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#どんぐり吹 いち参加者の雑感

今年になってから合唱での参加を決めた「どんぐりの吹奏楽団」、第1回公演を(おそらくは)無事に終えることができました。

当日の現地ご来場者数は200名近く、リアルタイム配信も常時500人以上の方にご覧いただいていたそうで、嬉しい限りです。なんと今回はYouTubeでアーカイブ配信も行っているので、もしまだご覧になっていない方はぜひ演奏の方からどうぞ。

登録者数1000人を目指していると聞いたので、お気に召したらぜひ登録もお願いします。次回公演のお知らせが目に留まりやすくなるはず。)


多くのホールが閉鎖させられたり休館したりというご時世で、アマチュアの楽団が、有観客・生配信・アーカイブ配信のハイブリッド公演を実現できたことは大きな成果だと思うので、いち参加者としての気付きや雑感を、なるべく記憶が新鮮なうちに書き留めておきたいと思いました。

延期した結果、偶然にも「5月に」「所沢で」「トトロの曲を」演奏できた

本来は2020年9月に予定されていた演奏会。時勢を鑑み、延期が発表されたのはちょうど1年くらい前だったでしょうか…

今回のメインプログラム「となりのトトロ」の登場人物といえば「サツキ」と「メイ」。

そして、延期日程は「5月」。

場所は、物語の舞台となった「所沢」。

ねらったものか偶然かは分かりませんが、3倍録画のビデオテープが擦り切れるまでトトロを観た私にとってはとっても嬉しい舞台でした。


無料公演・無料配信という判断

演奏会に来て/観てくださった方から「これで無料はもったいない」という言葉を多く耳にします。「課金できない不具合」はある意味ありがたいお言葉ですよね。ありがとうございます。

収録/配信機材&スタッフという普通の演奏会では発生しないコストが多くかかっているはずだし、もともと有料公演を予定していたそうなので、無料公演・無料配信というのは大きな決断だったのだと思います。


おそらく一番大きな要因は、集客。

演奏会というのは多くのお客様にご覧いただいてこそ完成するものだと思います。無料にすることで、より多くの方が「気軽に」聴けるようにしたかったのではないでしょうか。

もし有料だったら?

たぶん、会場に聴きに来てくれる人数はあまり変わらない(外出を避けたいという気持ちと、移動にかかる金銭的時間的コストの方がチケット代よりも高い)。

生配信は、視聴数が数十分の一になっていたのではないでしょうか(無料DLのゲームで課金するのは全ユーザーの数%らしいですよ)。

アーカイブ配信については、不可能だった可能性すらあると思います(権利処理、収益の分配などの工数がかかり続けてしまうので)。

「無料公演にする」という大きい決断をしたことで、より多くのお客様に聴いていただくことができたのだと思います。

私自身も、会場にお誘いした友人がご家族を連れてきてくれたり、職場の人が配信を観てくださったりしていました。きっと色々なご家庭で「これ私の知り合いが出てて」「えっすごいじゃん」といった会話が交わされたことでしょう。状況が落ち着いたら、もしかしたら次回の公演はご家族でお越しいただけたりするのかもしれません。


有観客の良いところ

どんなに配信技術が向上したところで、やっぱり生じゃないと受け取れない情報があると思うのです!!

ホールの響きとかほんのり伝わってくる振動とか公演中のことだけではなく、例えば電車の時間を調べたり、着ていく服を選んだりといった「コンサートのために費やす1日」そのものがイベントだし思い出だと思うので。「良いコンサートだったね」にとどまらず「楽しい一日だったね」というには、やはり現地に行くことが必要だと思うのです。

奏者にとっても、客席にお客様がいるのといないのでは演奏への熱の入り方が全然違うのです(配信はまた気持ちの持っていき方が違うのです。緒方恵美さんも仰っていましたが)。「音楽があって、お客様がいて、はじめてコンサートになる」基本的なことですが改めて実感します。

生配信の良いところ

コメント機能があるので感想を言い合ったり、Twitterを活用することで現地にいるお客様同士や奏者とリアルタイム交流ができるのはとても面白かったです。「場所を共有できなくても、楽しい時間を共有できる」のだなぁと思いました。

もちろん機材トラブルのリスクはあるし、今回回線はぜんぶ自前だったそうなのですっごくすっごく大変だったと思います…運営さんのチャレンジ精神に脱帽ですホント…。

アーカイブ配信の良いところ

当日時間が合わなくて見られない人、あとからコンサートのことを知った人、そういう人でもアクセスできるのがアーカイブ配信のいいところ・・・と思っていたのですが、今回は何より

奏者が、あとから見られる

というのが良いなぁと思いました。たしかにいつも「分身して歌ってる自分と客席にいる自分を並列稼働させたい!耳だけ会場に置きたい!」って思いますものね。アーカイブはそれができるのだから素晴らしいです。

練習・当日のコロナ対策

「運営会議の大半はコロナ対策」だったと聞きました。音楽以外のことで工数を割かれるのは不本意だったと思うのだけど、おかげで安心して参加することができました。

合唱セクションがマスクなしということに驚かれた方も多いと思いますが、あれもステージ直前までマスク着用、舞台上は合唱連盟等のガイドラインに沿った安全距離の確保、ノーマスクでの会話・発声は一切禁止、という努力と工夫のうえで成り立っております。体調の都合で、当日の出演を見合わせてくれたメンバーもいました。

何をどこまでやれば良いのか今になっても良くわかりませんが、少なくとも「ここまで対策してダメならしょうがないよね」と思っています。

具体的にどんなご苦労があったのか?については運営さんのツイートおよびnoteをご覧ください。

運営さんはじめ、ご協力くださった皆様本当にありがとうございました!!第二回のお声掛けを楽しみにしております。

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