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BUMP OF CHICKENに思うこと。

BUMP OF CHICKENのライブに行ってきた。

BUMP OF CHICKENは幅広い層のファンがいるので、知ってる人もとても多い。名前を出すとだいたいみんなが、ああ、あのバンド。という反応をする。

ライブに行けたのは、同じくBUMP好きの職場の先輩が「好きなら一緒にライブ行く?」と誘ってくれたのがきっかけだ。
BUMPはとても人気なバンドなので、チケットを取るのが大変なのだ。まさか行けるとは思ってなかった私はびっくりしながら二つ返事で便乗させてもらった。これだから人生は何があるかわからない。

無事チケットも当たり、ライブ当日が来た。
朝が早くてグッズ戦争に参加できなかった私は先輩が買ってくれていたグッズを身に纏い、記念写真ブースで写真を撮りながら、ライブ開催を待つ。

私がこのバンドを好きになったのはいつだったか。そうだ、高校の昼休み。放送部が生徒からのリクエストで流す曲の中にBUMPの曲があった。なぜかその曲に強く惹かれ、友人にアーティストを聞いて、曲名もわからないのに下校した後すぐTSUTAYAに走った。

あれからずっとBUMPが好きだ。

オープニングテーマの演奏が始まり、次々と曲が流れる。
「ray」という曲が流れた時、私は気付いたら泣いていた。いつもウォークマンで聴いているときは全く泣かない。しかし、実際に生で曲を聴いていると、以前この曲を聴きながら頑張っていた記憶が蘇ってきた。あの時頑張って良かったな、とか大好きなバンドに会えるなんて思ってなかった、と言ったさまざまな考えが頭の中をものすごい速さで駆け抜けていって、涙を溜めていた目から雫がこぼれ落ちていた。そうなるともう止まらない。嗚咽を我慢するくらい泣いていた。びっくりしている同行者のタオルを奪い、涙を拭いた。泣きながら見た、会場のスクリーンから漏れ出る煌びやかな光と響き渡る声を私は忘れないだろう。

その後もMCを交えながら、ライブは進んでいく。メンバーの仲の良さ、バンドや曲に対しての考え、そして、今年が結成22周年であることから時間の経過による曲のメッセージ性の変化とか一生懸命話してくれた。私はボーカルの少し焦っているような、でも考えて、全身で言葉をファンに伝えようとしている姿が好きだ。

神様みたいだな、と思った。ステージから席が遠く離れているせいであまりちゃんと見えなくて、米粒くらいの大きさだったけど、白いTシャツを着て懸命に歌うボーカル、楽器を演奏しているメンバーがはっきり見えた。神様なんて信じていないけど、実際いたらこんな感じなのかな…とぼんやり考えていた。いや実際自分にとっては、苦しい時に何回も救われているので神様同然なのだが。

そんなことを思ったり全力で腕振ったり叫んだりしていたらあっという間に終わってしまった。楽しい時間は本当に待ってくれない。
もっと聴いていたい、という気持ちが止まらなかった。この時代に生まれて、このバンドに出会えてよかった。よく14歳の時に出会ったものに人は一生ハマると言うが、私にとってBUMPがそれだと思う。14歳には出会っていないが、これからも私の人生に寄り添ってくれるんだろうな。
いつかまた会いたい。

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