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2023/8/5 新宿 Nine Spice Gensenkan

勝手にLive Report

2023/8/5 新宿Nine Spice
3LA presents
HAERERE+herside split CD release show 


先日3LAの企画で九州のhersideとHAEREREを呼んだライブに行ってきた。
正に色々なスケジュールの合間を縫って30分ほどしか滞在出来ないが最後の3バンドどれか観れたらいいと思って新宿に向かった。

Gensenkan


会場に到着するとちょうどGensenkanが音出ししてスタートする直前だった。Gensenkanは自分達のsikの最初のリリースと同じくらいのタイミングでCDをだしていて3LAで知った。
ジャケットもグロテスクでオリジナリティがあってとても印象に残っていた。メンバーが書いている物らしい。
たまにTwitterで流れてくるタイムラインでもメンバーの方が上の世代の激情のバンドやっている人に棘のある的を得た事を言っていたり、どこかで観たいと思っていた。

これに関しては歳を重ねたりすると仕方ないし責めれる事じゃないとは思いつつ、
同時に若い時や調子良い時にだけ威勢の良い事を言っていたけど、今活動が停滞していたり、格好つけた事を言って同じサイクルを繰り返す同年代に苛つく気持ちもある。
吐いた唾は吐いた事も忘れて返ってきた事も忘れて乾いてる。
マイホームや金、事業、家族を音楽の代わりにSNSにあげて承認欲求を満たして昇華しないで音楽で昇華してくれよなんて思ったり。でも他人がどうこう言える事ではないし、人生色々な事情がある事を知ってしまったから自分はもう口には出来ない。

脱線するがこの流れのこのツイートも自分も思う所があった。前にバンドやっていた時にも感じていた。激情やらパンクやらハードコアと言っても結局表面的な部分だけ影響受けて主義や思想や主張や活動にはあまり影響は受けてないんだなと思い寂しい気持ちになった。
(勿論皆がそういう訳ではないが)

今先輩方にインタビューをしたり、縁あって関わる上の世代のバンドマン達の活動を改めて知るとやはりアクションありきなんじゃないかなとも思える。
上の言葉を借りるなら”思考”からの行動の結果で、結果的に後に影響を与えるようになったように自分には見える。思考からの行動が自分は大切だと思ってる。

”音楽さえよければいい”と大昔から唱え続けられた洗脳のような正論で何かを起きるのを待つんじゃなくて、自分達主導の自力DIYの活動とその過程で生まれた音楽じゃないとリアリティがないし、それに自分達が望む範囲の拡がりも得る事が出来ないし、なによりインディペンデントの先人達がそれを証明しているように思う。


脱線したから話を戻す。
Gensenkanは3LAでもレビューでショボいサウンド的な(褒め言葉)言っていたけどライブだと音圧もありそこまでショボくなく、個人的にはとても衝動的で家に帰ってギター弾きたい、曲を作りたい、ライブをやりたい気持ちに駆られたし、早く次の作品を作ってリリースしたい気持ちになった。
とにかくバンドがやりたくなる音楽で熱がこもった演奏だった。
city of caterpillarを繊細さなく暴走するようなサウンドに感じたり、でもコードが要所でカラフルでヨーロッパの激情ぽかったりして格好良いな!って思う事ばかりだった。

MCで喋ってた事も全てが理解出来た訳じゃないが明確な自分がやる自分の主張があるのがいいなと思った。
彼らのTシャツのメッセージも偏っていて借り物じゃない自分達の表現をしていて、こうあるべきだよなと改めて襟を正された。

バンドや音楽を何かに影響うけて始めてやっていくと結局自分そのものじゃないといけないと気付くんだけど、どこかバンド村の音楽ルールや自分達の仲間のこうあるべきに縛られたり、寄っていってしまう。
だけど音楽の前に自分自身の表現は何かに制限されずとらわれずやらないとしょうがないし何も残らないよなと思う。
何も残らないって言うの他者の評価や数字ではなく自分自身にとっての話。


でもライブで一つ気になったのは俺が神経質なだけで、周りがなんとも思ってなければいいのだけれど、ライブ中におそらくよかれと思って近しいのか分からない客が身内ノリな茶化したヤジはキツいなと思ってる。バンドは緊張感持ってやってるのに客が身内ノリ感だすなよって。動画で観た時に気にならなかったから自分の勘違いだったらいいのだけど。

結局時間もあってGensenkanを観て急いで会場を後にして九州の2バンドは観れなかったけどGensenkanは月並みな言葉だけどめちゃくちゃ良いバンドだった。



次の9/23の自分の企画


人の話ばかりじゃなくて、自分のsikと9/23の企画についてもまた追って更新していく予定で、リハもスケジュール準備して、zineは文字起こしをしてる最中です。
それとI have a hurtのvoの蜷川氏と勝手にMEIANのEPを語るレビューも更新予定です。


引き続きタイミング合う方は是非来月MEIANを呼んだsik/Burn Myself Recordsの企画に是非!
予約は特にいらないです。

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