーストアルバムに収録され、その後コンサートでも多く歌われてきました。
【栄光をつかむため、切磋琢磨する・・・】そんな若者たちの歌ですが、当時の少年隊とリンクしていて、この曲が好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

M-1『夢・きらめきダンシング』
(1986年10月30日発売 カセット/ミュージカル プレゾン “ミステリー” 抜粋A-1/1986年11月28日発売 CD DUET M-1) 
 今回の放送テーマの中でいうと「スターへの階段を上り始めた若者たちが、つかんだ夢への第一歩」といったイメージでこの曲を選びました。

 過去の放送で2回ほどPLAYZONEにちなんだ特集を行いましたが、今回も一つの柱となっていたのは『PLAYZONE』でした。
 季節は夏。少年隊ファンにとって「夏」と言えば『PLAYZONE』が当たり前にあって、実際観劇されていない方でもその名前を知らない人はいないのではないでしょうか。
 この曲、ミュージカルでは夢を見た若者たちが失意のどん底に陥り、夢も希望も見失いかけた場面で歌われているため、マイナーコードのスローなアレンジでした。
 音源化された時には、弾けるほどの若さと、明るさがあり、夢と希望で輝いている、そんな一曲に変わっていました。久しぶりに聞いたという人も多かったようですが、彼らの軌跡として刻まれた一曲です。

M-2『fin.』
(2020年12月12日発売 少年隊 35th AnniversaryBEST 限定盤 Disc 3 -PLAYZONE- M-15)
 もうすぐ8月が終わります。この時期が来ると思い出される一曲。テーマに沿ってお話しすると、夢を実現しスターとなった状況でしょうか。
 放送では、プレゾンの公演数・観客動員数にも触れてきましたが、本当に長い間続けてくれたんだなと改めて思います。
 この曲に関しては、寂しさが募る別れを連想させる曲というイメージを持っている方が多いと思います。そして、放送を聞いてくださっている方の中には、この番組が終わりを迎える時に流れるのであろうと思っていた方もいたんじゃないかなと。
 私も、最初は「最後の最後にかけよう」と考えていたのですが、それだと本当に終わりみたいに感じてしまって、この曲がこの先もずっと淋しさの象徴みたいになってしまうかなと思ったのです。

 もちろん、2020年までの空白の時間を思うと、淋しさが増す一曲ではありますが、東山さんが語っていた通り、「終わらなければ始まらないものもあります。新たに出会った人や感性に刺激を受けながら、自分たちはまた新しいものを作っていけばいい」。
 彼らはまさに今、新たに出会った人や感性に刺激を受けて新しいことにチャレンジし続けてるのではないかと考えた時に、この曲は、「一つの幕を下ろしたけど、その先にまた新たな未来が待っている」そんな希望の歌であって欲しいと思い、PLAYZONE大千秋楽の時期に合わせてこのタイミングで選ばせていただきました。

M-3『仮面舞踏会』※
(1985年12月12日発売 デビューシングル)
 曲構成するときに、この最後の曲が一番悩みました。その前の「fin.」という曲があまりにも壮大で印象的な一曲なので、どんな曲を持ってくればそのインパクトに負けないだろうかと考えました。
 インパクトにはインパクトを(笑)というわけではありませんが、一つの舞台が終わり、新たなステージに立つ。。それは原点に立ち返ることかなと思いこの曲を選びました。

 収録の際には、いつも会議室で打ち合わせをし、その後スタジオに入って収録という流れなのですが、この日は、会議室の打ち合わせが終わった後も、ガラスの向こうのスタジオまで馬場さんが入って、藤川アナウンサーに丁寧に説明してくれました。選曲に対する思いを丁寧に丁寧に馬場さんが伝えてくださったことで、藤川アナウンサーがそれに応えてくださり、素晴らしい回にしていただいたと思います。たくさんの方に伝わっていたら嬉しいです。

 放送日の前日、お誕生日だった藤川アナウンサーに多くのリスナーさんからたくさんのお祝いコメントが寄せられ、私まで嬉しくなりました。藤川さん愛されてるなぁ。思い出に残る回になりました。(もも)


木曜夜11時45分は ラジオ大阪『It's SHOWTIME!』
放送圏外の方は初月無料のradikoプレミアムで!

※「少年隊35th Anniversary BEST」(サクセスストリート・仮面舞踏会収録)は全国のCDショップ・オンラインショップで発売中です。