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焼酎

今日は、どうにも眠れそうにない。気持ちを棚になおさんとなと思い、自分に向けて。

大好きだった祖父とお別れをした。

孫の私たちには、多くを語る人ではなかったけれど、何事にも一生懸命な姿、家族や、私たち、周りの人を想う気持ちの温かさをそばに居ながら感じていた。

朝5時には家を出て、どんなに忙しくて帰りが遅くとも、祖母の作る夕食は必ず毎日食べ、家族のことを誰よりも大切に思っていたんだよ。って親戚のおじちゃんやおばちゃんが話していた。家でも、会社でも大黒柱であった祖父。皆んなのお父さんだったようだ。全力で何事も挑む姿、人が良すぎるのではないかと思うくらいに、誰かが助けを求めればすぐに駆けつけ、周りの人への感謝の気持ちで溢れていた。

祖父と一緒に住んで、11年だろうか?
私は祖父のことを、人生をどれだけ知っているだろうか?おじいちゃん子(自称)の私は、わりと祖父のことを知っていると思っていたが、知らないことだらけで初めて知る祖父の姿ばかりだった。

ー何にも知らないじゃん私って。

身近にいる人ほど、知らないことが多いのかもしれない。父や母、祖母、弟のことをどれだけ知っているだろうか?好き食べ物、好きなこと、悲しかったこと。きっと知らないことだらけだ。少しづつ、知っていきたい。家族だから?なかなか照れ臭くて言えない感謝の気持ち。身近な存在すぎて、忘れてしまいがちな感謝の気持ち。身近にいる人こそ伝えないと。


なぜ私はいつも失ってから気づくのだろうか。そばにいる時に、言えなかった感謝の言葉の数々、たった一言じゃないか「ありがとう」、「大好きだよ」
側にいる時は、照れ臭くて、面と向かって言うことができなかった。でも、言える時に言っておかないと、居なくなってしまってからでは遅いのだ。伝えられる時に伝えよう。照れ臭くてなかなか言えない感謝の気持ちも、ちゃんと言葉で、行動で、表情で、全身で伝えよう。
家族を大切にしよう。友人や、周りの人を大切にしよう。改めて、心からそう思ったよ。じぃじ、教えてくれてありがとう。

人生の1/4が過ぎた今、私は全力で生きているだろうか?祖父のようにカッコいい大人になれるだろうか?
人生何歳まで私が生きるかは、分からないが祖父のように全力でこれからの人生を過ごしていきたい。

ありがとう。
ばぁちゃんのことも、家族ことも、心配しないでください。私たちは少しづつ前を向いていきます。じぃじとばぁばの互いを想い合う姿をみて、私もいつか2人のよう互いを心から愛し合える人と一緒に生きていきたいな。

私は今、少しづつだけれど、自分のペースで毎日を全力で過ごしてるよ!!じぃじの孫で心から幸せです。きっと、最後に病室で私向かって頷いてくれたのは、私の背中を押してくれてたんじゃないかって思えてなりません。

ーこら、なんしょっとか!って。

立派な大人になるからね!どうか、家族のことを私のことを見守っていてください。


ありがとう。焼酎一緒に飲もうね。


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