SEAが両投げ投手Cijntjeを獲得した、たった一つの冴えた理由(大嘘)
こんにちは。B-Catです。
今回はネタ記事になります。
2024年ドラフト一巡目にて、我らがSEAの指名順は15位でした。
この時点では(投手でいうと)YesavageやCaminitiなどが残っており、ドラフトの事前予想にて特にYesavageを予想するSEAファンの方も多かったです。
ところがフタを開けてみると、SEAが指名したのは両投げ投手のCijntje。
確かに両投げという希少価値を見れば魅力的ですが、身長が約180cmと小柄だったり、出力的には先述のYesavageやCaminitiが上回っている感じがあるため、SEAの指名はややサプライズ寄りだったといえそうです。
しかし我らがSEA、ドラフトにおける投手指名とその育成には(一応)定評があります。
現状の先発ローテーション5人において、うち4人は生え抜き。GilbertとKirbyはオールスターにも選出されています。
そのSEAが考えなしに、ただ両投げだからというだけで指名するでしょうか?
そう、SEAフロントには、Cijntjeを指名するドデカい大きな理由があったのです。
両投げの先発なら中2日で投げられるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そう、これこそがSEAフロントがCijntjeを指名した、たった一つの冴えた理由なのです。
右腕で投げてfWAR5.0、左腕で投げてfWAR5.0。合わせてfWAR10.0。
fWAR10.0以上を稼ぐ先発投手の爆誕や!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
冷静になって前例を見てみる
さて、両投げ投手というのはMLBの歴史の中でも相当に貴重です。そのうち1900年以降でメジャーに昇格できた投手は、グレッグ・ハリス(1981~1994までMLB)とパット・ベンディット(2015~2020までMLB)しかいません。
この時点で(投打二刀流ほどとは言えませんが)相当に貴重なわけです。
さらに両投げでメジャーに昇格できた先発投手という点では、グレッグ・ハリスしかいません。
なおハリスはずっと先発というわけではなく、基本はブルペンでシーズンによっては先発で投げることもある、といった感じでした。
グレッグ・ハリスが先発投手として最も多く登板したのは1990年。この年は34回登板し、うち先発での登板は30回でした。
先発投手としてシーズンフル稼働した場合にはまあこれくらいの数値になるだろうという感じで、流石に中2日の登板だとかそういうことはしていないようです。
両投げ投手と両打ち打者が対戦したら?
さて、両投げ投手が出てきた時に少し疑問が生じます。
「両投げ投手と両打ち打者が対戦したらどうなるのか?」
一般に「右打者には右投手が、左打者には左投手が有効」と言われることがあります。
そのため、右打者が出てきた時には右投げを、左打者が出てきた時には左投げをしたい気持ちがあります。
しかし相手打者が両打ちだったら?
どちらがどちらの腕で投げるか(もしくはどちらの打席に立つのか)、一生決まらないのではないでしょうか?
実際にこの事例が発生したことがあります。(詳細はWikipediaの下記ページにあります)
先ほど名前を挙げた、1900年以降でメジャー昇格した2人の投手。そのうちあまり扱わなかったブルペン専門の投手。パット・ベンディットです。
彼と打者は投げる腕と立つ打席をコロコロ変えようとし、一球目の準備までに5分くらいかかってしまいます。
そのため審判は「まず打者がどちらの打席に立つかを決め、その後投手がどちらの腕で投げるかを決める」という形で裁定しました。
なお、この裁定になったのは単にルールが決められていなかったからです。
その後、「まず投手がどちらの腕で投げるかを決め、その後打者がどちらの打席に立つかを決める」(パット・ベンディット・ルール)が作られたのでした。
このため、たとえばCijntjeとCINのDe La Cruzが対戦する場合、まずCijntjeが投げる腕を決め、その後De La Cruzがどちらの打席に立つかを決めるわけです。
その時が訪れるよう、Cijntjeが順調に成長してくれることを期待してこの記事を締めたいと思います。
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