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2022 NHKマイルC(GⅠ) 予想

今回は本命しか購入する予定がないので、いつもと違った形式で書き進める。

◉インダストリア


まずはこの馬の全レースの軽い回顧から。
 
・新馬戦(東京1800m)
13.0 - 11.5 - 12.5 - 12.9 - 12.6 - 12.0 - 11.1 - 11.2 - 11.5 (62.5-33.8)
(この馬の上がりは33.4)
→東京競馬場は開幕週ということで少し時計は出る馬場状態だった。ただ、スローかつ内前有利で前が止まらない馬場だったので2着はまぁ仕方ない。
・未勝利戦(東京1800m)
12.9 - 11.7 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.0 - 11.3 - 11.1 - 11.9 (61.3-34.3)
(この馬の上がりは33.5)
→1頭別格の脚。
・ジュニアカップ(中山1600m)
12.5 - 11.6 - 11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.1 - 11.8 (60.1-34.8)
(この馬の上がりは34.3)
→パトロールビデオを見れば分かるが、最後の直線で大きく左によれながら加速。左回りの方が適性は高いとみる。マイルの流れ(ただし、前半3F36.0というスロー)にも好位につけることができたことは大きな収穫。
・弥生賞(中山2000m)
12.7 - 11.6 - 11.9 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 11.8 - 11.5 - 11.4 - 12.3 (61.1-35.2)
(この馬の上がりは34.9)
→圧倒的な内前有利、大外ぶん回しで距離ロス大きく上がり最速を考えるとかなり強い内容。
弥生賞上位組が皐月賞でもある程度上位に来ていることから、このレース自体のレベルは低くはない。
上がりが35秒近くかかる、この馬には苦手な馬場・展開。
 
このローテーション、なんだか去年NHKマイルCを制したシュネルマイスターが頭によぎる。
 
シュネルマイスター
ひいらぎ賞:12.2 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 12.5 - 12.4 - 11.7 - 11.8(1:35.8)
→加速力は目を張る物があり内容はいいものの、時計面が平凡。
弥生賞:12.7 - 11.6 - 12.4 - 13.0 - 12.9 - 12.6 - 12.3 - 11.6 - 11.0 - 11.9(2:02.2)
→ドスローからの前残り、時計面も平凡。
 
グレナディアガーズ
朝日杯FS:12.5 - 10.4 - 10.8 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 12.0(1:32.3)
→真ん中が伸びる馬場だったが、Hペースで強いレース内容。
 
セリフォス
朝日杯FS:12.6 - 10.6 - 11.1 - 11.9 - 12.1 - 11.9 - 11.2 - 12.1(1:33.6)
→圧倒的な外差し有利、直線では伸びる外を通っての2着、ただしタフで時計かかる馬場。朝日杯FS上位組が皐月賞でも好走していたことから、このレース自体のレベルは高かった。今年の2歳戦は、「朝日杯FS>ホープフルS」で間違いないだろう。
 
時計面だけで比較すると、「インダストリア>シュネルマイスター」&「グレナディアガーズ>セリフォス」でありNHKマイルCで「シュネルマイスター>グレナディアガーズ」であったことから、「インダストリア>セリフォス」となる。もちろん馬場コンディションの違いやレース展開の違いはあるが。
 
去年のシュネルマイスターのNHKマイルCまでの走りを見ても、そこまで強さを感じられなかった。(血統的なポテンシャルがあったのかもしれないが自分には分からない。)むしろ、インダストリアのここまでの4戦、特に近2走の方が内容的には圧倒的に濃い。去年のNHKマイルCに関しては内容としては非常にレベルの高いレースであったが、メンバーレベルに関しては恵まれたと思っている。今年の方がメンバーレベルとしては高いと考えている。想定人気上位3頭はマイル重賞を勝利しているだけでなく、セリフォスは重賞2勝マイルGⅠ2着、ダノンスコーピオンはマイルGⅠ3着、マテンロウオリオンは実質重賞2勝と、マイルを主戦とした強豪である。

【ダノンスコーピオンとの比較】


 
ダノンスコーピオンはとにかく前走のアーリントンCが強かった。内前有利だったにもかかわらず、外を通っての差しきり勝ちだったので着差以上に評価できる。東京競馬場で行われた共同通信杯では大敗したものの、状態面が明らかに不調だったし広い東京コース自体は合っている。インダストリアと肩を並べるのはこの馬くらいだと思うが、アーリントンC開催週の木曜金曜に雨が降りタフな馬場になった分、反動が大きいと思う。ローテーションや状態面の差で本命よりは評価を下げた。

【マテンロウオリオンとの比較】


 
マテンロウオリオンは万両賞を出遅れからアルーリングウェイを豪脚で差しきり、一転してシンザン記念を先行して勝ちきり、NZTも一旦は差したが差し切り返されての惜しくの2着だった。万両賞とシンザン記念に関しては、馬場が明らかに向いたのである程度の評価はしつつも、という感じで、NZTは最後差し返された(しかも距離不安されていたジャングロに)のが気になる。もちろん重賞で好走できている分地力は高いが底が見えている感じがして、東京1600mという舞台だとインダストリアと比べると一つパンチに欠ける印象。

【適性について】


 <+ポイント>
持続力勝負よりも瞬発力勝負
→NHKマイルCは例年途中でペースが緩み、最後の3Fで最速の脚を使える馬が好走傾向にある。
中山よりも東京向き
→直線の長く広いコースの方が、終いの脚を使えるこの馬にとっては歓迎。左によれる癖あるも、左に馬が入ればまっすぐ走ってくれるのでは。
・このタイプの馬は、休み明けの方がパフォーマンス高くなる
→経験則的なものなのでこれに関しては“直感”と言うしかないが、サンデー×ノーザンの馬にはそういうイメージがある。
鞍上大幅強化
→NHKマイルCがレーン騎手来日後の当週の東京開催であれば評価は上げれないが、翌週の東京での騎乗なので、芝やコース形態など感覚を取り戻すことができる。
良馬場開催
→パンパンの良馬場で、パワーの要さない軽い馬場の方が圧倒的に向く。
 
<-ポイント>
マイルよりも1800mの方が高そう
→マイルだとやや忙しい印象。序盤の速い流れについて行けず脚が溜めれない、という可能性も。先行勢が揃っているため、流れる可能性も。
血統
→リオンディーズ産駒の特徴として、1800mなどの非根幹距離を圧倒的に得意としていて1600mや2000mなどの根幹距離は成績があまり芳しくない。1600mでは中山でこそ好走しているが、他の競馬場では相性が悪い。インダストリアはこれに全て該当していて、血統派の人は黙って消す1頭なんだろうな。

【馬体について】


 
今走と前走の馬体を比較して、成長力・状態面の縦比較する。
(画像は競馬ラボさんのものを使用してます。)

<+ポイント>

→明らかに前走より詰まって引き締まった(赤線ライン)、マイル仕上げ。
トモ
→ラインがくっきり表れボリュームも増した。

<-ポイント>
右前蹄に補修跡
→調教で素晴らしい動きを見せているとは言え、完治してはいないことをとどめておく必要あり。
毛艶
→やや前走の方が良いも、皮膚を薄くみせており及第点。
 
余談だが、今回のNHKマイルCのフォトパドックでズバ抜けてよく見えた馬は、マテンロウオリオン

~~~~~とりとめないお話~~~~~


この日をどれだけ待っていたか。
大阪杯でジャックドールとエフフォーリアが負けてからなんだか魂が抜けた日々が続いていて、ここ最近の重賞予想も全然調子が良くなかった。しかも大負けもしちゃって、4月はタコ負けだし、、。
この気持ちを切り替えれるような熱いレース・馬がいないかなぁと過去のレース回顧をしていたら、見つけた。そう、インダストリアだ。というか、弥生賞が終わった後から次レースは買おうと決めていたんだけどね。まさか東京のマイルという適正舞台でレーンが乗ると決まった日には、川端通りで一人でガッツポーズしちゃったね。頼むぞ、レーン。そして、インダストリア!!!
 
Twitter:@b1_nty


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