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b8ta Coffee誕生ストーリー

b8ta Tokyo - Shibuyaでは、他店舗には無いカフェスペースを備えていることをご存じでしょうか?オープン時より大人気となった、b8taのコーヒーですが、実はNOG COFFEE ROASTERSとの協業により運営していました。

「美味しいコーヒーをもっと普通に」をコンセプトに掲げるNOG COFFEE ROASTRERSと提携することに至った背景を、立ち上げに携わった3名に伺いました。

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(左から石津、野口、春山)

【野口 航太:NOG COFFEE ROASTERS代表】
1995年 神奈川県出身
2014年 スターバックスでのアルバイトを機にコーヒー業界でのキャリアをスタート。
2018年 メルボルンへ渡豪、現地カフェでバリスタとしてのキャリアを積む。
2019年 帰国後、NOG COFFEE ROASTERSを設立。
武蔵小山に1号店、品川に2号店をオープン。
2020年 埼玉・浦和に3号店NOG COFFEE BREWERSをオープン。
2022年 エスプレッソマシン等の機器販売やカフェの運営受託も開始し、コーヒー販売に留まらず事業を拡大中。

【石津 真一:カフェ・飲食コンサルタント】
1974年 福岡県出身
1999年 スターバックスへの入社を機にコーヒー業界でのキャリアをスタート。
2013年 新業態ネイバーフットプロジェクト参画。
2018年 コンサルタントとして独立、数々のカフェや飲食店の立ち上げに従事。
現在はバリスタのみならず、焙煎機の販売や新規業態のコンサルタントとして活動中。

【春山 智博:b8ta Japan株式会社 Head of Retail】
1977年 東京都出身
2020年 外資系リテール・フードサービス企業等を経て、b8ta Japan入社。
     運営統括として店舗の立ち上げや新規事業開発に従事。

ーまずは、NOG COFFEE ROASTERSについて教えてください。

野口:「美味しいコーヒーをもっと普通に」というコンセプトを掲げています。コーヒー好きの方もコーヒーにこだわりのない方も、当たり前に美味しいコーヒーを飲んでいるような世の中を創ることを目指して活動しています。2019年8月に開業して、今は武蔵小山に焙煎所を持ち、品川と浦和に出店しています。焙煎機やエスプレッソマシンの販売、日本にまだ輸入されていない機材の導入を進めるなど、コーヒーをトータルでサポートできるチームとなっています。日本のコーヒー業界は10年遅れていると言われているため、世界に遅れを取らないよう牽引していきたいと思っています。

春山:アメリカやオーストラリアはコーヒーを飲む文化があるためカフェ文化が昔から進んでいます。そのため機材に投資しやすく、マーケットの大きさがそもそも違う。日本はお茶の文化なので、レストランに行くと無料で飲めますよね。

ーNOG Coffeeのブランド名の由来は?

野口:“Not Only Good Coffee” の頭文字を取っています。私たちノグコーヒーロースターズは美味しいコーヒーを取り扱うことを特別なものにするのではなく、誰であっても、どこに行っても「美味しいコーヒーがいつでも身の回りにある」世の中であることを目指します。

ーロゴの意味を教えてください。

野口:自身の名前が「航太」で、広い海を航海していこうという思いで、コーヒー業界の本質的な循環を支えていきたいという思いを込めています。
店舗でのデザインは全て自分で担当していて、例えばハウスブレンドは船のイラストにしてます。

ーなぜb8taとNOG COFFEEが協業することになったのでしょうか?

春山:b8ta Tokyo - Shibuyaをオープンする時に、「カフェを併設してコミュニティ形成を進めていきたい」と考えました。b8taのことを知らなくてもカフェがあるととっつきやすく、今までと違った切り口でお客様と接点を持てるのではと思ったのがきっかけです。そこで新しいチャレンジを続ける野口さんに声をかけました。コーヒー豆を仕入れる会社は無限にありますが、NOG COFFEE ROASTERSさんは新しいチャレンジを続けています。「リテールを通じて人々に“新たな発見”をもたらす(Retail Designed for Discovery.)」のミッションを掲げるb8taと親和性があることも決め手になりました。

またb8taは日々オペレーションが変わるので、柔軟に働いてくださるパートナーを探していました。バリスタを生業にしている方は専門性が高く、既定路線があり「コーヒーしか入れたくない」という方もいらっしゃいます。石津さんはプロテインの提供等のb8taとしての業務にも進んで手を貸してくださるため、一緒にやりたいと思いお誘いしました。

野口:たまたまb8taと協業する前にビジネスモデルを紹介する本を読んでいて「面白いな」と思って気になっていたのがb8taでした。協業の声をいただき、共に新しいチャレンジができると思い前向きにお返事をしました。

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ーb8ta Tokyo - ShibuyaでのNOG COFFEEの特徴は?

野口:NOG COFFEEのハウスブレンド「THE MERRY」を使用しています。これから広いコーヒーの世界を航海・冒険をしていくことを考えて、名前の由来はワンピースのメリー号です。ブラックでもミルク入りでも美味しいことを目指して、華やかなニュアンスを表現しました。昔ながらのコーヒーが好きな層と、近年流行っている浅煎りのサードウェーブのコーヒーが好きな層と、どちらにも美味しく飲んでいただけるよう両方の良さを詰め込みました。産地はグアテマラ、エチオピア、ブラジルです。

ーb8taにはどんな印象を持っていますか?

野口:「売らない店舗」のビジネスモデルが面白いなと。例えばカフェで接客をしていてお客様に感想を伺うと、ほとんどの方は美味しかったですと言ってくださいます。作っている本人の前で美味しくないとは言いにくいですからね。でも、b8taではそんな時でも、お客様の思いを100%引き出して行くことができる。お客様の本音を会話の中で掴むことができるのはb8taの強みだと思います。

石津:サービス業としてもb8taはとにかく新しいです。普通の小売であれば、最後に「買ってくださいね」と直接なり遠回しで伝えることが多いですが、b8taは売ることを主目的としていないので「買ってください」と言わないですよね。お客様も身構えることなく自然な会話を楽しむことができます。買ってくださいと言われていないのに買いたくなる、そこで生まれる購買体験は満足度が高いです。

野口:コーヒーは主役ではなく引き立て役で、何かと何かを繋ぐものだと思っています。人と人、仕事と仕事、1 日と 1 日の「間」に存在し、日常に溶け込む存在として、 また誰かの特別な存在として、精神的な面でも豊かにしていけるよう在りたいと思ってます。少しでも多くの笑顔を生み出したいですね。

ーb8ta Tokyo - Shibuyaカフェでのこれからの目標を教えてください。

春山:店舗内のカフェを通してお客様に「発見と体験の場」をより楽しんでいただけるよう、今後は夜にアルコールを提供する事も考えています。人々が気軽に足を運びたくなる場所として、ますます新たな挑戦を続けていきたいです。

野口:b8taの特製ブレンドを考案中です。味や香り、どういった場面で飲むことを想定しているか等、b8taで得意としているヒアリングを通してお客様に求められる究極の一杯を生み出したい。渋谷からオープンなコミュニティを作成していきたいと考えています。


ー4月1日から何かスペシャルな取り組みをされるそうですね。

春山:店頭でNOG COFFEE ROASTERSのPop upを展開します。展示機材や焙煎機の写真を掲出し、カフェの出張所としてお客様に新たな体験を提供します。これまで店舗奥のバーカウンターでコーヒーを提供していましたが、より気軽にb8ta Cafeを体験いただきたいです。

野口:新しい発見と体験をしたい方も、ふらっとくつろぎたい方も、どんな人でもふらっと立ち寄りたくなる空間を目指しています。そして少しでも多くの笑顔を生み出したいですね。

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