WACKオーデ2022、コント対決の感想を(それっぽく)本気で書いてみた

お忙しいところわざわざリンクを踏んでくださってありがとうございます。WACKオーデのコント発表を見ていたら、妙に感想なぞ書いてみたくなり、深夜につらつらと。

当方、25歳男。普段は広告系の仕事をしている社会人3年目です。WACKファン歴は4年強くらいで、合宿を追うのは今年で4回目になります。社会人になってからずっとリモートワークなので、基本的に毎年がっつり合宿を追ってきたのですが、年次も上がり徐々に忙しくなってきて、今年に関しては、深夜に倍速視聴でその日のニコ生を消化しています。

WACK以外にお笑いも好きで、2021年には約50本のお笑いライブを見に行きました。今日も終業後に「ツギクル芸人グランプリ」の予選会を見に行ってきたので、それが変なスイッチになって感想を書きたくなってしまった気がします。というか、そうです。

では!各組の感想と個人的な点数を書いていきます。当方は、お笑いサークル出身でも、NSCのOBでも、構成作家でもなんでもなく、「こういうの書いてみたかったから」という理由だけであくまで「それっぽく」書いてますので、くれぐれも一オタクの戯言と思って、斜めに読んでくださいませ。では!まだ見ていない人は下記から!(コント部分に飛べます。)その下にはStoryWriterさんの現地レポも貼っておきます。(画像URL引用させていただいています。)

① ハシヤスメ・アツコ&ドーウシロ・ユリ
ネタ時間→3:57
24:36:03~24:40:00

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8116.jpg

ハシヤスメの演技が自然で良かったのに加え、ドーウシロの声と「オタクっぽさ」が非常に良かったですね。マスクが肝になっていて、時代を切り取ったコントだと思いました。ただ、ハシヤスメのキャクターそれぞれがビジュアルの大喜利に終始してしまったのが残念です。口調がヤバい奴とか、思想や距離感がバグっている奴とか内面的な設定まで広げられると幅ができたかもと思います。加えて、唯一持っているタピオカミルクティーの小道具が何かの伏線かと勘ぐってしまったのですが、結局何もなかったのがモヤモヤしました。大きなホクロのキャラクターが出てきたので、タピオカと関連付けられたりした…かも…87点!


② 月ノウサギ&アユナC
ネタ時間→3:18
24:40:29~24:43:47

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8122.jpg

「おっぱいやーないかい」のフレーズ、イントネーションが耳に残るのでよく見つけたなと思いました。アユナの振り切り方はさすが経験値が違うというべきか、すごかったです。1問目の哺乳瓶~母乳、2問目のウマ娘~イチャキャバ、と回答のおっぱいへの近づき方も絶妙だったと思います。気になったのは、第3問「いっぱい」の「い」を「お」に変えるという問題。本来であれば「おっぱい」ではなく「おっぱお」になるので、ここを利用してスッキリ落とせた気もします。ただ、最後に月ノが、脱衣にもたつくというクダリも(おそらくトラブルですが)、笑いどころになっていたので、結果良かったかも。それ以外だと月ノが、終始舞台袖と会話していたのが気になりました。せっかく「番組のテイ」なので、まっすぐ座ってクイズに答えて、変な演出に戸惑う方が見やすかっただろうと思いました。91点!


③ ハナエモンスター&タンタン
ネタ時間→2:55
24:44:15~24:47:10

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8150.jpg

9組で唯一の漫才。漫才は演じ方に技術が必要な反面、つながりのないボケツッコミを羅列する作り方ができるので、コントよりも生み出す難易度は低いかもしれないと個人的には思っています。ですが、蓋を開けてみると漫才というフォーマットの強みを活かせていなかった印象です。強烈ツッコミのたびにテンポが遅くなってしまい、観客の心がわかりやすく離れてしまっていたと思いました。もう少しテンポを上げて、畳み掛けるような構成にしても、器用な2人ならできたのではないでしょうか。加えて、ネタの要としている「大分」のイメージがあまりしっくりこず、観客と笑いどころの温度差があったようにも感じました。「大分」を推すのであれば、もっと大分を軸にして、実は知られていない大分の魅力話とか、地元民にしかわからないあるあるなんかを入れるともう少しまとまったかもと思います。タンタンの馬乗り&タコ殴りに、ハナエが「タンタン?タンタン?」と連呼しているところは面白かったです。86点!


④ ユメカ・ナウカナ?&ヒメカ・ナウカナ?
ネタ時間→3:46
24:47:35~24:51:21

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8169.jpg

所謂、ロバート的キャラコントでしたね。ヒメカがキャラを完全に降ろしていて、振り切っていたのが非常に良かったですし、「勘」のいい人なのだろうなという印象を受けました。対するユメカの山本的、振り回されツッコミも細かく、丁寧で、確実に笑いを蓄積させていたのも良かったです。個人的には後ろで流れているテンポのよくわからない音楽がツボでした。それ以外にも随所に笑いどころが散りばめられていて「長いな」と思わせず最後まで駆け抜けた感じで面白かったです。94点!


⑤ MAHO EMPiRE&オキタユア
ネタ時間→1:50
24:52:16~24:54:06

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8180.jpg

元はバンビーノのマッサージのコントですね。ここまでの組で一番導入が自然で入り込みやすかったです。2人の空気感も肩肘張らない感じが好印象でした。体の特定の部位をマッサージすると、サンプラーのように、特定の音がなってしまうという設定なのですが、もう少し設定を生かした構成ができたのではないかとも思います。音をつなげるとWACKの音楽になるとか…?タンバリン~オチと終盤にやっつけ感が出てしまったのが少し残念でした。90点!


⑥ ネオ・トゥリーズ&ナ後
ネタ時間→1:58
24:54:26~24:56:24

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8189.jpg

コメントにもちょいちょいありましたが、オジンオズボーン篠宮のピンネタ「大林ひょと子」がベースでしょうか。新喜劇の「すんのかせんのかい」感も少しありましたね。リズムがあり、中途半端な間が生まれないため、スベりにくい構成になっていて、そこは計算されているなと思いました。終盤のなんでもありのカオス展開には、「途中で作家代わった?」とツッコミたくなりましたが、後半は後半で妙な中毒性がありました。最後のワードが曲振りになっているという仕掛けには感心しましたね。吉川さんのおかげで気づけて良かったです。短めでしたが、見どころが多いコントだったと思います。90点!


⑦ セントチヒロ・チッチ&カナエデーモン
ネタ時間→2:42
24:57:18~25:01:00

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8197.jpg

Mステを題材にしたコントでした。声量と「間」が不安な時間帯が続きましたが、実際タモリもあんな感じなので、ある意味、うまく演っていたという見方もできますね。所謂、「お前が歌うんかい!」コントなのですが、チッチのツッコミが2呼吸も3呼吸も遅かったのが非常にもどかしかったです。フリとしてチッチがもっと「歌いそう」感を出した方がオチが良くなったのではないかと思いました。インタビューコーナーで「この番組に出るのが夢だったので、今日は本当に気合が入っています」と言うとか…?82点!


⑧ アイナスター&MUTEKi EMPiRE
ネタ時間→2:06
25:01:15~25:03:21

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8206.jpg

アイナスとMUTEKiの温度?相性?が非常に良い塩梅で、9組の中で一番グルーヴ感があったと思います。終盤で観客を巻き込んで、舞台を3次元的に使ったのも大きな要因でしょう。導入はやや強引で、内容もほとんど無かったですが、声量とマイムでわかりやすくMUTEKiの「殻破り感」が出ていましたし、アイナスの振り回される演技も良かったです。この設定で乗り切るにはちょうどいいネタ尺だったと思います。88点!


⑨ パー・ルイ&PAST EMPiRE
ネタ時間→1:28
25:03:35~25:05:03

https://storywriter.tokyo/wp-content/uploads/2022/03/4K8A8213.jpg

1組はいると思われた、不倫イジりネタが最終組でしたね。順番的に、見ている側も疲れてきている時間帯だったので、これくらいの緩さがよいのかと思う反面で、不倫という美味しい素材を料理するのであれば、もう少し丁寧に積み上げて欲しかったなあという印象でした。「鬼滅の刃」に絡めたことで、自由度を狭めてしまった感じがします。「ピクトグラム」や「ヨガのポーズ」などの方がやりやすかったかもですね。まろまろ浄土は良かったので、あのレベルをイジりのスタート地点にしてほしかったです。83点!


以上です!全体的にレベルが高かったと思います!「お前がやってみろよ」はなしで!

個人的順位
① ユメカ・ナウカナ?&ヒメカ・ナウカナ?→94点
② 月ノウサギ&アユナC→91点
③ MAHO EMPiRE&オキタユア・ネオ・トゥリーズ&ナ後→90点
⑤ アイナスター&MUTEKi EMPiRE→88点
⑥ ハシヤスメ・アツコ&ドーウシロ・ユリ→87点
⑦ ハナエモンスター&タンタン→86点
⑧ パー・ルイ&PAST EMPiRE→83点
⑨ セントチヒロ・チッチ&カナエデーモン→82点

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