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【エスパー統一】クエスアルマイエッサン【ダブルS1最終634位】

 


最終順位
対戦成績(サブロム除く)

    ポケモンSVの最初のシーズンでひとまずの目標にしていた最終3ケタを達成できたので、S1ということもあって構築記事を残しておこうと思います。

目次:
1.構築の出発点
2.並びの完成まで
3.PTのポケモン個別紹介
4.選出方針
終わりに

1.構築の出発点


 

・グレンアルマの採用


 S1で使用可能なエスパータイプの中で、もっとも構築の軸にしやすそうなのがグレンアルマでした。アタッカー向きの種族値、強力な範囲技がある炎・フェアリーに強い、エスパーが苦手な鋼に対して有利なのがよさそうにみえました。
 

・イエッサン♀の採用


 なぜかワイドフォースがグレンアルマの専用技になっていることもあり、イエッサン♀と並べるのが純粋に強そうだなと。そうでなくとも先制技止めとこの指で十分強く、入れない理由はないとの判断。
 

・当初のパーティ


 トリルを意識させつつ、スカーフグレンアルマで初手からペースを握るパーティ。
⇒「スカーフコノヨザルの命がけでイエッサンが倒れて、隣の攻撃でグレンアルマが倒される」が数戦あって環境にあっていなさそう。
 そんななか、イルカマンのクイックターンでグレンアルマの弱保砕ける鎧を発動、イエッサンを出してワイドフォースを打つ構築があることを知る。
⇒エスパーで再現できないか?
 

・弱保起動要因としてクエスパトラの採用


 弱保起動要因は当然スカーフコノヨザルより速い必要がある。
⇒せっかくなのでクエスパトラを使ってみよう。とんぼ返りを抜群にするためにグレンアルマのテラスタルをエスパーに。
 ここで構築の基本選出になるクエスパトラ、グレンアルマ、イエッサン♀が決定。

2.並びの完成まで


 当初の構築はクエスパトラ、グレンアルマ、イエッサン♀、チャーレム、ヤドラン、ブリムオン。サブプランをトリル選出にしていました。
 

・チャーレムを変更。


 チャーレム自体は悪くないが、クエスパトラに気合の襷を取られて耐久が不安なことと、サーフゴーへの打点が欲しかったため、エルレイドに変更。
 

・ヤドランの選出が難しい


 鉄壁ボディプレがサーフゴー、ヘイラッシャ(天然)、に弱く、マスカーニャのトリックフラワーも厳しいので変更。そこで、抜けていた猫だまし要因を補充するために、チャーレムがここで帰ってくる。

3.PTのポケモン個別紹介



・イエッサン♀@オボンのみ
特性: サイコメイカー 性格: 図太い(B↑A↓) 努力値: H252 B252 D4 テラスタイプ: エスパー
技:この指とまれ 守る 手助け サイコキネシス
 エスパー統一ダブルの要。少なくとも現段階で入れない理由がない。
 サイコフィールドのエスパー威力増加はとても大事で、グレンアルマのワイドフォース強化はもちろんのこと、クエスパトラのルミナコリジョンやエルレイドのサイコカッターの威力が上がる。止めたい先制技は主に、カイリューの神速とドドゲザンの不意打ち。
 交代で出したときに、サザンドラの悪の波動で倒れることが多かったので、持ち物はサイコシードもありだったかも。場に出た瞬間に消費されるので、ついでにマスカーニャの叩き落とすの火力も下がる。ただ、オボンはオボンでイッカネズミのねずみざんを受けきれたりするのが良い点。
 ワイドフォース返して……というのは1/18くらい冗談で、グレンアルマと並べるとワイドガードが選択されがちなので、ワイドフォースよりもサイコキネシスの方が有用な場面は多かったはず。

 

・グレンアルマ@弱点保険
特性: 砕ける鎧 性格: 控えめ(C↑A↓) 努力値: H4 C252 S252 テラスタイプ: 悪
技: ワイドフォース 守る 波動弾 熱風
 PTのエース。グレンアルマがどれだけ圧をかけ続けられるかで勝負が決まる。素のスペックが高いので、弱点保険が発動しなくても十分戦える。波動弾は悪タイプに撃つ用。サザンドラが盤面にいるともう片方が守ってサザンドラが動いてくることが多いので、そこに波動弾を打つ使い方が多かった。チョッキH振りバンギラスはC↑↑でも最高乱数以外は耐えてくる。なんで?
 テラスタイプは最初、ワイドフォースの火力を上げるためにエスパーにしていたが、火力より耐性の方が重要そうに感じられた。耐性を変更する際に草も選択肢ではあったが、シーズン後半になるとマスカーニャとサザンドラが大量発生していたので、対面時に動かせるように悪タイプにした。ギミック成功率が大幅に上昇したのでとりあえずは悪で正解だった気がする。ただ、PT単位でニンフィアが重くなったので、そちらを優先的に倒す必要性が生じた。


・クエスパトラ@気合の襷
特性: 加速 性格: 臆病(S↑A↓) 努力値: H4 C252 S252 (A個体値0) テラスタイプ: エスパー
技: ルミナコリジョン 守る マジカルシャイン とんぼ返り
 グレンアルマにとんぼ返りをする役割――くらいの気持ちで採用したら、思った以上に強かったポケモン。
 特性の加速に加えて元のS種族値105がありがたく、1加速でスカーフガブリアスやスカーフコノヨザルを考慮しなくてよくなる。
 マジカルシャインでグレンアルマの攻撃圏内に押し込んだり、ルミナコリジョンで強引に2発で1匹を倒しに行ったりする。サザンドラやマスカーニャにはマジカルシャインが特に刺さった。
 襷が残ったままとんぼ返りで帰ってくることも多く、そうなると終盤の詰め要因にまでなってくれる。
 イエッサンと組んだときにはさらに性能が高まり、ルミナコリジョンの威力が上がるだけでなく、D↓↓状態の相手にイエッサンのサイコキネシスが入るので、大ダメージを狙える。
 反面耐久は紙なので、少しでもダメージをうけたなら、もう次の攻撃は耐えられないと考えて動かす必要があった。


・エルレイド@突撃チョッキ
特性: 切れ味 性格: 意地っ張り(A↑C↓) 努力値: H244 A252 S12 テラスタイプ: 鋼
技: 聖なる剣 辻斬り 影うち サイコカッター
 素早さは4振りカイリュー抜き。最初は4振りサーフゴーまで抜いて、Aを削っていたところ、S振りは活きないしダメージは微妙に足りなかった。
 新特性の切れ味によって、長年エルレイドを悩ませていたダメージ不足問題は大分改善された。A種族値125が低いってどういうこと? とくにエスパー物理の威力はチャーレムより上になった。
 サイコカッターは最終日前日までは瓦割だったが、ニンフィアを倒せず負けることが多かったのでサイコカッターに。サイコフィールド下ならH振りニンフィアを低乱数1発にできる。
 テラスタイプもサーフゴーを仕留められる悪タイプだったものを、最終日に対ニンフィア用と、バンギルガルガンのバンギラスの飛行テラバーストを耐えるために鋼に。
 範囲技を止めたい場面が多かったので、持ち物をサイコシードにしてワイドガードを入れても良かったかもしれない。
 影うちはテラスタルしていないグレンアルマの弱保発動用だったが、それよりも襷で耐えたポケモンを倒すために使う方が多かった。


・チャーレム@広角レンズ
特性: ヨガパワー 性格: 意地っ張り(A↑C↓) 努力値: H212 A252 S44 テラスタイプ: 岩
技: インファイト 見切り 猫だまし 岩雪崩
 SVでインファイトを習得し、守るや外しにおびえなくてよくなった。
 気合の襷なしでは選出しづらく、終盤はバンギルガルガン以外には出せなかった。調整するなりして積極に出していければ、全体的にもうちょっと勝ちやすかったかもしれない。
 持ち物は岩雪崩を外さないための広角レンズ。ほかに持たせたい持ち物も思い浮かばなかった故のものなので、環境に合わせて必要なものを持たせるのが正しそう。
 テラスタイプは岩雪崩の威力を上げられる岩で運用していたものの、マスボランクではシーズン中一度もテラスタルする機会はなかった。


・ブリムオン@命の珠
特性: マジックミラー 性格: 冷静(C↑S↓) 努力値: H252 B4 C252 テラスタイプ: 炎
技: マジカルシャイン サイコキネシス マジカルフレイム トリックルーム
 剣盾時代のスタンダードなブリムオン。まさかここまで動かしにくいとは思わなかった。イエッサンと違ってワイドフォースが本気でほしい。
 一番の難敵はグレンアルマ。技のすべてがまともに通らず、ムーンフォースを覚えないために、フェアリー技がワイドガードで止まることがばれてしまっている。加えてトリルを展開してもトリル返しが待っている。もしワイドフォースがあってもグレンアルマがいるだけで選出しづらい。
 一方で炎テラスタルによってコータスを前にして強引に行動したり、サーフゴーのゴールドラッシュを耐えてトリックルームしたりもできたので、調整すればまだまだ戦えそうな予感はある。

4.選出方針


 ・基本選出


初手:グレンアルマ+クエスパトラ
後ろ:イエッサン♀+エルレイド
 この形が基本形。そのつもりで組んだわけではなかったものの、ブリムオンとチャーレムを出せる場面が限定的で、この4匹をとにかく通すことになった。
 こちらはトリックルームを覚えるポケモンが多いので、たいていトリル警戒の動きをされる。そこに弱保+砕ける鎧発動を刺して一気に勝つ対戦も多かった。
 ヘイラッシャシャリタツ軸に対してもこの選出をした。ヘイラッシャは天然でC上昇が意味をなさないので、なんとかサイコフィールド状態で2回ワイドフォースを入れるか、クエスパトラのルミナコリジョンを先にヘイラッシャに入れるように動く。
 初手から隙を見てグレンアルマの保険起動を目指す。ただ、それに拘り過ぎずに初手対面を見てから勝ちへのルートを考えた。

 ・対トリルパ


初手:グレンアルマ+クエスパトラ
後ろ:イエッサン♀+エルレイドorブリムオン
 基本選出と同じくエルレイドを出すことが多かった。ブリムオンを選出するのは、お相手のトリックルームが止められそうになく、かつブリムオンがトリル下でしっかり動けそうな場合のみ。
 お相手が初手からトリックルームを狙ってきそうなら、そのまま倒せそうならとんぼ返りで弱保起動から、倒せなさそうならルミナコリジョン+熱風orワイドフォースでまずは大きく削るところから入る。3匹が守る持ちなのでトリルターン切れを狙いに行くのが基本。
 例外として絶対にトリックルームをさせたくない場合でトリル始動要因が悪弱点なら、イエッサン+エルレイドを初手にして手助け辻斬りで強引に倒しに行くこともあった。

 ・対バンギルガルガン


初手:エルレイド+チャーレム
後ろ:グレンアルマ+イエッサン♀
 対戦した全試合で先発がバンギラス+ルガルガンだったのでこの選出に落ち着いた。
 初手でバンギラス方向に猫だまし、エルレイドはルガルガン方向に聖なる剣。ここでエルレイドがひるまないように祈る。
 たいてい初手でバンギラスが飛行にテラスタルしてくるので、次のターンチャーレムは岩雪崩、エルレイドはルガルガン方向に影うちで処理する。この際エルレイドを残しておく必要がありそうなら、エルレイドは鋼にテラスタル。
 バンギルガルガンは最後の掃除要員が神速カイリューなので、イエッサンのサイコフィールドは大切に扱う方が勝ちやすかった。

終わりに


 最終日はAM8時半ごろまで潜って、とくに順位が溶けるということもなかったので、もっと集中的に潜ればもう少し上の順位も狙えたのかなあと。ただ、構築の改善点も多くありそうで、その調整がうまくいったかどうかは定かではない。
 それでもとりあえずエスパータイプ達が戦えることは示せたと思うので、ひとまずは満足しています。
    みなさんもよければエスパー統一いかがですか!
    


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